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あんまり心体しんどくて
行き場を失い裸になる
そうして編み戸から入り来る
秋風ひんやり肌に浴び
生きてるなあ 生きてるなあ
俺は自分を取り戻し
静かに目を閉じ胡座かく
何処にもいかず只此 ....
ロケットが発射

ミサイルかも

空を焼く音

宇宙に突入する音

悲しいかも知れない

張り裂けそうかも知れない


ぼくの敬愛する首領様が

世間では狂人扱いされたり ....
少し広めのベッド1つ。

どこかの旅先。2人の初めて。
2人のひみつ、分かち合って
それは、とてもとても
変な別れ歌。
と寒い波にさらわれた、
始まりに(しずく)が
落ちたら、堕ちてい ....
味噌ラーメンには
ウィンナーとナスが入っていた
土曜日の昼餉に
私はシークァーサーの枝が
伸びに伸び
増えて行った葉も
揚羽蝶の幼虫に
大半は食われてしまったと
思い知らされた
コー ....
フローレンスは白い陶磁器
なんと滑らかな白い肌
すぼめた唇は赤い苺
さらさら流れる黒い髪
愛しい 愛しい フローレンス

フローレンスは甘え上手
喜ぶ姿を見るためなら
いとも簡単に愚か ....
悔しいことがあったなら
ぺしゃんこの空き缶に
自分の姿を重ね
思いきり、蹴っ飛ばせ

(人に当てちゃだめヨ)

空き缶は
すーっと空へ吸いこまれてゆく  
{引用=   The Evening Prayer}


だんだんみじかくなる

{ルビ滴=しづく}よりも


もうきこえません


うけとつてく ....
朝が来たらしい

いつのまにか雨の調べは遠ざかり

ぼんやりと明るい
そして
うっすらと温かい

光が温かいのは
きっと誰かが決めたこと

光が遠ざかれば また
冷たい闇に抱か ....
玄関前から姿を消して
死んだと思っていたジニーは
台風が去って
ほとぼりも冷めたころ
ウッドデッキの隅に見えない糸を張っていた
風よけに集めておいたプランターを
少し動かそうかと身をか ....
 
潮の満ち引きのような周期性を伴って、人々の感情が私の周りに波となって渦巻く。

例えるなら、私は砂浜に転がっている無数の二枚貝の一つだ。
灰色の雲の群れが、草を食む野生馬の群れのように ....
【アカツメグサ】

なりやまないドアホン やぶれた怒号は
親を町ごと殺され震えていた少女のままの老人
おさなくして大人として生きざるをえなかった あなたが
私の玄関を激しく叩く音
 ....
煽り煽られ踊る火に
鳴りやまぬ枯木林の
奥の奥
紅蓮の幕は重なり揺れて
熾の{ルビ褥=しとね}はとろけてかたい
静かに 微かに 
波打つ青い心臓のよう
円くなって まどろむ
火蜥蜴は涼 ....
なんだかなぁ
目は痛むし心は鬱だし
何にもする気にならねぇなぁ
五十七の歳を迎えたこの九月末

外は青空いっぱいで
光が熱持ち降り注ぐ
道を歩けば金木犀の香
甘く甘く漂って
夏と秋と ....
シンセサイザーに蜂蜜を塗りながら
いろいろと申し込む
雨も降って来たから
タートルズに写真を現像しに行った
星々が行く天球の下
みなしごハッチになっても
肘を汚しても
大きさを比較しなが ....
青、熱、青、熱

垂直に立つ
二足歩行のノイズ を
次から次に襲う高波
垂直に立つが故に
天を仰ぐが故に
悪に魅せられるが故に

思考停止、思考停止
 熱、愛、熱、愛

只大地 ....
人通り。車通り。
消え去った、午前2時と12分

2人の間に秋風が吹き抜けた。


ぶどう味の紫煙と一緒に
マンションの裏に座る。

ボンヤリ見た先にハチワレが歩く。
のんびり、軽 ....
いのちやたましい

こころとかからだ

ニュートンもアインシュタインも

森敦もサルマーンルシュディーも

この宇宙の法則性や人生のからくりを

知りたくて知りたくてたまらなかった ....
いつも遅刻して
私がその場に必要とされていることを
確認します

自分が女王と知り
周りのすべての人々の無能さ加減を
嘲笑します

毎日精神分析をし
寝ている間も脳が正義を求めている ....
甘ったるい
紙のほんたち
つみかさねられたその重みは
とてもへたなうたを
耳のおくから とおざける

つきとおす嘘は
宵闇にながれだし
もうとまらないなみだのあととなる

お ....
静かだ
もう誰もいなくなった
静かに

うっとり 下弦の月
天使たちが持ち帰る新しい空気は
私の心をざわつかせる
古ぼけた家と埃まみれの家具
かび臭い部屋を吹き飛ばしてしまいたい
私もまだまだ若いつもりで
飛び出そうとしたら溝に落ちた
年老いてしま ....
早く夏が終わんないかなって
思っていたのに
終わってしまうと
なんだかさみしくて

早く秋が来ないかなって
待っていたのに
秋は
なんだかよそよそしくて

友達だったはずなのに
 ....
人生の秋をゆくわたし

初秋の畑にコスモスが揺れていた

若い日に見たコスモスの色とは違っていた

わたしの心の色も変わってしまった

目に映る世界の色も変わってしまった

なぜか ....
不機嫌な顔を見る度に
私の中には灰が積もる
決して消えない黒い灰
怒鳴られる度に
風が吹く
押し殺した怒りの熱風が

出口のない憎しみが
私の心を蝕んでいく
私の手足は憎しみで動き
 ....
全力で集中して 集中して
汗をひた流し
頭の中は、やけにクリアだ
何もない

まるで真空のように
全てを吸収していく

クリアすぎる

全力で集中して 集中して
汗をひた流し
 ....
会えばぜんぶ吹き飛んでしまうのに

臆病者も恥ずかしがり屋になれるのに

町に吹く秋の風

銀杏のひかりはすっかり黄色いのに

虫の声が星のように瞬いているなのに


どうしてど ....
猫がちひさくねてゐる
がらんとしたひる下がり

友だちの本棚に
一冊きり のこされてゐた
うすい詩集をひらく

表紙は白 何もかかれてゐない

一ページ目
「私 ....
曼珠沙華っていう東西南北に開けた世界を
今年は真っ直ぐに見つめていた春夏秋冬の
第三惑星に彼岸の舞台から地面に刺さって
来る

200歳の少女にしか見えないだとか
マングローブのよ ....
イスラエルで扉が閉まる
イスラエルで風呂蓋が閉まる
全ては南からやって来た(時には西からも)
ガンダムの閉める扉や風呂蓋が
ゴミをまき散らしていた
イスラエルのガンダムだった
癌で死んでも ....
目の前にグラスが在る
グラスは透明な水で満たされている
私は喉が渇いていたので
そのグラスの水を一気に飲み干す

空のグラスが残る
ずんぐりとした円柱状の
空のグラスが在る
すぐ眼前に ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三畳間(改訂)- ひだかた ...自由詩617-10-1
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秋の風- 吉岡ペペ ...自由詩517-9-24
- 石村自由詩10*17-9-24
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名探偵江南(こうなん)- 間村長自由詩5*17-9-23
空のグラス- ひだかた ...自由詩6*17-9-23

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