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男の人の後ろ背が
黒く浮き立つ丑三つ時
ラジカセから音楽が
プレイボタンを止めたまま
いつまでも鳴り続ける
執拗なその持続
一種異様な気を孕み
やがて大きな亀裂へと
その相貌を変えてい ....
何故か去年の梅雨が気になった

今は梅雨の真っ只中
濡れたままの街の景色

去年の今頃は梅雨の中休みだった
晴れ晴れとした気持ちだった

雨に濡れた植物
葉っぱの色は鮮やかで
埃の ....
砂浜でラジオを聴いていた

ラジオのダイヤルをまわせば
ザザンザザザン
あなたが水平線から流れ着き
ラジオのダイヤルをまわせば
ザザンザザザン
あなたはさざなみに融け帰っていく

そ ....
どよめく夜に
意識持つ
風がちりちり 
肌を刺す 
ざわめく、さざめく
わたしのこころ
今夜はこんなに孤独に耽り
己の在ることを感じている

(遠い遥かな思い出は
廻る銀河の旋回音 ....
『5わのアヒル』という子供の歌をききながら
水溶き片栗粉をこしらえてる

トロミというのをしっかりと扱えたら
いろんなことが
すこしはマシになりそうなので
だから
水溶き片栗粉なのだ
 ....
ペットボトルの口が開いて
 水蒸気舞い上がればイルカが波に乗ってやってくる
街のカラスが餌を探す
 幼虫は産声を上げるその時をじっと待っている

怪しくもない人々が夜を擽るのは   塵
 ....
他者の内心などかまうことなく、
自慢話を講じている自分がいる。

今日は暑く、気だるい日だった。

遠くの海上には、幼い熱帯低気圧…

キャスターには黒い斑点バナナ。
神秘に貫かれ
漆黒の夜が来る
ただ唯物の
儚い世を散らし
永遠が口を開く

ちりちりと吹く風
脳髄を縁取る陰影

意識清明に保たれ
夢は胎動する
静かに
いつしかの
岸辺を目 ....
今まで掴んで来た
大切な人の腕が
光を遮るから
明日は切り落とさなきゃ

さよならが通った道は
もう歩きたくないのに
どうして最後は
花を探してしまうのか

ハサミやノコギリの
 ....
オレの名前は無色という
ちょっと変わった
名前だ

みんなオレの事を
わかっているようで

ぜんぜんわかっていない

例えば
プラスチックやペットボトルのごみ出しに

無色透明 ....
僕のぽけっとの紙片には
最新のもっとも無駄な解答が記されている

人生に必要なものの殆どが木箱にしまわれて
博物館の収蔵庫の奥深くにおさめられているとしたら

菫や蓬の花のように路傍にさり ....
かくれんぼでもないのに
おしいれに入る

大人になった僕だって
泣きたい日はあるから
おしいれに入る

布団の柔らかい重み
心地よい苦しさ

そのうち僕は
安心して眠ってしまう
 ....
先程から僕は、みんな、いまいまの人生を(お)もって、
そこに如かれるものでして
わたしたちはことに意味を与えすぎました。
喪服のアナウンサーが週末を締め括るぐあいに

雁字搦めに作用した力点 ....
外野を抜けた白球を追って走る
走者が一掃して
試合が終了しても
ひたすら追いかける
悲しみも寂しさも
ただの退屈だった
人の形を失っていく
それでも最後の一ミリまで走る
(午前7: ....
鏡を覗いたら顔が写った
誰かと思ったら自分だった

鏡を嫌ってたから
滅多に覗かない私は
よく自分の顔を忘れてしまう

だけど
他人の目の鏡には私の間抜けな顔が写って
しまうのだ
 ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ....
ビールを飲めば
ハットトリックを決められた
リカーショップで買った
日本酒には
一本だけ買うなと記されていて
無礼にびくびくする私が居た
肉だけを食べてニイニイ(兄)は去って行く
私は二 ....
 クジラの胃の中で溶け始めたような、そんな朝だった。朝になりきれない重い空気の中、歩き出す。歩くことに違和感はないが、いたるところが錆びついている気がする。明るい材料は特にないんだ。アスファルトの凹ん .... 数時間だけ
物語のような
接点が見えたね

別れて一度
すれ違ったのは
なぜ
なんの確認を
させたかったの
私達に
見える 私 何か
乳褐色の空
怨恨と
怒声に満ちた
僕達の終の寝床

叩く 私 何か
たたく たたく
たたたくはたたく
たははくはたはく
噛み切るように絶望のように

唸る 私 ....
命が生まれては消えることに絶対的な意味なんてなくて
それでも道端の動物の死が悲しいのは
僕が生きているからなんだろう
色は世界誰にでも分け与えられるものではなく
色は世界みんなで分けなければなりません

キッコンカッコン本鈴が鳴ると
ドッタンバッタン生徒たちは絵の具を奪い合う
階下の校長室では副校長と教頭が ....
僕が世界と繋がるために
涼やかな夜風を浴びながら
今日も一つの詩を書き留める
それは静かな吐息をついて
雨降る白壁に投映される
夢の間に間の幻灯機
巨大な毒蜘蛛を追いやって
雨滴を溢す紫 ....
日が照りつける
影法師が伸びる
足が自然と進む
古代の夢が息む

みかん畑の果てに
ゆらゆら震えて
沈んでゆく
日の光を見た

あんなに優しかったのに
あんなに大切だったのに
 ....
それから
一人きりの
安達太良山
空気が
薄くなり
シングル
エンジンが
かたかた喘ぐ
荷物が揺れる

夏だというのに
どこまでも寒い
ジャケットが
じっとり濡れる

本 ....
あまりにも海に似すぎている。そう、似すぎている。
僕のこころは、だから、慰めを必要としない。
なぜなら、僕はさざ波のようになることもあるけれど、
冬の嵐の海のようになることもあるからだ。

 ....
森は茫然と立っている
差し込む陽射しに年老いた裸身を晒す

来る日来る日は雑然と降り積もるもの
過ぎ去った日々だけが温かい寝床だ

森に佇む独りぼっちの木々たち
無表情に見合いながら黙り ....
明日私があるなんて
きいてない、はしっておいかけよう
明日が来るのが嫌だから
夕陽を目指してはしってはしって はっ はっ 

音楽家の作曲が冴えるのは
黒いレースの間から垂れたほつれを
 ....
そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね

そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが

 ....
夜風がすぅすぅ網戸から
入って来ては肌を撫でる
その微妙な心地よさに
うっとりしている午前三時、
電車は大通りを走り雪山へ
凍り付くよな身震いを
誘いぐんぐん進んで行く

鈍色空を背景 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
持続- ひだかた ...自由詩421-6-5
去年の梅雨- 夏川ゆう自由詩521-6-4
ダイヤル- 山下ヤモ ...自由詩321-6-4
どよめく夜に- ひだかた ...自由詩821-6-3
『5わのアヒル』を聴きながら- 道草次郎自由詩921-6-3
かけひき- アラガイ ...自由詩14*21-6-3
20210531- ナンモナ ...自由詩2*21-5-31
岸辺- ひだかた ...自由詩7*21-5-31
ラストシーン- ミナト ...自由詩821-5-30
無色の嘆き- st自由詩521-5-27
ゆっくりと解凍する日々のうた- 梅昆布茶自由詩1321-5-25
おしいれ- TwoRivers自由詩9*21-5-24
しについて- あらい自由詩121-5-23
つぶやかない(四)- たもつ自由詩1321-5-23
愚か者に喝采を- こたきひ ...自由詩521-5-23
ハレル(再録)- ひだかた ...自由詩721-5-22
二十歳とハットトリック- 間村長自由詩621-5-22
藤の花- 山人自由詩17*21-5-22
接点- 木葉 揺自由詩2*21-5-21
見える_私_何か- Giovanni自由詩6*21-5-21
消える- 水宮うみ自由詩4*21-5-21
美しい術- 山下ヤモ ...自由詩121-5-21
一つの詩を- ひだかた ...自由詩12*21-5-20
落日のソンネ- Giovanni自由詩5*21-5-20
安達太良山- Giovanni自由詩5*21-5-20
sonnet- おぼろん自由詩3*21-5-20
不可逆の森- 宣井龍人自由詩10*21-5-19
「なんで?絶望してない?」- 日々野い ...自由詩121-5-18
えくぼ- 梅昆布茶自由詩1621-5-18
夢と夜風と雪山と- ひだかた ...自由詩15*21-5-17

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