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かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ....
海が哭いている
どうしようもないまま
化石になってしまった硝子の靴を
くじらに食べさせたくなくて
哭いている
幾億の涙を
取りこぼしてきたくせに
哭いている
走り出す間もなく
珊瑚は ....
何かとても感動した夢を見たのに
きれいさっぱり忘れてしまった
忘れたことはまだ辛うじて覚えている
だが、もうじき
夢見たことも忘れてしまうはず
だからこうして書き残しておく
ぼくはいま
 ....
大海原
スコール
タンカー

岩礁
熱帯風
剥げた塗装
水平線

海鳴り
南十字星
サヨクではなかった
かと言ってウヨクにもなれなかった
左でも右でもないなら
真ん中か?と
聞かれても
解答にに窮した

あっちでもなければ
こっちでもなく
そっちでもなかったから
 ....
四トントラックの背に鉄屑ばかり積んでいた
製鉄会社を回って非鉄金属ばかりを探して
使い物にならないモノたちを再利用しようと
かき集めていた、父の会社

工場の垣根になるほどの拉げたタイヤの群 ....
弁当を開けると
見たことも無い空が入っていた
妙に縁どりのギラつく雲と
エメラルド・グリーンの空が一つだけ
箸で一口くちに運ぶと
ジャリっと歯に何かが当たった
たまらず吐き出すと
プテラ ....
ひまわりに虫がとまっている
指で触れると
驚いた様に飛んで行ってしまった
どうしてひまわりには羽がないのだろう
羽があれば私の肩にとまったり
驚いた様に飛んだりできるのに
ただ土の ....
あなたを初めて思い出す
彼方に雷鳴響く午後

風はさざさざ川面撫で
古代の祭りのようだった

私はひとりタープの下で
数しれず眠る夢を見た
土中に斃れる夢を見た
汚濁のように瑕疵のよ ....
 産まれた日の事覚えてるか?
 母親の窮屈な産道通り抜けてその股間からこの世界に
 コンニチワしたときの事さ
 産声あげてへその緒切られて湯で羊水洗い落とされたときの事さ

 そんなの覚えて ....
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
水たまりの中
一つの個体が終わりを迎えるのを見る
それを横目で見たまま
アイスティーを飲む

所詮それと変わらない
わたしが終わろうと
誰も気に留めやしないんだ

「ダスター貸してく ....
波の音が聞こえる
私の心はざわつく
どこかで天使の泣き声がする
安らぎはこない

無茶な要求ばかりを押し付けられて
すっかり嫌気がさした頃
どこかで天使の泣き声がする
平安は何処?
 ....
暗くなる前に帰ってきて
そんな願いも空しく
無情にも日は暮れる
私の期待は尽く裏切られ
白い骨しか残らない

はらはらはら
白い骨は崩れて落ちる
どうか私を探さないで

夕闇に包ま ....
それは
あずき色の革張りで
しっかりと綴じられており
少し重い

一ページ目の
なめらかな白い砂浜には
控えめな海藻が
いくつか打ち上げられている

完璧な塩のフォントと
滲まな ....
もがいて水面から顔を出す
ように息をするかろうじて
ポジティブ思考
が大事です
足首に錘
つけられても
まだ笑えます
夢も見れます
今日一日を楽しみに
起き上がります
階段をおりて ....
怠惰に負ける。
届きたいと思っていても足は動かない。
あまりにも遠くて心が折れる。
会いたい、もう一度。
思い出にしがみついて生きていけなくなる。
もういない どこにも 気付いて
怠惰。 ....
私は26歳にして
統合失調症になった
47歳にして
寛解を得たと思う
その証拠に
毎日仕事に行けるようになった
人生100年というからには
まだまだ人生を楽しんでいける
また私は
病 ....
何もできないので
何かをやっていたら
何かでいられた
ような気がしていた
でも本当は
ほっとかれただけ
いてもいなくても
どちらでもいい
そういうふうなものとして

満足にヒモも結 ....
ナンパ


素面

ミステイク


懺悔
日々はたんたんと過ぎていく
何も変わらない
何も変えられない

他人の眼には
一見健康な生活に見えているだろう
おだやかな暮らしに思われているかも知れない

私は私の余命を知らない
 ....
はなしを食べたおかあさん

おとうさんはまだ会社にいる

ボクは画用紙にクレヨンをはしらせる

えんぴつでなまえのつづきを書いている

いろはたのしい

赤や青や黄色

た ....
 
 出会いはどこからやってくる

 そびえる山のむこうから

 やさしい流れ 川岸の散歩から

 自分を隠して通信交換から

 きっかけはどうでもいい

 自分の知らなかったこ ....
唄い終えた後に
「宜しかったら
食事をご一緒しましょう。」と
ネパールの
家庭料理バイキングに誘ってくれた

国際交流に参列してる日本人の中には
手で食べてる人も居て

あぁ。ボクは ....
がらんと、芯が
落ちた鉛筆。

そばにころがっていた、
ボールペンをアナトミア!

芯を、がらん洞化した
鉛筆の穴に異種結合。

ささっと、
代筆業再開す。
月の灯り陽の光り

誰もいない銀の馬車 

不幸など誰が予測できるだろう

誰も予測できないから不幸ではないのか

あの人たちも

傍らで見覚えのない家族が啜り泣いている

 ....
「どうか私を起こさないで」
最後に姫は言いました
「夢ではきっとあの人が助けてくれるわ」
姫の周りには沢山のぬいぐるみがいました

白い部屋に響く呼吸音
心拍数がぬいぐるみと仲良く歌い出す ....
月は夜空に煌々と
波は浜辺に打ち寄せて
酔いどれ共が歌っていく
銀の夜道に眩めきながら
酔いどれ共が歌っていく

波は白波
満月の
光に照らされ
行くあてなく
土塊と化した酔いどれ ....
西大路五条のロームのイルミネーションが
クリスマスを飾る季節が来ると
僕らはいつも冷たい空気に
羽を震わせながら巣籠もりして
ローソンの食糧を買い貯めて
ぷるぷる震えながら
やがて来る春を ....
古書店の角を折れると、そこには煙突の何とも可愛いベーカリー。
この界隈には酵母菌がふわりと漂っていて、よって古書も芳醇に。
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハレル- ひだかた ...自由詩920-12-2
浜辺の椅子- 鳴神夭花自由詩220-12-2
はるかな記憶- 道草次郎自由詩420-12-2
- ヨロシク自由詩220-12-2
帰る所を失った者は- こたきひ ...自由詩520-12-1
四トントラック- 為平 澪自由詩520-12-1
白亜紀の弁当- 道草次郎自由詩7*20-12-1
ひまわり- たもつ自由詩420-12-1
ひとりタープの下で- Giovanni自由詩320-11-30
さらばさよならグッバイ- こたきひ ...自由詩420-11-29
立会- 大村 浩 ...自由詩13*20-11-28
カフェの水たまり- 天竺葵自由詩220-11-28
天使の泣き声がする- 無限上昇 ...自由詩320-11-27
晩秋の日に- 無限上昇 ...自由詩320-11-27
本を、泳ぐ。- 道草次郎自由詩8*20-11-25
発信- Lucy自由詩11*20-11-25
ダダイズム- レオレオ自由詩220-11-25
無題- 渡辺亘自由詩320-11-25
実習場- 道草次郎自由詩2*20-11-25
一夜- ヨロシク自由詩120-11-25
何も変わらない_何も変えられない- こたきひ ...自由詩720-11-25
色を食べたなまえ- アラガイ ...自由詩9*20-11-25
ま_た_ね- 佐白光自由詩2*20-11-25
思い出したことⅡ- 板谷みき ...自由詩2*20-11-24
アルバイト- ナンモナ ...自由詩3*20-11-24
Raman__(分光)- アラガイ ...自由詩16*20-11-24
眠り姫のシンデレラ- 月夜乃海 ...自由詩3*20-11-23
酔いどれ共の歌- ひだかた ...自由詩820-11-23
この世の地獄上る天国下る悲しみ東入ル- TAT自由詩5*20-11-23
ベーカリー- クーヘン自由詩3*20-11-23

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