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ヘンゼルとグレーテルよ
お家に帰ってはいけません
お前たちの薄情な父と母を
決して許してはいけません

両親はお前たちを捨てたのです
それも一度ならず二度までも
確実に死ぬとわかっていな ....
小さなサイコロが
ころがっていく

平坦に見えた道に
傾斜がかかりはじめたから
なにもかもが
かろやかに
だけど
のがれることはできない

さよなら

さよならも
すなつぶも ....
鎌倉の山の間を
歩む叢の隙き間の遠方に
横浜のランドマークタワーが
くっきりと立ち

あんなにも遠いようで
ほんとうは
距離など無いと

汗の伝う頬を過ぎる、風は
僕に云う
 ....
  お前は夢を見ているのか。

 緑に囲まれた小さな庭の片隅。
 日陰に置いた籐椅子に腰かけたお前は優しく眠っていたのだ。
 
 静かな寝息を立てているお前に私は小声で語りかけた。

 ....
腰が重いので
立ち上がるのが難儀だった
今朝の自慰行為は恥ずかしい
幼い頃に戻ったようだ
そしてまた寝て仕舞う
午前中は自堕落だ
自転車が過ぎるバイクが過ぎる午後五時台
昨日午後七時六分 ....
運命のように
そこへ落ちた種だったのか
それとも意志だったのか

雨の晴れ間
煉瓦の隙間に芽吹いた健気な
目立たない草を抜く

弱い日差しの下
幼い命を選別する
神のごとく
悪の ....
つけっぱなしのカーラジオが
砂飛沫をあげ走り抜ける朝
僕はこの街の片隅で
ウサオとウサミを突っついて
キリルキリルとハラハラしている
絶望的に群青の空には
黙々とした入道雲が湧き
砂山の ....
浮かれたあたしは

秘密をダッシュボードに隠した。


めまいがした

自分に吐き気がした

窓を流れていく景色が

ただただ騒がしかった


何をしてるんだろう

 ....
ぽっかりと空いた時間に何をしよう

流れる雲はいつもよりちょっと忙しそう

吹く風は私をちっとも気づかってくれないし

花はまたねとゆらゆら揺れている

石ころはちっともこっちを見 ....
私は生きている

正体不明の人間が

私の頭を何度も太い棍棒で叩き

押し潰す

「いたい、痛い、いたーい」


私は生きている

大勢の人間が

私の居場所を嗅ぎ付 ....
2年前に脳出血で死にぞこなって
子供の都合に出掛けるために
生き延びたのだと幸せを実感して

今このままの宝物ハウス

別名献本たっぷりゴミ屋敷

わからないから
わたしが死んじゃっ ....
甘えてみる
ゆるしてみる
邪険にする
やさしくする
怒ってみる
怒られてみる
まくしたてる
いじけてみる
へつらってみる
傷つけようとする
傷つけられようとする
愛そうとする
 ....
愛してるよ、と言えば
それは愛なのか
愛は言葉なのか
天気予報は雨マーク
間もなく降りだして夕方くらいまで雨模様らしい

洗濯はできるけど、部屋干しはしたくない
専業主婦の彼女は洗濯物を洗い終えるとそれを車に積んで近くのコインランドリーに出掛けた ....
ポスターの中に
青春を飾り
剥がすタイミングが
分からないまま
四隅に止めた
セロハンテープが
粘着力をなくして
おどける

この世にしがみ付く
未練もなくて
日焼けをしたから
 ....
身を切るナイフが、降ってくる
心になんか、刺さらない

オレが立てずに、しゃがみ込み
震えあがって、詩を詠みながら

嫉妬の氷が、降ってくる
心に過去の、友がいる

オ ....
あんな風になれるのだろうかと
優れた人の力を見る度に
希望と絶望の点滴の音
溜め息と唾を吐きながら捨てる

大型の台風のように去って
僕の心に残った濁り水
透明になるまで何度も洗い
自 ....
怒っているわけじゃない。でもだんまり。

二人の間を風が吹く。

私もだんまり。でも怒っているわけじゃない。

隣の彼をちらりと見て、だらりと下げた左手にそっと右手を滑り込ませる。
 ....
数ヶ月前から歩道橋の上に車椅子が放置されている。まるで車椅子だけ残して誰かがそこから飛び降りたようでもあるが、幸いなことにそんな話はないようだ。車椅子は見るごとに位置を変え、ある日は歩道橋の中心に、ま .... 良くない話が心に棲みつきスイッチを押せば
遠慮もなく増えてくから 見えない鎧になっていく

時計が壊れるほど速く永い黒も
宇宙に憧れるくらい重たく深い青も

少し立ち止まって時間(とき)に ....
君の代わりに抱きしめるカーテン
薄いレースは白く軽やかで
向こうの世界が透けて見えるから
触れると熱くて破れそうになる

窓際にやって来る風の唄や
耳を当てると何かが聞こえて
レースの擦 ....
足の柔肌はつまむ 砂の心地よさ
立っているのは ひとりじゃないのに
眺めている ただひとり 

あたしは馳せる
思いの先に なにを見つめていた??

コツコツと貝住みは歩く 波間に
 ....
私のいない世界に降るのは雨
知らない誰かの内面の密林は雨季

私のいない世界に吹くのは前代未聞の暴風
知らない誰かの家も人も空に飛ぶされる

私のいない世界に
私がいる訳がない

私 ....
利き手が庭を襲う
利き手の猛威が教室を吹き荒れて
先生をなぎ倒す
飛行機の旋回も許さない
利き手の猛威
ダリの絵を飾って終息を願った
飽きるほど梅酒を飲むと
エンジン音が鳴るだけで
利 ....
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ....
浪を映した鏡の穴が
さらに空から遠去かるとき
六百三十五秒の結婚
草のはざまに満ちる声


月と痛みと錯視の夜に
左目だけが吼えつづけている
緑と黄緑の静かな境いめ
 ....
 さっきまで明るかった空が暮れてゆく。
 家路へと急ぐ人達に紛れ込み、今日も一日が終わろうとしている。
 暗がりの中、明かりが灯された電車の中で私は孤独だった。
 誰かと話したい訳ではなかっ ....
ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
笑顔を作る 
今日も笑顔を作ります
どんどんつくる
何があっても
とりあえず
笑顔を作る
悔しくたって
みじめだって
傷ついたって
イライラしたって
笑顔を作る
ものすごい嘘つき ....
束ねられた紐は縛られてどれか解らず

お前はアホか
あないな所にアタックかけるだけ無駄やで
あんなぁ
ああいうとことかはなぁ
もう決まってるんや
じゃなきゃ何の為に落ちてきた奴を雇ってる ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヘンゼルとグレーテルよ- もとこ自由詩1218-7-15
夏の入り口へ- そらの珊 ...自由詩2018-7-15
山の道- 服部 剛自由詩518-7-14
午睡- ヒヤシン ...自由詩10*18-7-14
日記を書く- 間村長自由詩418-7-13
どこかから飛んできた- Lucy自由詩9*18-7-13
7月12日- たこ自由詩318-7-12
現実- 巳 砂自由詩318-7-12
ぽっかりと- 天鳥そら自由詩9*18-7-12
暴力_建前- 仁与自由詩318-7-12
終活- 鵜飼千代 ...自由詩5*18-7-11
それぞれの方法- HAL自由詩3*18-7-11
- ホカチャ ...自由詩218-7-11
雨マーク- こたきひ ...自由詩218-7-10
タイムマシン- ミナト ...自由詩118-7-10
詩とナイフ- 秋葉竹自由詩518-7-9
憧れ- ミナト ...自由詩118-7-9
だんまり- 天鳥そら自由詩1*18-7-9
車椅子- 春日線香自由詩118-7-9
光合成のうた- 邦秋自由詩5*18-7-8
イノセント- ミナト ...自由詩4*18-7-8
滲みの島- クロヱ自由詩2*18-7-8
私のいない世界に- こたきひ ...自由詩118-7-8
利き手- 間村長自由詩13*18-7-8
蝉時雨- 本田憲嵩自由詩1218-7-8
季手- 木立 悟自由詩418-7-7
海街- ヒヤシン ...自由詩6*18-7-7
冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム- ホロウ・ ...自由詩7*18-7-6
笑顔を作る- Lucy自由詩7*18-7-5
大人の紐くじ- ねなぎ自由詩118-7-5

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