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久しぶりに会ったトモダチが
やけに元気そうで、強く見え
肌の張りもよくて若々しい
エネルギーの大きさかな
安定や、給料や、雇用形態の違いかな
だけどそれも
小さなことさと
ますます、陰が ....
かっグぅんくる
かっグぅんくる
かっと指上げ右手首だらあん
グぅんと下腹しぼれば肩は脱力
くるっと正面で前腕がまわる
かっグぅんくる
かっグぅんくる
ロン ....
俺は揺れにユレテイル
けれど
皆がゆるゆる笑ってクレレバ
ウクレレくらい軽く弾き
歌の一つでも披露して
皆さんホクホク喜び拍手
してクレレバいくらでも
俺は揺れにユレテイル
けれど ....
あたしがまだ二十代のころ
三十代のひとなんておっさんだった
えふさんもえぬさんもわいさんも
あの頃三十代前半だったんだ
あのおじいさんみたいなひとなんて四十一才
月日はた ....
階段を上り切るともう
下りの螺旋階段
今度はどんな命を戴くのだろう けれど
ほんとうは ほんとうを言っても良いのなら
――永遠の両翼が望みです
もしもその価値が私にないのなら
神さま真夜中 ....
ぼくらはぼくらを中心とした宇宙しか持っていない
ぼくらはぼくらからしか世界を考えられない
なのに地動説がまかり通っているのがとても不思議
犬の散歩をするひとが冬の街角に消えていく ....
大好きな高校を成績がわるくて退学させられる次男が心配だ
乳癌とたたかうためにオレは子宮を全摘した
来月右の乳房をとる
オレの生への執着は次男だけだ
子宮をとったら鬱っぽくなると ....
時間がゆったりと流れ
深まる秋の涼風が吹き抜けていく
僕は久々に落ち着き
この世界に居着いている
不思議だ
不思議だけれど
世界は今日、
僕という存在を包み込みながら
今一度の ....
水面から突き出し露わにされた
見えざる岩の 固く 鋭い突端
流れを切り裂いて
空間を満たしとどまることのない
行進を
ただ白く ....
食パンを食べてる時
最後に流し込むコーヒーが
妙に旨い
しばらくして
遠い昔の
朝の味だなって気づいた
冷え切った夜の部屋で
腹減ってたのか。
旨そうに
飯を食うな
悲しくなるから。
わたしはさよならを言う
リボンに言う
履き潰した靴に言う
一度も使わなかったルージュに言う
遠く北国のきみが 雪だ と言う
未知のどこかの知らないあの子が 雪だ と言う
あ ....
大好きな高校を退学させられる次男が心配だ
生への執着は次男だけだしお前たちにとって
変わった母に違いないだろうけれど母は母さ
乳癌とたたかうためにオレは子宮を全摘した
子宮をと ....
何十年も生きてきて
大抵のことは経験してきた
良きにしろ
悪しきにしろ
これからも色々とあると思うが
なんとか乗り越えられる
大丈夫さ
ここまで生きてこれたのだから
だから心配はしてな ....
かつての 誰にも言えなかった救いの手
公にしてはならない
あなたに迷惑が及ぶから
やましいところ何一つなくとも
どんなにか
わたしの心をさらさらと
さやかに流れる/流れ去らない
夜空のな ....
花びらちぎってどうするの
命をちぎってどうするの
あなたのその手の中の花
まだ 風の中で揺れていたかった
あなたの恋の行方とは
関係の無い 命
なのに
花びらちぎってどうするの
命 ....
目をつぶると発作に襲われる
しかたがないからデパスを飲む
こんな苦しみのような不安に
誰もがさいなまれているのだとしたら
誰もが静かに降る雪のよう
誰もが深海のプランクト ....
飛んでいったコンビニ袋が
最近見なくなった野良猫に見えました
木枯らしが渦を巻いて
去っていく名前のない怪物は
耳の端を赤く染めている
そのうち冷めるからといって
一瞬のぬくもりを抱 ....
詩を紡ぐということは
裸にならなくてはいけない
恥ずかしがっていては
心の襞は描けない
素っ裸にはなれない
野暮な言葉を並べたくはない
ええかっこしいが邪魔をする
綺麗な言葉を並 ....
年に二度バラを買う
六月と十月 ほんの数本ずつ
ずっと深紅のバラだったが
ここ何度かピンクだったような気がする
バラほど美しい花はない
見つめているとそう思う
自分のためには決して選ば ....
命を全うするという受動的な態度は嫌いだ
命は全うさせるものだ
命は尊いと決めつけるのは嫌だ
命が尊いと実感できるかは自分次第だ
論理的な思考よりも信念は誇り高く
アクションは概念より ....
大好きな相手がHIV感染者だとして
あなたはその人と
セックスができるだろうか
できないと答える人はきっと
本気で人を愛することが
できないんだろう
何があっても君と一緒にいると決めた ....
とりあえず9人だけれど
そのうち変わるかも知れない
選挙も終わって
自民党の悪口も言えないし
芸能人の不倫にも
飽きて来たところなので
テレビをはじめ
マスコミどもは
超ラッキーと ....
暗い水底から白装束の女、
ひっそり浮かび現れて
水面で溺れかけている狂った魚に
オイデオイデと手招きする
狂った魚は慌てふためき
一気呵成 水底に向かい沈み込む
白装束の女、そのす ....
雨の中に黒い女
傘もささずに佇む
雨の中は深海のように暗く
光を飲み込んで
なにもかもを溺れさす
ソコで待つのは愛しいあなた
女は泡になる前に
揺るがぬ愛を得る為に
....
あのこが僕を笑うのをやめて
人生についてちゃんと考えるようになった
そんな苦情が
僕の家のポストに殺到するようになった
素晴らしい兆しだよ!
笑いながらつぶやく
そんなラッキーが君 ....
縁側に転がってみれば
満天の星空
その輝きの一つ一つが
何十年も何百年も前のものだと分かってはいても
今、この星々は
消えてしまっているのかもしれないと分かってはいても
その美しさから目が ....
鏡にわりとかわいいあたしがいるよ
父のニコレットを噛んで見つめてた
なんだか誇らしげに鏡を見つめてた
いつのまにか母の遺骨を見つめてた
学校から帰ってきたら母が死んでた
....
もう何も書かなくて良いと神さまがあたまを撫でてくれる夢をみた。
台風のあと散らずにいた
白い小菊の花びらの中に座り
濡れた髪など乾かしながら
やっとひとごこちつく
清涼な香りに
生き返るここちする
草むらで横たわった猫は
生き返らなかった
その ....
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