五行歌・夜想、訥々と
ひだかたけし

信じること、
力を与えられ
識ること、
自由になり
人、世界に開けていく

薄い赤、濃い赤の上
遥か三角揺れている
絵筆の動き響き渡り
肉の刻印、魂の力動
感触し感受する

名付け得ぬもの
もどかしく楽しみ
聴き入り観入り
響き渡る遠さ
味わう ひたすら

肉の病み
言の葉 
溢れ湧き出し
ゾーンに入り
ただ耐え表わし

脈動激し
脳髄、
羽交い締め
締め上げる
万力

しずかさ
今宵
包み込む
時、
やわらか


自由詩 五行歌・夜想、訥々と Copyright ひだかたけし 2023-01-23 20:59:15
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