すべてのおすすめ
金色の包みといえばあの薬
悲しい話で満たされた
蒼くて薄暗い日々

今はなんとかゆっくりと
この道を歩いて
俯けば希望のような
淡く敷き詰められた花びら

今はまだ
金色の包みを時 ....
ちいさく囁くのは、
この街に染められた心が勝手に、
懸命に悲鳴を我慢して漏れた
生き残るための
こころの絶叫のひとひらの花びら。

樹氷のビルの屋上に立ち、
過去の私の ....
産毛に当たった風は示す
そこかしこにもたらされた
水蒸気の束

拝借された通り道は皮膚
花びらが通る度わずかに香る
花畑の猥雑さ

耳元で囁く大気の運動
今年の音色も活性する
強弱 ....
病気を抱えた


舵のきかなくなった船 オモカジいっぱいにきっても

空回りして波の思うまま

どこへ彷徨うのか不安になりながらも

ノアは祈り続けた

私も祈りに託した

 ....
それならいいよ

それしかないよ

だっていつも

すれちがいどころじゃないから


雨風にさくらが真白を降らせているね

それが誰かの玄関をたたく

そのくらいじゃ誰もでて ....
○「三無会長」
仕事なし、子育てなし、介護なし
で健康!なんだから
自治会長ぐらいやりなさいよ!
とまわりの目が言っている
俺もいよいよ地域に恩返しする時が
来たようだ

○「記録なし ....
あなたを腕に抱いて、
わたしの背丈ほどの桜の若木の前に立った。
背丈ほどでも、小さな花が四、五輪咲いていた。
あなたにとっては、生まれて初めて見る桜。
なんでも触って確かめたい年頃だから、
 ....
いたわってあげたい

今一番弱っているから

今年もあざやかに咲かせてくれた

これから 緑の葉をたくさん広げて

来年に備える

さくらが引き込まれる美しさをもつのは

 ....
小高い丘に
鉄塔が立っている

周辺の家々に
電気を送る為なのだろうが
今はもう使われていない

住む人も絶えた
この地域には
もういらなくなった

このあたりに
ポツリポツリ ....
要らなくなったものが沢山有るんだ
沢山有りすぎて言葉に出来ないよ

身についた垢みたいに洗い流せれば良いけれど
棄ててしまうには惜しいものばかり
だからみんな引きずるようにして生きているのさ ....
それは不完全な割り箸であった

何処かの外国で作られた物だろうか

緩やかに少し曲がっていて

きれいに割る事が出来なかった

不完全な私にピッタリだと

曲がったその割り箸で、苦 ....
マーブリングで描かれた永遠の模様

始まりはいつも、そんな曖昧さで、語る事を許さない

抽象的な静物画 又は、静物を見て取る抽象画

暫くは何を見たのか分からない

断片的に、光! ....
――ペルー・リマにて――

ミラフローレスの夏の朝は
パッションフルーツジュースの
なめらかな甘い黄の香りがする

1月の夏は
どんよりした曇天の下で
眠りのように紫立った
ライラッ ....
小さな魂は
小さなことで悩み
大きな魂は
大きなことで悩む
小さなことで、と言われても
俺の魂は容量も小さいので
苦しさは変わらない
春が流れていく

みなもに降り立った
無数のひとひらたちは
いたづらに未来を占ったりしない
何にも誰にも逆らわずに
やがて
その先でひとつになる

裏もなく表もなく
命は等しく終わ ....
いつもの僕の 窓辺には
小さな壁が 舞っている
知ってることだけ 捕まえた
子供の顔で 生きている

羽虫を一匹 食べてると
大きな蝶が 飛んできた
子供の顔の 壁たちは
一瞬わら ....
たまに
眼球を取り出して水で洗いたいと言う人がいる
それを本当に実行した奴がいて
それを目の前で目撃した女がいる
その女をストーカーしている男がいて
その時ドアの前に立っていた

部屋の ....
自分を信じ過ぎて
良くない結果を招いてしまう人は多い

そんなあなたには

哲学的な対話ぶっ続けで24時間
筋力トレーニング48時間ぶっ続けで
ありとあらゆる拷問72時間
ホームレス生 ....
踏みしめる雪の靴音は
清らかに固められた冷気のこすれるような強情さで
色の薄い太陽と
水を透かしたような蒼の空

登校する子供達の歩道の
一本道が少しずつ踏みしめられて
坂下まで続く
 ....
クソみたいな自称詩を
人前に晒す奴は
駅前で下手くそな歌や楽器を
披露してる奴と同類で
もっと言うと
物乞いのおっさんとおんなじだ

奇跡的に誰かの目に止まって
美味しいことにありつけ ....
壁を眺めている

モザイクで模様が描かれている

何の絵なのかわからない

葉脈か

馬のようにも見える

神聖なシンボルではないようだ

もっと古い何かのような気がする
 ....
私の母親とおどけて腕を組んでいたルカちゃんを思い出す
唇をすぼめて笑っていたルカちゃん
妖艶とは程遠い娼婦で幼い内面に悩まされていた
私は一向にいい加減で、ルカちゃんを酔わせて暴れさせては勢いで ....
雷鳴のように ひびく
原っぱからの子供たちの叫喚
それは 独居している
卒寿のお独りさんにとって
なによりものごちそうになる 
が 
それと同時に気がつくのだ
壁時計の秒針が重たげに 
 ....
目黒川へ桜を見に出かけた
もうすでに あの桜並木にも飽きてしまった気がするけれど
しかし 私の足は ペダルを踏みこむ時
力が入れられているような感覚がいつもよりもしたのだった


そんな気 ....
なんとも気分がすぐれない

することなすことすべてが中途半端で
誰かれ構わず八つ当たりをしたいくらいで
良いことなんてもう起きないのではないかと
そんな風にさえ思う

息をつく
肩の力 ....
闇の中で白い背中を
反り返らせていた君は
この夜が明ける前に
大人の女になってしまい
すっかり明るくなる頃には
どこか遠い林の中で
樹液を啜っているだろう

君と初めて出会ったのは
 ....
いちごには
まっかなものがあるんだね
白いものもあるんだね

びっしりついた黄色い種に
だれかをふと重ねました

いちごはいつでもみんなで売られています
たったひとつではなく

そ ....
楽しかった日も悲しかった日も、夜は毎日やってきてくれる。
夜が僕にひとりの時間をくれる。夜は僕の、どこまでも広いノート、まっさらな宇宙だ。
僕は毎夜、こっそり成長する。
今夜はなにをしよう。
そこまでは普通だ。学生服を着こんで朝食だ。目玉焼きにはケチャップだ。そして希望が薄くなっていく。
ここのホームは弧を描いている。だからちょいと顔を向けただけで、目が合ってしまった。車両ならふた車両ほ ....
生協の宅配カタログと老女の一人暮らし
一週間生活するには一袋に四個入りで十分です
余るようなら
トイレットペーパーで鼻をかみ
水に浸けて汚れを落とす
それくらいは日常的

新聞だってクシ ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
金色の杖- 腰国改修自由詩2*18-4-6
ちいさく、微笑む- 秋葉竹自由詩218-4-6
うねり- 小川麻由 ...自由詩6*18-4-5
大海原_再発- 暁い夕日自由詩3*18-4-5
すれちがい- ペペロ自由詩318-4-5
ああ!自治会長- ホカチャ ...自由詩2+*18-4-5
- 北野つづ ...自由詩918-4-5
葉桜- 佐白光自由詩218-4-5
鉄塔- まーつん自由詩5*18-4-4
棄てたいものなんて- こたきひ ...自由詩118-4-4
それは不完全な割り箸であった- 暁い夕日自由詩2*18-4-4
僕が見る夢- 暁い夕日自由詩2*18-4-4
ミラフローレスの夏の朝- Giovanni自由詩3*18-4-3
悩み- ホカチャ ...自由詩118-4-3
a_piece_of_spring- そらの珊 ...自由詩15*18-4-3
星と僕は他人だ- 竜門勇気自由詩1*18-4-3
空飛ぶ眼球- 狩心自由詩218-4-3
地獄の案内人- 狩心自由詩118-4-3
冬の朝の詩- 高林 光自由詩418-4-3
物乞いのおっさん- 花形新次自由詩118-4-2
「ざあだ」(編集後)- よーかん自由詩218-4-2
稚くて若い日々- 腰国改修自由詩3*18-4-2
失_題_(九)- 信天翁自由詩518-4-2
そして今年も目黒川- 番田 自由詩318-4-2
生きているのがやっとなんだ- 坂本瞳子自由詩7+*18-4-1
くちなわ- もとこ自由詩1718-4-1
いちご- 朧月自由詩118-4-1
夜がいてくれる- 水宮うみ自由詩1*18-4-1
死ぬ感じ- ペペロ自由詩218-4-1
トイレットペーパー- 為平 澪自由詩5*18-4-1

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