すべてのおすすめ
優しく、激しく
ひたすら開かれ
しなやかに躍動し
風は吹いて、風に晒され
熱 巡り
肉を、魂を、
熱 貫き
込み上げるものを、
沸き立つものを、
突き止め突き離し
....
「おい、エインスベル。奴の目的は何だと思う? 奴というのは、
もちろん祭祀クーラスのことだが」アイソニアの騎士が苛立たし気に言った。
「分からない。事を有利に運ぼうとしているのは、分かる。
....
なつかしい感じの家を見かけたので
インターフォンを押してみた
現れたのは見たことある顔
なんだ、わたしじゃないか
あちらはあちらで驚いたよう
とりあえずどうぞ、と
室内へ招かれた
リビン ....
俺はこれから
床屋へ行く
伸びすぎた髪を掻き上げる
五本の指に、
確かな熱の伝導
今日も青い青い空が包む
街は人々は光彩に躍り、
肉の激痛は未だ始まらず
俺は大地を蹴っ ....
つかり過ぎた漬物は
塩辛くてマズいものだが
ウソつき署長に
寝ていた長官とは
韓国の警察の
署長や長官も
お役所仕事に長年
ドップリつかって
マズくて
食えないヤツに ....
二〇二二年五月一日 「スノウ・クラッシュ」
持ってたけど、学校の図書館に寄贈したSF小説2冊をヤフオクで入札した。いまのところ、ぼくが最高金額入札者。
ぼくを超える入札があったので ....
猫が見ている
私は悪いことはしていない
それでも猫はじっと見る
正しく生きようと思う
うちに猫はいない
タオルハンカチにプリントされた猫
それでも猫の目は
人 ....
たんたんと
こころのおきばしょをさがすために
いきてきたわけじゃないのに
あいらくも
たんたたんとやられちゃ
もうなにもかも
あぁ
そんなことのために
ことばが ....
登山は
いつでもどこでも
一歩、一歩だ
あんなに高い頂上まで登れるだろうか
と思っても
一歩、一歩あるいていけば
頂上に着くから不思議だ
登山は
どんなに苦しくても自分の足で
一歩、 ....
食パンマンみたいな
頭をした北の豚まんが
猛り狂ったように
ミサイルを撃ちまくっているが
ひょっとしたら
花火と間違えているんじゃないか
という気がしてきた
フジファブリックの歌を
バ ....
漆黒の
闇に浮き立つ
開いた聖書
燭台に燃える
蝋燭の炎、揺れ
繋がらない世界の
剥き出しの相貌、
切迫する
静けさの響き、
辿り着けない城、
界は奥まり広がり
わずかな手掛 ....
あたりいちめん
黒曜石の闇
静寂
ひんやりとした闇を
全身で感受しながら
踊りはじめる
身体ひとつ
黒曜石の闇の中
踊っている自分の
手先足先さえ見えず
けれどその身体 ....
初冬の寒々とした
だだっ広い体育館にシートをしいて
その上に無造作に置かれた
約1.5トンもの遺留品たち
靴が256足衣類が258着
バッグが124点電子製品が156点
その他 ....
眠りについた赤子の
涙一筋
大人の期待と
赤子の不安
(先立つ不孝をお許しください)
一筋の涙が辿った
走馬灯よりも短い
私の生涯でした
大人の欺瞞と
赤子の正直
....
死者の霊が
家族を訪ねてくるという
秋の終わりの
ハロウィン祭り
死者の魂に
気づかれないようにと
子供たちは
悪魔や魔女やお化けに仮装する
そんな仮装で
ごまかした ....
二〇二二年四月一日 「ホークスビル収容所」
SF傑作選『ホークスビル収容所』を、ヤフオクで、送料込みで760円で落札。これで、しばらく本を買うのをやめるつもりだ。けれど、1冊、別のシリーズ ....
きみの教室はいつも水浸し
ぼくの上靴にフィンが生えてきた
きみを追いかける足は上手く回らない
きみは息継ぎが苦手でいつも口ぱくぱくで
そんな間抜け面もとても可愛くて
ぼくの教室も常に水浸しで ....
必要という2文字がつくと
悪は善に化けるのか
最近
やたらと目につく
お粗末字幕
悪は悪以外の
何ものでもない事を
忘れてしまうと
こんな風になるよと
言わんばかりの
....
(───パトカーのドアを開ける。振り向きざまに笑みを浮かべた少年が、後部座席へと乗り込む。
(少年は振り向き、笑みを浮かべ、パトカーに乗り込んでいく。
───厄介な事を起こしたの ....
ささやかな雨は降り
こまやかな雨が降り
時は溶け
時は進む
あなたは在った
あなたは消える
あなたはいない
軽々しく生きて
重々しく生きて
あるもの在る、 ....
「死んではなりません、エランドル様!」オーマルが叫ぶ。
「あなたは、我らドラグネイアスの救いでもあらせられます!」
「ふふ。我は託す、そこなる道化師へと。……虹の魔法石を、
よく使え!」そう、 ....
人は誓いを自ら破って
幾ばくかの情を亡くしていく
その繰り返しを見つめている
夕焼けを縁取る雲になりたい
古い映画に出てくるような
鈍い痛みに耐えかねて吸った
....
今日もこの世界の中で生きている
目覚まし時計の金属音で目蓋を開き
時間の風が流れてゆくこの世界
空間の踊り場でもがきながらも
生きていることの素晴らしさ
....
おててはクマさん
つめたいお水でお米研ぎ研ぎ
あ、あまり研いじゃうと
えいよう、が損なわれちゃうよ
「お父さん、ちょっと黙ってて」
はい
すみません
だって、お前の初めての、 ....
虚空を見つめる
あなたの眼差しが
まるで異星人のよう
わたしには余り時間が残されていない
在るものを凝視しながら
進む時を生き
在るものの輪郭を確かめながら
肉体に滞在し
....
柔らかさから 数えられる
甘くて暗い音色が好き
欠けてゆく 微かに
シンバルに似た月が好きで
砂丘の向こう
足ふみならす鬨の声
青空にぽっちり
あらわれる 黒点が
道にあふれる
....
要は物理の世界ならともかく
普通に生きている毎日では
鍋はいきなり煮えたぎらない
誰でもわかる摂理の
紐づけができないと
陰謀論がやって来る
私は詩人になれぬ理由があり
悲し ....
僕が 生まれる 一瞬を
僕の 意識が 生まれる 一瞬を
いつも 夢で 見ていて
起きれば 僕が 生まれる 一瞬だと
思いながら 楽しく 夢を 見る
....
周りは林檎園ばかり
空気はほんのり林檎の香り
種類が多く
食べ飽きることは少ない
赤い林檎は美味しい
貰ったり
あげたり
土日祝日は人でいっぱい
林檎狩の人でいっぱい
静 ....
名探偵コナンが
1000話をこえて継続中だ
アニメでしか実現しない
魔訶不思議な世界なのに
誰も異議を唱えないのは
なぜだろう
SFだとワリキレバ
許せるかというと
S ....
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