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二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」


『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおも ....
夜を越えてぼくらは生きてきた
いくつもの世界をたずさえながら

時を言葉に変換してやっと生きてきた
ぼくの笹舟は銀河のどのあたりまでゆくのでしょう

ぼくは僕であることが面倒くさくなって
 ....
役に立たない
あいつ死刑
顔が嫌いな
あいつ死刑
じじいもばばあも死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
求刑は死刑

被告人は死刑
弁護人は死刑
検察官は死刑
 ....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味が開き
繋ぐ意味に花が咲く
そんなひたむきな息継ぎを
ただただ静かに晒している

(目眩くよ ....
ながれるようにsuka
iはいはいはい

の ろんごろん もち
ヨランの後に続いて、ゆっくりとした足取りで、
エイミノアが執務室の床に飛び降りる。
「おや、これは何の真似かね? 戦士をわたしに差し向けるとは?」
オスファハンは、いささか困惑したように呟いた。 ....
オスファハンの周りで、いくつもの炎が揺らめいた。魔法の衝撃弾である。
これならば、窓ごとヨランたちを吹き飛ばすことができよう。
ヨランはにやりと笑った。そして、窓のサッシに手をかける。
エイミノ ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
人間は一人立つ余地があればいきてゆけるものだ
人間は愛するものをうしないつづけてつよくなれる

だれもふりむかない路地裏の暗闇のなかに人生があったり
戦場を迎える兵士は誰に誕生日を祝ってもらえ ....
二〇二〇年十三月一日 「学園紛争」


 ぼくは同志社大学の1980年度生だ。1980年度に入学したって話だけど、ぼくの大学一回生の後期の授業は、学園封鎖で潰れた。後期テストはレポート試験だった ....
さんがつに 
ひさびさ
にほんのつちを
ふみしめた
あなたは
とてもあたたかかった
いっしょに
ふとんに
はいっていると
ゆたんぽつかおう
なんて
おもいもしない
だから
そ ....
A倍、K泉、A生、K田といった面々が
料亭で高笑いしている写真を見た
胸くそ悪かった
庶民がずっと苦しんでた時に
という思いがして

ものは受け取りようだ
彼らはりゅうさんが生き、活躍す ....
部屋にいる
それだけで逃げた気分になるのは
わたしが臆病者だから

誰の気分も害さずに
自分の気分だけ害して
天井を見つめる

自惚れに気づくのが
遅すぎたのはわかってる

世界 ....




宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る

死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩め ....
なにもしようとはしないことをしようとしつづけるあなた


女のいない楽園で王を名のり その身に起きた 起こらなかったことのすべては
カラフルな電影にゆれる参道のウィンドウを行き交い
 ....
二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」


 きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ....
そんなに嬉しいのか
こんなに朝早く目を覚まして
浅い眠りだったというのに
二三時間ごとに目を覚まして
そんなにも嬉しいのか
待ちに待っていたのだろう
その気持ちを理解してやるには
遠すぎ ....
何ごとも無かったように時を経て
地層の上でウニ覚醒し

人間に今日からなることができました
見た目はまだウニ顔です
脳みそはまだ柔らかくて
髪はまだ太く硬いままで

「ウニ人間」と言わ ....
涼風

風鈴

金魚鉢
分かってるな? 奴らに取っちゃ俺たちは食料でしかない。いやそもそも食料という概念など奴らは持たない。俺たちは奴らの身体システムのオートマティックな衝動に取っての同化対象物・包摂対象物でしかない。奴らは .... 映画を観に行くとパンフレットを買う。パンフレットを買うために映画を観に行くこともある。小さい頃に家族で映画を観に行くと親が買い与えてくれていた名残りだと思う。今時パンフレット? お金もったいないじゃん .... 二〇二〇年十一月一日 「{ルビ生贄=いけにえ}の王」


『年間SF傑作選3』の6作目は、ポール・アンダースンの「{ルビ生贄=いけにえ}の王」アメリカ人側の宇宙飛行士が生き残り、敵側に捕まった。 ....
手押し車を押す老人
たいまつの火は燃えている
異郷のこの地にひとり立ち
遥かな地平を凝視する

わたしはふるさとを持たず
同じ道を通い帰る
痛む脳髄を密かに抱え
それは静かに歩いていく ....
軍配はあがりません。
あがらせてなるものかくらいの意気でいたいですね。
ぼりぼりと右手首の付け根を掻きながら
彼は思いのほか繊細な声で言った。聞き取りずれえってことです。意図は正しく伝わらずに、 ....
からだのかたいわたしには瞑想の才能もないようで 腹式呼吸と胸式呼吸のちがいもつかめず

窓ガラスから射し込む光がなんにでもなれるというわたしのからだをぼんやりとさす


かたちを変えから ....
昨日いつもの爺ちゃんにあった
知り合いでもなくても知り合いみたいな人だが

やがて僕もこういう素敵な爺ちゃんになってゆきたいと

僕は自分の歴史しかわからないし
時々前後も混乱するのだが
 ....
皆さんご存知のように、人類はバニーガールとそうでない人類とに分けられる。そうでない人類も時間をかけて徐々にバニーガールになっていく。それは老若男女を問わない。まあ男女を問わないってのは、これからの人間 ....  満天の星空が、朝靄の中に静かに消えてゆく。
 鳥達はいつもの歌を歌い、季節の花達はその手を広げている。
 誰かの魂と私の魂が共鳴しては離れてゆく。
 キャンバスの淡い白色は歩き始めた娘 ....
二〇二〇年十月一日 「みやうち ふみこさん」


『O・ヘンリー名作集』の2作目は「警官と讃美歌」冬は寒いので、なにか悪さをして刑務所に入ろうと、いろいろ努力するホームレスが主人公。どうしても努 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩の日めくり_二〇二一年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-7-11
夜を越えて- マークア ...自由詩722-7-10
死刑- 花形新次自由詩122-7-5
永遠- ひだかた ...自由詩7*22-7-5
mochi- IN0RI自由詩122-7-5
オスファハンと盗賊ヨラン(五)- 朧月夜自由詩2*22-7-5
オスファハンと盗賊ヨラン(四)- 朧月夜自由詩2*22-7-5
金網と槌あるところに- あらい自由詩422-7-5
猫の世話をするきみに- マークア ...自由詩722-7-4
詩の日めくり_二〇二〇年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩14*22-7-4
あなたはあたたかい- Giovanni自由詩4*22-7-2
なぜ笑ってたんだろう- りゅうさ ...自由詩322-6-30
部屋- TwoRivers自由詩8*22-6-28
令和4年6月28日(火)- みじんこ自由詩1*22-6-28
夏空(改訂)- ひだかた ...自由詩9*22-6-28
それとなく別れてくらす- 末下りょ ...自由詩222-6-28
詩の日めくり_二〇二〇年十二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-6-27
朝早くから- 坂本瞳子自由詩1*22-6-26
三陸よ- 足立らど ...自由詩722-6-26
令和4年6月25日(土)- みじんこ自由詩1*22-6-25
アスペクト盲_【即ゴル不参加作品】- 壮佑自由詩422-6-22
パンフレット- 末下りょ ...自由詩2*22-6-22
詩の日めくり_二〇二〇年十一月一日-三十一日- 田中宏輔自由詩16*22-6-20
ふるさと- ひだかた ...自由詩6*22-6-19
モブ- キリコ自由詩122-6-18
ヨガ教室- 末下りょ ...自由詩2*22-6-18
おっぱい論- マークア ...自由詩722-6-17
バニーガールの二等辺三角形_【即ゴル不参加作品】- 壮佑自由詩622-6-16
白い景色の中で- メープル ...自由詩7*22-6-16
詩の日めくり_二〇二〇年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-6-13

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