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ながい髪
夜がまとわりつく
公園のブランコ
影をこぐ
噴水は循環する
血液のオマージュ
すこし
透けたからだで
水が、にごる

だれかの
わめく声に安堵する
すっぽりと ....
うすく欠けた月を
つつく
くちばし
埋もれたはねの
なめらかな湿りを
靡かせた風の
まだ
つめたい季節

いちまいずつ
剥いだら
花も
あめをよぶ
春はさらさら
なが ....
ねむらない
夜を、つむぐ指
薄く
するどい鱗のような

きらめきばかり
零れる

ふれあわない
他人を
みすかすための
口びる
たおれる
花の
はかなさを
とうとば ....
夜のはしっこを
つかまえて
はしりぬける
光の点滅を
鼓動につないで
たかいところから
ゆさぶられる
ように
きらきらとらっかする
まばたきのあいまに
ひらひらとはため ....
きらきらするみずを割って
あさがきてもかえらない靴
うらがえった卵をかかえて
さめた夢の中跳ねたうさぎ
そのしっぽのいびつな丸さ
目覚める春の ....
海月の
ほねを喰み
みずになる
こえを束ねて
輪郭を増す
つきの舟
波のくだける音が
燃えうつり
粟立つ
膚はひえる

仰向けに
こおりつく花の
かおりを
弔ってみ ....
花を踏んで地面に押し花を
つくりあげる
しろい脚ばかり順繰りに
刈り取っていましめ
白金色の湿原には
ゆらゆらと
あおい目のさかな
とうめいな躯
背骨と心臓
透かしてみずにと ....
うずまいている
くちびるのはしっこ
うすむらさきの花が咲く
あおむけに
空をながれて、雨になり、
しみてゆく
漂白されたつぼみ、みたいな
女の子
こわれないで
きりきりとはりつめては ....
おもちゃが壊れて
なきだした
子どもみたいに
舌の奥に
にがみを飼っている
ながい雨のあとに
咲いた花で
つむぎながら朽ちた
花束みたいな
そんなうたをいつも
おまもりにした
 ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ

やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
空丸さんのむぎのようこさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
town.- むぎのよ ...自由詩518-3-31
parfum.- むぎのよ ...自由詩518-3-20
架空デトリタス- むぎのよ ...自由詩318-2-5
sparkle_prayer- むぎのよ ...自由詩818-1-14
whiteout.- むぎのよ ...自由詩318-1-14
雪平線- むぎのよ ...自由詩618-1-3
菫野- むぎのよ ...自由詩1417-12-24
R.I.P.- むぎのよ ...自由詩617-11-9
Morpho/Morpho- むぎのよ ...自由詩317-9-13
SPEAR- むぎのよ ...自由詩13*17-9-11

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