すべてのおすすめ
小春日和の週末は
外に出たいと翼が泣く
翼の持ち主である私自身は
外出するのが億劫で
特大アンケートに答えてる
どんなに翼が泣こうとも
出掛ける場所が見つからない
小春日和の週末は ....
蒲公英の繊毛には色がある
白色は視覚化されるが
赤、青、紫、橙は花の妖精しか見ることができない
その色によって着地点は既に決められている
人間の心も同様である
人間の妖精は太古に滅んだ
....
小学生の郁子ちゃんが
書店で働いていたので
警察に踏み込まれた
「俺が店長の川山だ」
「俺が警察の山田だ」
合唱「野生の馬」が流れる
合唱「紀の川」が流れる
合唱「ヒカリ」が流れる
私 ....
雪の街を歩きたい
ってあなたが言ったら
本当に降ってきたあの日
わたしは応えなかった
降らない街で
本当に降って
雪は
きれいでした
綺麗だった
降る音も
確かに聴いた ....
君のことを想うと
気持ちが
懐かしくなる
君との夏はついこの間のこと
なのに(だから)
君のことを想うと
しゅーっしゅーっ
モノクロームでしか掴めない
古い蒸気機関車の写真 ....
夜はまだ浅い
通りは静寂だ
ドアが開きドアが閉じる
そのあいだだけ
店内の喧騒が通りに溢れる
闇が深まる
夜はまだ浅い
期待が大きい分、失望も大きくなる
まだ柔らかいアスファルトに ....
重くのしかかる目蓋は熱く
眠気を充満させる
頭が揺れる
カクン
カクンと
前へ
後ろへ
赤ベコのようであろう
頭が上方に持ち上がるたびに
束の間
目が冴える
....
1
硬質ガラスの瓦礫、量子力学の悲鳴…空っぽの巨大な培養液のカプセル、デジタルラジオにはノイズの概念がない、なにも拾えない時間には探しすらしない、「信号がない」と、小さなディスプレイに映し出 ....
夢中になていた頃を思い出したくて
純粋に夢を追いかけていた頃を思い出したくて
古い引き出しの中をひっかき回し
古いアルバムを必死になってめくる
心の底から沸き立つ想いはいったいどこへ消えてしま ....
日々洪水 窓の外で
右往左往する色たちを
ひとつも自分のものではないのに
愛していた
しらない街でも 深い森でもなく
自分の家の扉のまえで迷子になった
しっているはずの壁の色も言え ....
中国の国家主席が
サイだということを知った
所謂サイ高指導者だ
サイカクある人物なのだろう
顔を見れば分かる
煎じて飲めば
万病に効きそうな
顔してるもん
地球は何時も気まぐれで
冷たい空気で包み込むのかと思うと
真夏の太陽が輝いたり
急に雨を降らせたり、風を吹かせたり。
面倒くさいなって思うのだけれど
私と似ているばかりになかなか許しよう ....
うずまいている
くちびるのはしっこ
うすむらさきの花が咲く
あおむけに
空をながれて、雨になり、
しみてゆく
漂白されたつぼみ、みたいな
女の子
こわれないで
きりきりとはりつめては ....
あさめがさめたらなにしよう
ゆめのつづきはよるみよう
きょうのごはんはなにたべよう
だれかとあったらおはようさん
ふたことめにはなにいおう
おひさまのぼればこんにちは
てくてくあるいてどこ ....
冷え込んだ街の空気がしつけ糸になる
瞬く間に指先から地球の温度に馴染んでいって
フェルトのように絡み合う
人間も冬眠できればいいのにね
美味しいものをたくさん食べて
寝床に綿を敷き詰 ....
ソーシャルクラブで
アリが大量発生して
借金の履行が必要な事を悟った
無い物は写真入れだけではなかった
ジェームスディーンも居なかった
稲穂が揺れても
アリは増殖する
ソーシャルクラブの ....
わたくしの言いなりの小人を呼んで
ゼンマイを巻かなきゃいけないから
そう、わたくしのハムスターは
必死になって火車を回している
頭の中のどこか隅にある組織をつぶして
何処にも出せない ....
内堀通りを青山通りまで
皇居は暗くて見えないけれど
そんなに高くはない高層ビルの明かりが
なんだかとても優しい夜
自分を傷つけたら追いかけないで済む
だから自分を傷つ ....
自称詩人がこの世に
存在する限り
私の才能の泉は渇れない
そうは言ってみたものの
ちょっと飽きて来た
自称詩人はゴキブリみたいなもんで
1匹見つけたら3000匹はいると思え
の格 ....
雨が降っていて
部屋が暗いので
昼ひなか電灯をつけ
本を読んでいた
一冊読み終えた頃
午後の日が
レースのカーテン越しに明るく射してきて
半透明のゼリーの中から
外を見ているよ ....
ほこりをかぶっていようといまいと
食品サンプルは食べられない
蜘蛛の巣に囚われた
きのうの夜の雨粒たち
夕刻にはその存在ごと食べられて
また空へ還る
バナナの黒いとこは
食べられ ....
とりあえずのチキンは食べられてしまって
ぎゃばんのseasoningが恋しいクリスマスも近いし
ぼくのなかの騒がしい自由は休憩しているのだろう
忘れさられる歌を今日もうたっているし
....
今日も言葉と友達にはなれなかったな
何かしら考え思い発してはいるが
その場で消えていくものたちばかり
ああ
明日僕を叱るかもしれない友は
今度はどんな言葉で待ち伏せしてくるのだろう
なんだか息苦しいから
意味の無いことや
くだらないことのほうが
今は大切なんだ
息を吸うことばかり考えてないで
たまには吐かなくちゃ
ある日
頑張ることをやめたら
とても気が楽 ....
ああ酔っ払って
この世界から滑り落ちてく
いろんな事が
なんだかどうでもよくなってきた
特に自分
めんどくさくて
うるさい自分
どーでもいいから
どっか行っちまえよ
....
泣きたいくらい疲れている
目を真っ赤にして踏んばっている
生きていることがぶれそうになる
無味乾燥の風がふいている
ひとは超能力者じゃないから
ぼくのまもってやりたい ....
単色ではなくて
二色の菊だと気付いたのは
カラフルな菊だと詠んだ
すぐ翌日だった
去年の写真が残っているし
正しくはカラフルな菊ではなくて
二色の菊なのだが
とにかく「単色」と「カラフル ....
氷の橋、魂は密航する、銀竜草、傾いでいる秋の七草、光る星が何万年前の現象なら、光の中にある私の死体は、すでに、星々の冷めた遠景、氷の橋、猫の舌、竜舌蘭、傾いでいる冬の小路、太陽系を縦走する小惑星の発見 ....
やがて知ることにだろう
わたしの真実
毒の入った林檎をいくつもしまっておいて
いつ胸の奥から取り出そうか
考えることはそのことばかりになってきた
沈黙の呪文がひしひしと忍び寄る ....
ほんとうの絶望は
「だれからも愛されていない」
ということではなく
「だれも愛することができない」
ということではないだろうか
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153