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神よ、シオンでは

あなたに讃歌が捧げられ、

エルサレムでは

いま誓いが果たされます。

主よ、聖霊よ、

わたしの祈りをお聞き届けください。


雲から月が顔をだす
 ....
海が薄暗がりのなか
世界を満たす溶液のように
広がり
わたしは
裸で泳いでいく

貴女の不在を知りながら

貴女の声の余韻に包まれ
宛もなくただひたすらに
切断された記憶の奥へ
 ....
好きと嫌いの二つの感情
お互いを強く意識してしまうのが自然だよね

好きだらこそ
それを相手に悟られたくないって思いに支配される事もあるし
嫌いだからって
それを相手に見透かされたくはない ....
はじめて書いた文字は
まどかの「ま」だった
うれしかった
母がほめてくれたから

不思議の国のアリスを読んでもらって
気に入った言葉を
画用紙に集めて色を塗った

コタツに入 ....
勝手にやっとけとも言えない

風邪なら休まなきゃいけない

か弱きひとが罪を重ねる

それは理不尽?

それは普遍?

それともよくある不公平?

歩いていると落とし穴が

 ....
在るもの在るもの
ゆっくりと静止し佇む
夕暮れ時、
宇宙の巨大な静かさ
降って来る降って来る
   
   
   
   
   
   
   道端に咲く花は
   
   どうして白く咲くと思う?
   
   
   
   水に映る空は
   
   どう ....
むっかしね、
書いたことがあって、
あたし最近記憶力バカになってるから、
どこで、どんな文章で書いたか、
まるで思いだせないんだけど、
書いたフレーズだけ、
アタマの何処かに残っていて
 ....
「あの日から運命が変わってしまった」

そう嘆く人がいる。

「自らの努力で運命を変えるんだ」

そう意気込む人がいる。


運命ってそんなに身近なものだっけ。

僕は、思う。
 ....
寂しいのは怖いんです
心や
言葉まで
寒くなってしまうから

寒いのはいやなんです
子供のころの
冷たい雨に打たれた
終業式の日が思い出されて
通知簿を仕舞い込んで
悩んでいた ....
私という存在はたった一人
時計回りに過ぎていく日々のなかで
私が一番に愛してやまないのは基本的に私自身

そんな私のなかの
良い人と
悪い人の割合
それを計るのは
私以外のその他
そ ....
曼荼羅を書く
地図模様
心の中
芯のない球体の
腹式呼吸

臨界と境界
そこからの波及作用
新月からの引力
遠心力
大気圏

人々を惑わす声
惑星の相互作用
歴史の走馬燈
 ....
《月の石》のない月は赤い
年に一度は
君を守るためにすべての言葉を破却する

歌っている
街の灯の歌
それは
捨てられないミッシングリンク

骨を骨として鳴らし続けるための

 ....
私は海に帰っていく
歴史という名の迷妄から
少しずつ霧晴れいく
意識の軌跡を携えて
私は海に戻っていく
潮の香満ちるあの浜に
きっときっと帰っていく
水面の雲がながれるように
素足で湖の上を歩きたい 
つめたく 人をさす ひとさしゆびのことは 忘れてしまいたい
わたしは くつしたをぬいで はっとする

わたしの あしのひとさしゆびは  ....
いとしいといわない
愛しさ
さみしいといわない
寂しさ

祖母と行く畦道
ふゆたんぽぽを摘みながら

手は
手とつながれる

枯れ野には
命の気配がして

墓所には
命だ ....
しようと思ったこと
先延ばし
しがちなんです

ワナドゥ
あれやこれや
考えてる内

あっという間

こんな繰り返しなのかな
そんなもんなのかな
20年遅刻して
保育園の大運動会「おゆうぎ大作戦!二番煎じはズタ袋」の
スタートラインに立っていた
多分寒すぎて目が覚めたのだ
鈍感すぎてわかんないけど
雲がどよどよ流れて月も星も全く見えな ....
子供は妻が産んでくれた
これってすごいよね
でも
そんな事を言ったら
何言ってるの
子供を産むのは女の役目でしょ

言われかねない

子供は妻が産んでくれた
これってすごいよね
 ....
やりたい事と
やろうとしてる事と

実際やっている事と
本当にやれる事



いつも
甚だしく違う

このギャップは
希望で埋めるのか

それとも追い続けるものか

 ....
心をはがしに来る人が嫌いで

必死で殻を守ってる

けど

殻の中身はなんだ

空じゃないのか  
暗く苦く甘い感情動作のテトリス

積み上がる

泣いている

安い明かり

ただの偶然

物語のなかでいとしいひとが死ぬ


資本が資本を守り増やし

理不尽を産み落とす ....
透明な雨が降り
冬の夜を静かに濡らし
私は宇宙の孤独に座る
あのころまだ

ふたりは人生一回目だったから

ぶこつだった

ぎこちなかった

ぼくはピンクいろの布団を

蹴とばしたし

あたしはあなたが寝るのに

電気を消さなかった ....
不幸にははじまりがあるらしい
その先には大概どん底があって
どん底から這い上がれるか
そのまま沈んだままかで
人間の真価が問われるらしい

しあわせには入口があるらしい。
けれど
けし ....
まぼろしである
しとどに濡れる街が
明滅する赤信号が
交差点にあふれた人びとが
舗装された道路の窪みが
まぼろしである
底のすりへった靴が
歩道橋の一段目が
つらなった改札の狭 ....
バスのなかも

入院棟の廊下でも

ベッドの加湿器の煙りにも

だれかのためなら何でもできる


胸を押さえる

青の洞窟で

浅い息を吐く


バスのなかも

入 ....
現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する
(広がる広がる光の海!
降って来る降って来る死者の群れ ....
いまという過去の最前線が

いまという過去の最北端が

灰色の海原と見分けのつかない蒼空に

ぼくだけを取り残して姿をかえてゆく


時の墓標に手を合わせていよう

あの場にあの ....
時効成立

罪の車輪を拭っても

こびりついた汚れはとれず

車輪がまわるたび

あたりを不均一に汚していた

冗談じゃない


校庭に一輪のはだかの花束をおく

セピア ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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シグナル―罪の車輪―- ペペロ自由詩119-1-14

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