あなたの胸に
魚群探知機
押しあてて
耳を澄ませて

あと
どれくらいありますか
時間という
さかなたち


あなたの胸に
泳いでいるのは誰ですか

それは
夕焼け雲で ....
すき
きみがぽいんとをいれた し は、ぜんぶすき
よまなくてもすきで 
よまないのに、ぽいんとをいれるのがすき
によいもすき
いんたーねっとの がめんのによいがすき
もじをよませる かいせ ....
喪中はがきのイラストに
スズランの写真をのせてみる
あの人は 花が好きだった
だから もう
それでいいよと親がいう

何十年払い続けた
「年金」を
あともう少しで受け取れるというときに ....
めぐりめぐる星雲に
招かれたまどろみは
開かれ 闇の中
光りが生まれ
現し夜は閉じられる

 希望と魔法が
 開花する

かくて
三つに割られた一日の
ひとつの内に自由は ....
眠る、寸前の浅い水温に
浸す指先の薄い心音
誰かが残していった空間の
点と線と、構成しているすべてを
場所も、時間も、爪先が触れているうちに
遠くに行かない、そのために


世界はきっ ....
1.

かみさまはいるよ、
って 
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた


だって、あいしてるんだ



2.

きのう、かみさまを見か ....
ぶどう糖の固まりが

雪だったら

すくいあげて

口いっぱい

頬ばりますとも

そうじゃないから

私の足は

帰り道を

ひたすら急ぐんです
にゃんこの目
かまいたちの爪
きたきつねの背中
ぴかりと光る稲光
みんなみんなまぶしくて
なまこのまなこは目をつむる
浜から揚がったお地蔵さんは
ぐっと一息飲み干す定め
辛口の ....
 「月が明るい夜は
  外に出てはいけない
  みどりのコートを着たコドモが
  生まれる時間だから」

  そう聞かされていた


  街のはずれの丘は
  建設工事が中止になって ....
あなたが恋しい 
わすれら
れない
忘れ
やし

い 
あなたを食べずに 
どうして
生きて
行け




細胞は主人に逆らえ
ないって
いうの
は嘘
 ....
母さんは夜なべをしていたけれど
手袋の類は編んでくれなかった
やがていつものようにフジヤマがやって来ると
腕相撲やカードの相手をし
それでも決してゲイシャ・ガールみたいに
振舞うこと ....
  真夜中に、
  嵐の音が怖くて目を閉じたジーナ
  だけど嵐の音じゃなかったみたい
  目を閉じている間に、
  季節が変わってしまって
  途方に暮れてる小さなジーナ
  ふれる ....
紅い氷に
蒼い光はそそがれて
溶けては凍り
溶けては凍り
土へと向かう重なりの
まばゆい柱になってゆく


雪が召ばれ
風が召ばれる
木々は皆いっせいに
かしいではも ....


望んでごらん
何でも手に入るよ

君が望むなら

君は夢にある小川を望む
切ないほど優しく流れる子守唄のように
たゆたう小川

君は永遠の花火を望む
黒い貴婦人の胸に輝く ....
夢に
おばあちゃんが出てきた
おばあちゃんは
わたしに
お餅をたべさせてくれた
おばあちゃんの家の匂いがして
座布団と
掘り炬燵が
暖かかった
背中から風邪を引くからと
手作りの襦 ....
震えの奥底から湧き上がる泡沫をとても羨んでいます/

月夜の波間にて、 浅い息継ぎを繰り返しながら仄かに輝く海を泳いでいます
何時も誰かの手を握っていないと浮かんではいられなくなってからというも ....
冷たい手
温もる場所をさぐる

しんしん
しんしん

時計の針を
止めないままで
布地に残る
甘い匂いを手繰り寄せ
指先をからめる

しんしん
しんしん

時計の針の
 ....
まっしろな空をみつめていたら
わたしを見知らぬ世界へすいこむ
入り口がみつかる気がした


髪飾り 首飾り 耳飾り
指輪にマニキュア ブレスレット
アンクレットにトウリング
長い茶髪を ....
眠っている、舟の
漕ぎだすその先の朝が、
眠っている


イメージが形になっていく、その
次の瞬間に
雲は切れ、空の裏側にはおそらく
比類なき明日が
ただ 立っている
としても、底 ....
怨めしそうに空を見上げる
あなたの横顔に
世界の塵みたい
繰り返し雪が降りかかる

時間は次第に色褪せて
後悔すらも想い出になる
真冬の凱旋門
よどんだセーヌ河
止まらないメリーゴー ....
異なる方向をもつ
いくつかの時空の瞳が
時折ふと{ルビ輻輳=ふくそう}する

その焦点に結ばれる
あのひとの像

たまゆら
その眼差しも
仕草も
声も遠く
けれどかつて触れたこ ....
朝早く
{ルビ風呂場=ふろば}にしゃがみ頭を洗っていると
電気に照らされたタイルに小さい光の{ルビ人形=ひとがた}が現れ
こちらへ手を差し出した

思わず光の手を握ると
タイルの裏側へする ....
栄養不足な冬の青空
振り上げるその腕で


僕の全てを解き放つ


君の空がいつまでも

君の空にいつまでも
冬枯れの老木に
花を咲かせてやりたかった

とびきりの六花をこしらえて
枝という枝に舞い降りたのに

老木は身をふるわせて
あぁ、寒い
ゾクゾクするよ と呟いた

初恋に破 ....
一月の風が
凍りつく 窓を叩く
眠りに至らぬ 冷たい夜半
明日出て行く この部屋を
片付けても 片付けても
きりがない
少女の玩具は 置いてゆこう
がらくたに 埋もれた
わたしの魂よ  ....
棘に着せる花びら 
ちぎり終えて

何も知らずに 枯れていく

カーテン で 抑えきれない
濃さの違う 溜息
流す視線 だけで
つなぐ 

人魚のように
青く 空は 
どちらの ....
{引用=覚えておいて

もしもあなたが渇いた手で
誰かの明日を奪うなら
私はあなたをこの身に打ち付け
奈落の底へ逝くのだから

忘れないで

もしも誰かが狂った手で
あなたの明日を ....
久しぶりに三人で手を繋ぐ
いつもより寒い冬
汗をかいた小さな掌は
どことなく妻に似ていた

歳を聞けば指で
三本や五本を出していたのに
今では両手の指すべてを使わなければならない ....
現代詩フォーラムの皆様
あけましておめでとうございます。
今年も管理人様はじめ会員の皆様の
御健康と御健筆をお祈り申し上げます。
ついでにアタシのご飯も
グレードアップしますように
お祈りしちゃいます ....
空は何も忘れはしない

それは始めから何も覚えていないからだと
古い本に書いてあった

それは確かに詩人の言葉だと
子供ながらに納得したことは
はっきりと覚えている


冬空にカイ ....
こしごえさんのおすすめリスト(4242)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魚群探知機- umineko自由詩9*06-1-6
すき魔法- 馬野ミキ自由詩506-1-6
スズラン- 阿麻自由詩20*06-1-6
わたしたちの朝- まどろむ ...自由詩206-1-6
夜半体温- 霜天自由詩406-1-6
かみさまについて学んだいくつかのこと- 望月 ゆ ...自由詩80+*06-1-6
雪が積もらない- 蒼木りん未詩・独白406-1-6
こんにちは図鑑- あおば自由詩3*06-1-5
みどりのコートを着たコドモ- mina自由詩906-1-5
「ランゲルハンス島」- 阿麻自由詩5*06-1-5
ジパング- たもつ自由詩606-1-5
ジーナの一月- 嘉野千尋自由詩13*06-1-5
報われぬもの- 木立 悟自由詩606-1-5
望むなら- ふるる自由詩8*06-1-5
夢で見た- チアーヌ自由詩1206-1-5
息継ぎの音階- かぜきり自由詩3*06-1-5
布団から出られない朝に- LEO自由詩5*06-1-4
明け方- 八月のさ ...自由詩306-1-4
漕ぎだす波の、浅い- 望月 ゆ ...自由詩24*06-1-4
LA_VIE_EN_ROSE- スイレン ...自由詩206-1-3
距離・庭園- 塔野夏子自由詩9*06-1-3
門出- 服部 剛自由詩8*06-1-3
空の葉脈- たりぽん ...携帯写真+ ...1106-1-3
雪花- 落合朱美自由詩20*06-1-3
ふゆものがたり- スイレン ...自由詩11*06-1-2
雲の尾- 砂木自由詩8*06-1-2
愛する者へ- yaka自由詩2*06-1-2
初詣- たもつ自由詩5206-1-2
みつゆびついてごあいさつ- 落合朱美携帯写真+ ...28*06-1-1
カイト- ベンジャ ...自由詩5*06-1-1

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