すべてのおすすめ
戦史とはイロニーな語りだ。
とても全史などでは記述できない。

T34戦車は自分にとってなつかしい。
模型がすべてだった少年時代。

ロシア史もウクライナ史も単独の歴史にすぎない。
 ....
二〇二〇年五月一日 「柴田 望さん」


 柴田 望さんから、同人詩誌『フラジゃイル』第8号を送っていただいた。お名前を知ってる方から知らない方まで、20名以上の方たちの作品が載っている。紙の質 ....
乗れないはずの船だった

意地になってもわかっている
もう負けたことくらい

干からびることのない海の上で
船はまだ心を留めている

消したい過去さえ綺麗な夜に
逃げ込んだ夢の中
 ....
夢売るかいじゅうに夢見られたくて 水溶性のチケットを握りしめた夏

穴空きズームで遠くを見てるようなぼくの毎日から
声がする

きっとまた会える あの日みたいにハルゼミの鳴き声が 雨が また ....
海が果てまで引いてしまった砂浜で
音が空白に吸い込まれてしまった砂浜で
命が香りを流され尽くしてしまった砂浜で

呼ばれてもいない
道化師がひとり
断絶から浮かび出る

世の中から剥が ....
シーッ、みんな止まれ! いま2時の方向の樹間でウロコがギラっと光った。あそこにイヨマンテノヨルがいる。いいかお前ら歌うんじゃないぞ。しょうがない迂回路を探そう。先頭はおれが行く。しんがりはジェイコブ、 .... 其処程には
私の死体がいるはずだ
同時に生まれてる

其処程は
空より広く海より深い
死体は時間の階段を昇る

其処程とは
もう横町を曲がったあたり

私と抱き合った瞬間
彼は ....
テレビのわたしが
わたしと主張する
なんだとお
見ているのもわたし
わたしだ

二人称三人称など
ついでに言うと一人称も
何処にもないない
あるのはわたし
わたしだ

わたしの ....
切り傷はアンダーラインでしかない


無数の 傷を追うアンダーラインを皮膚に蓄積して 一つのすべての闇の
表面の奥行きに群がり
わたしが吐く息の端に止まる
静けさ

(
白、それ ....
二〇二〇年四月一日 「論理詩」


①は②である。
②は③である。
③は①ではない。


二〇二〇年四月二日 「論理詩」


①は②より醜い。
②は③より醜い。
③は①より醜 ....
たまには近道を通ったほうがいいと
私の手を引いて 導く人がいる
私は
どこかへ行こうとしているのか
どこかへ帰ろうとしているのか
その人に 手を握られ 腕を引かれた瞬間
わからなく なって ....
◆sweet noiseが帰って来るんだって?★ そいつはヤバイな(汗)。あの女をNSAに売ったのは俺だからな。ジェイコブの時みたいにイカナゴのくぎ煮にされちゃかなわねえ。知ってるか?リトリコの野郎が .... 二〇二〇年三月一日 「夢」


 けさ見た夢。10人くらいの男女がいて、ひとりの男が女の頭に大きな岩をぶつけて殺そうとしている。べつの男がナイフをもっていて、ぼくのほうに近づいて腕を刺したところ ....
こんな侵略をやってしまって
戦争犯罪と断じられてしまったからには

24年の選挙で
5選を狙うのはもちろん

プーチンは死ぬまで
大統領を続けるつもりだろう

なぜなら
選挙に負け ....
季節を食べ終えて妖精は床下に眠る

たてものの屋上から見える木
その枝の集まりにはカラスが眠る
昼間、子供たちに小石を投げつけられたのだ
ときおりの短い夢にぶるっと身震いしながら眠る ....
 〈おいらが{ルビ鯰=なまず}だったらいいのにな
  ディープ・ブルーの海を泳ぐんだ
  そしたらいい女はみんな
  おいらに釣り糸を垂れてくる
  おいらに釣り糸を垂れてくる
  おい ....
なんと
一国の国民の
ほとんどすべてが

まるで
集団催眠にかかったように

その嘘たちに
戦争が終わるまで

ダマされ続けていたという
第二次世界大戦中に見られた

日本軍 ....
地球中を走れるキャンピングカーが欲しいな
砂漠でも海の底でもねそしてデートしようよ

束縛のない辞書は誰もが持っているんだ
独特の語彙の辞書なんだけれどもね

僕はきみを心でうけとめている ....
このまま静かに朽ちてゆきたいのだけれど
猫と僕と彼女は静止画のまま風化してゆく

アッピア街道の松のように或いは
ゴダールの気狂いピエロのように

いつか正気の世界に生まれ変わりたいものだ ....
あおばさんのラジオは未だ聞こえている
管球の図体のでかい奴だが昭和遺産の風格がある

あおばさんの電波はいまもアキバから世界に発信される
優れた詩人は理工系で詩は何気ないものであると

快 ....
二〇二〇年二月一日 「女子高校生」


 もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
黒焦げの死骸を何体観察したところで、

黒のなかの黒など、みつけることはできない。

さがしている「黒」とは、それはイデアであって、

存在者のなかには存在しないのである。
○「山頂から」
山に登って
自分の来し方と行く末を
考えてみる

○「人生とは」
人生とは
自分の足元を広げることよりも
深く掘り下げることではないか

○「楽しみ」
山登りの楽 ....
春は淡い
命がそこかしこに生まれては散る
風はそよぐ
樹々の葉がさざ波になる
風と水は似ている
そうかな
そうだよ
どちらも掴もうとしても掴みきれない
手のひらを開いたとたん
そこは ....
兄弟民族を
徹底的に葬り去ろうという

ヒトラーさえやらなかった
タチの悪い残酷さ

まさか
21世紀の現代で
こんな野蛮な侵略が起こるとは

さすがに
夢にも思ってはいなかった ....
ㅤ緑青色に腐食した月面の、クレーターの影に突き刺した太鼓ばち指を引き抜くと、穴から狒狒の呪術師達が踊り出て来た。俺は奴らの力を利用して、光速で飛ぶ闇夜と皮膚の間の一瞬の空隙に飛び移らねばならない。虚空 .... 悪魔は微笑み
天使は嘆き

神々は
憂鬱そうにつぶやく

また性懲りもなく
はじめよったな

地上にある
すべての土地は

この世界を創ってやった
我々のものだというのに
 ....
 【問答相撲】
健康は命の付属品ではない
生写しではあるが別の生き物だ
今日も飛び去ろうとしてタックルした
顔を洗えば鏡に逃げ込むかもしれない
醜態を晒しても命ある限りか
尊厳を保ててこそ ....
二〇二〇年一月一日 「ウィルス」


 あたいの携帯、へんなウィルスに感染しちゃったみたいで、勝手にアドレスを書き換えられちゃってて、知らないひとにつながるようになっちゃった。でも、偶然 ....
口の奥が何処よりも深いその人は 一人称以後の薄い唇に
なにかを落としたような声を
そっと埋める



最後の指のかたちで 語りかけながら
触れたのは

石の皮膚 濡れた風


 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不史- ナンモナ ...自由詩2*22-5-9
詩の日めくり_二〇二〇年五月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*22-5-9
- TwoRivers自由詩6*22-5-8
サマージャンボマッドネス- 末下りょ ...自由詩3*22-5-8
道化師- 宣井龍人自由詩4*22-5-5
白紙に向かって歌うんだ_【即ゴル不参加作品】- 壮佑自由詩5*22-5-4
背中- 宣井龍人自由詩12*22-5-2
わたしか?- 宣井龍人自由詩4*22-5-2
アンダーライン- 末下りょ ...自由詩4*22-5-2
詩の日めくり_二〇二〇年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-5-2
私たちの近道- りす自由詩1022-4-29
sweet_noise__【即ゴル不参加作品】- 壮佑自由詩4*22-4-28
詩の日めくり_二〇二〇年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-4-25
プーチンが恐れるもの- st自由詩222-4-24
星の観察- 自由詩13*22-4-23
CATFISH_BLUES- 壮佑自由詩4*22-4-20
恐怖の嘘ウィルス- st自由詩622-4-19
プーチンの暗殺者の明るい手紙- マークア ...自由詩422-4-18
猫って- マークア ...自由詩422-4-18
あおばさんのラジオ- マークア ...自由詩422-4-18
詩の日めくり_二〇二〇年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-4-18
- ナンモナ ...自由詩5*22-4-16
独り言4.16- ホカチャ ...自由詩7*22-4-16
赤いちりとり- そらの珊 ...自由詩15*22-4-16
核爆弾は神だったのか- st自由詩322-4-15
媚薬エクスプレス- 壮佑自由詩4*22-4-13
ロシアの欲と罪- st自由詩222-4-13
即興小詩の集い- 宣井龍人自由詩5*22-4-12
詩の日めくり_二〇二〇年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-4-11
桜と脳- 末下りょ ...自由詩3*22-4-10

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