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真夏の空、玄関口
立ち尽くす我
草木の揺れ、
うねる大気、
光の庭
あゝ世界は無関心に
私という存在には
全く無関心に
広がり在った、圧倒的に
その時私は気付いたのだ
異郷のよ ....
あなたはもう
忘れてしまいましたか
わたしのことを
わたしはあなたを
忘れていました
しあわせだったからと
言えればよか ....
猛々しい暑さ、
眩み包み込む
この夏の午後に
園庭は発光し
微睡む午睡の子供達、
ルウ ルウ ルウ
夢の中で
歌っている
通り掛かる街角で
不思議な三角や五角形
浮かんでは消え ....
「告白録」ていろいろありますけど…
人選する人たちって全然参考にしていない
ということが証明されたようで
ちくった人に金メダルでもあげてくださいよ
O氏にたかりもうけた諸君
とくにNH ....
今日もとりあえず元気で行こうハイタッチ
いつも優しいばくだんを作っている
そんなひとが好きだ
ひらきなおれない中途半端な言い訳
落札できまる交換価値とは無縁ではなくても
それでもやっぱり ....
-セザンヌ-
塗られた白が浮き立たせる キャンバスの白
-ゴッホ-
そのキャンバスは色彩で彫られている
二〇一七年一月一日 「なんちゅうことやろ。」
きょうはコンビニで買ったものしか食べていない。
二〇一七年一月二日 「恩情」
なにが世界を支配しているのだろう。お金だろう ....
鶏もも肉の照り焼きを焦がしてしまった
照りというか焦げですな
完璧でないことを
受け入れなきゃいけない
老いた父母などにまでは手は及ばない
人のこととなるともうどうしようもない
....
なにもかもが
私を傷つけるのよ
なにもかもが
私に刃をむけるのよ
こんなに
痛がってるのに
私を刺すのを
やめてくれないのよ
私が
何をされても平気だと
そう思ってるの ....
生きてるだけでいいんだよと
生命の最小域じゃないですか
そんなに追い詰められんなよと
人間関係は領地の奪い合い
誰からも奪わず、奪われて
あとはこの部屋の一隅のみ
生きてるだけの生 ....
忘れないために生きているのかもしれない
忘れるために生かされているのかもしれない
知ることは悲しい
知ることは恐ろしい
夜と朝だけがある
あとは私たちが勝手に作り出したものだ
その手をかけ ....
感じたことが
自分なんだな
あの苛立ちは
自分なんだな
その悲しみが
自分なんだな
この感動も
自分なんだな
漏れた本音が
自分なんだな
目につくものが
気に ....
かごめかごめを
するときは
逢魔が時をさけなされ
かごめかごめに
囚われて
ひとり残され
....
開口一番で
それを言うの?
そんな攻め
いらないって
言ってるでしょ
どうして あなたは
わたしの
言う通りにしないの?
苛立つわ
そんなこんなで
動くラブストーリー
....
傘が必要な ながいながいおしっこに出掛けたあなたを追いかけて握った手
いっぱい我慢したおしっこの音がじょじょに 雨音にかき消されてくのを
聞きながら
ずっと
あなたと手を
繋いで ....
ジェシーがいるとき
本当のことが見えない
粒子は存在するのに
彼女の口笛に飛ばされて散る
散った粒子を探してばかりじゃ
彼女が秋の新作を纏っていることも
気づかずウィンドウを過ぎる ....
きらびやかな服も
優雅な耳飾りも
どれも響かない
そう何も響かない
あなた以外は
oh lonely
抱いて 抱いて 抱いて 抱いて
抱きしめてほしい
他の誰でもない
あ ....
目 があった
背中 にあった
内臓 を俯瞰していた
視線 を反らそうとした
くきっ と体が曲がった
背骨 がばきばききしんだ
きしんだきしんだきしんだ
※※※※※※※※※※※※※ ....
悩み無用の愛に事足りて
男泣かせの女 装って
暇つぶしに ひっかけて
拾った男 繋いで
冗談でもウブなんて言わないで
そんな子供扱いはよして
もうこの街とも お別れ
またあた ....
末期膵臓ガンの恩師の奥様から
「一日一日生きています」
というメールが届いた
僕も一日一日生きていこう
と思う
糸の切れた凧のように歩く同類たちと覚えた遊びにも飽きた蔓延防止等重点措置の
月の綺麗な
街角で
夜になると花を咲かせる沼地の水草のように萎びた仮性包茎の尿道が
静かに
星空を吸い込み続け ....
この街に
人はたくさんいるのに
なぜ、ふいに
ぽつんと独りいるのだろう
読者よ 友よ
この紙の向こう側にいるきみよ
わたしの音の無い声は
その耳に届くだろうか?
願わくば
今 ....
現実と現象には「私」が必要である。
夏になるには科学など不必要である。
「私」が「ああ、夏だ」と汗をかけばいいだけである。
この
干からびたミミズにさえあった
命が
わたしには
ない
私があなたに話しているのを、そこから見ているあなたがいて、
私が私自身に話しているのを、どこかで見ている言葉がいた。
あなたに向けたつもりの言葉も、結局は自分自身に向けられていたのかもしれない ....
君はその身体に
神話と寓話とを
ありったけ詰め込んで
旅立つよりほかなかった
君が旅するほどに
君の身体の中でそれらが育つので
君はいつも張り裂けそうだ
君の身体から
抑えきれず放たれ ....
度々性夢を見る事がある
清楚な女性が
最初は拒むようすを見せながら
だんだんに
俺のあらあらしい愛撫にその体が反応を見せてくる
俺は彼女のその反応にますます欲情を
煽られて
ギヤをト ....
此処が何処か解らなくなって
未知の途中で立ち往生
明日はどっちかわからないけど
今日はナヤミ尽きない
階段は昇る為に
そして降りる為にある
階段の途中で不安になった
わたしは ....
山域は乳白色となり、雨粒が地面を叩く音が、朝未明から始まった。決まって七月は、雨が多いと、誰彼なく言うのだった。
雨が満ちてくる。体の中にも脳内にも、まるで人体は海のように静まり、宇宙のように孤 ....
子を産めない僕は代わりに詩を書き
生命の創造
不平を言うのが仕事です
どうしたら満足かわかってない
これは難しいことだよ
要求に際限がない
僕は満足してるので
そうでしょうね ....
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