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翼をもぎました
背中がかるくなりました
しとどに流れる血 真珠色の血あふれて
ふたすじの傷口を {ルビ白南風=しらはえ}がなでて過ぎゆきました
すずしい背中
六月のこと

あなたの手をと ....
寒さは
指の先から入り込み
肩へ
背中へ
そして足先へ

もう何も燃やすものがない
闇の他にはなにもない世界で
やがて闇と同化する

薄くて透けそうな
パラフィンカーテンよ

 ....
最近
ライカの70年も前のレンズに夢中になっている

ズマリットという名前だが

現代のレンズでは決して得られない
その写りが面白い

プロの女性写真家が
好んで使うようになってから ....

僕たちの半分は 燃え残り
がらくたを 集めはじめた
不完全なまま 笑ったり
食べたり 愛した

頂点の すこしだけ手前で
自我をもった がらくたが
誰かのかわりに 泣きはじめた ....
ときどき本の下から食べ物が出てくるのが怖いのだが
それでも生きて行けることがもっとこわいのかもしれない

知らぬ間に親がいて勝手に子と呼ばれて地球人になりました

先週までのシフト表 ....
 ・が刻印された
 塩化ビニールの・を
 セルフレジにて・・する
 ・・主義者の・
 について
  
  『新しくない・・主義』より 
十月になっても初夏みたいな日が続き
小さな畑でおくらの収穫をする

母は
穏やかでなんのわずらいもない日よりだと言う
この小さく可憐で柔らかなおくらの花が
せめて実になるまでそれが続きます ....
くものうみ
くものうみ
なみ
なみみ
ななみ

がんかはるかに
はぜるなみがしら
てりかがやくみなも

くものうえ
ひかり
ひかかり
ひかりり

きおくのよくやにうかぶ
 ....
この夜に目醒め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私が真っ裸のすっぽんぽ ....
朝、空間は秋となる。
ホワイトの時計は時間を食っている。

二極に分かれた、ブルジョワとマルチチュードの戦いは、
まだまだ起こりそうにない。

マルクスなんて読まなくても、
デビ ....
快晴に
飛行機雲一筋

圧倒的安全圏より放たれる銃弾
狙いは無差別

I wanna be killed by Something I can't resist.

If so, Ev ....
たとえばきみを大切におもうこと
難破する世界では猫ときみだけが
僕の救いなのかもしれないのだ

神田神保町一冊100¥のコミック
表紙の朽ちかけた神霊全集と世界地図

ひとの周波数は様々 ....
秋も半分おわりました。
朝はもうさむいです。
夜はもう冷えています。
ついつい
長い夢をみてしまいます。
それでも
目覚めてしまうもので…
生きているからでしょうか?
枕には絡んで ....
 北風が頬をなでて行くこの季節

 涙が止まらない

 今までの自分を振り切って歩んできた道

 風の便りを確かめたくて

 引き出しの下に眠っていた

 古ぼけた便箋に記した ....
いつかの初雪はみぞれでした

おとうさんもおかあさんも
いつもより暗くいつもより早い
そんな朝でした

いつかの初雪はみぞれでした

バス待つみんなが
弱くなりつつあるそれを
寒そ ....
いつまで選挙なんてやるの

いつまでハロウインまねやるの

NHKぶっ壊せいつまでNHK政見放送でやるの
木立の緑が揺れている
私は冷たい虚を飼って
鉛の監獄から眺めている
気だるく憂鬱な昼下がり
空は一面の灰白模様、
風はもう絶えず吹き
荒れ果てた街並みが
ぱたんぱたんと倒れていく

 ....
青空が言っている
死はここにあると
公園のベンチから立ち上がって
探しまわる
散歩のひと
ランニングのひと
子を連れたひと
また
ひとばかりさがしている
誰にも会いたくないの ....
脱衣所のかごには
それぞれのすべて

喜怒哀楽も
不平不満も
脱ぎ捨てられた残り香

裸の付き合いなんて嘘だから
かごに置いていく
すべて

脱ぎ捨てても
時にそれは必要で
 ....
     ..
 

. .agitaromasemenvos


{引用=       _/
 

   

    営靴福追求撃発射為日裏苦憂的幸絶賛痛
          ....
雨時計とは雨のふる街をさす
誰もが知らないふりをしたことだが
秒針は環状線のアシンメトリーに似ていた

夜、神話としての男と女が踊り出すと
点と線をむすぶようなあいまいさで
ビニール傘 ....
無音、
移動していくモノの影
独り在る茫漠の床で
眠りの底から掻き分け掻き分け
異界の異様な感触を
意識の触手、体に刻む

無音、
夜陰にひっそり回帰し
剥き出しのたましいを
宇宙 ....
 埋め尽くす虹の。



 這う四肢の白の。
真夜中が近づいている
ベランダに出て夜風にあたる
街灯の列が何処までも続き
なんて素敵な夜だろうと思う
昼間森で見た花の群落が
今頃青白く光っている
風は優しく穏やか
主観と客観が溶け合 ....
{引用=犬猫たちに売りつけろ
わたしに課せられた使命
マスキングテープのためのコピーライト
わたしの仕事
わたしが社会を企て
会社に貢献するために

騒がしいものたちをだまらせたい
わ ....
不思議であった
私の前にはいつも道があって
そこをしずしずと歩いている
ホウの葉とサワグルミの、落葉の上を
ソフトに足を進めている
まったくなんの期待もない山旅に向かったのだった
ただ、歩 ....
夢を見た
切り裂かれた鎌のように
茶色い星が
緑のヴォルガを
紙を炎が黒く撫でるように
埋め尽くしていき
三日月の形した湖が
太った片割れを探している
そんな小さな夢だった

To ....
チャラい人にストーカーされてモラハラ交際する羽目になっていて、逃げたくて全寮制の職業学校に入って真面目そうな夫をチェックして卒業したあと同期に取り持ってもらって今結婚している。逆ナンパですね。
チャ ....
未完了のまま死んでゆく自分にとって、
異性との恋はあたたかく感じるだけである。
どうせ愛まで昇華したところで、
いたるところ矛盾だらけの慣習がはびこる
この世界内では、うつくしく成就はしな ....
完成した一日を私は見たことがない。
それを欲求するにつけ気持ち悪くなる。
どこまでつづくのか、この毛細血管内…
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
堕天- 46U自由詩621-11-15
パラフィン- そらの珊 ...自由詩10*21-11-12
多重人格は好きにはなれないけれど- st自由詩421-11-12
解凍- はるな自由詩1321-11-11
エチュード2- 梅昆布茶自由詩1221-11-10
- 津煙保存自由詩2*21-11-9
おくらの花- そらの珊 ...自由詩15*21-11-6
帰郷- Giovanni自由詩8*21-11-6
宇宙の風道(改訂)- ひだかた ...自由詩721-11-5
二つの神話- ナンモナ ...自由詩4*21-11-3
together- TwoRivers自由詩5*21-11-3
ちいさな宇宙にて- 梅昆布茶自由詩1521-11-3
- ナンモナ ...自由詩4*21-10-31
風の便り- 佐白光自由詩2*21-10-30
いつかの初雪- TwoRivers自由詩6*21-10-29
あさって- ナンモナ ...自由詩2*21-10-29
只ぼうと- ひだかた ...自由詩621-10-25
青空- 自由詩19*21-10-24
脱衣所- TwoRivers自由詩6*21-10-23
___/- 津煙保存自由詩8*21-10-23
雨時計- 新染因循自由詩12*21-10-21
回帰- ひだかた ...自由詩721-10-21
- 津煙保存自由詩3*21-10-21
意識の夜に- ひだかた ...自由詩721-10-19
マスキングテープ- 津煙保存自由詩6*21-10-19
山道- 山人自由詩11*21-10-18
Un_rêve_triste- Giovanni自由詩321-10-18
乗換えた訳- 鵜飼千代 ...自由詩7*21-10-17
肉体的世界- ナンモナ ...自由詩2*21-10-16
おぞまし- ナンモナ ...自由詩5*21-10-16

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