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真夜中のスーパーマーケット。どこにも行けないわたしを守る光の零れたシェルター。その隅で半額のお刺身を手に取る。賞味期限の近い3割引の食パン、腐りかけの安いバナナ、廃棄寸前の玉ねぎサラダ。見放されたもの .... 尚も人は、
七つの哀しみにわかれて
凍りついた虹の椅子に着座する
空はまだ無い

二度と汚されてはならない

新しい、昼と夜のために
星もなく陽もなかった
罪に染まった息を幾度もくり ....
ゆれながら
ふれると
濡れる

てのひらがあついことは
天使みたいに
すばらしい

朝がきて
夜がきて
また朝がきて
夜がきて

鳥がとんでいく
名前をよばれる
ふり ....
あなたが不在の永遠を生きる
それが孤独な愛の証だから
パズルのように未来を埋め尽くす

いつかはと願った希望を胸に
時を過ごすのは退屈じゃないよ

あなたはまだ私の目の前で
笑ってくれ ....
「今ある命を精一杯生きなさい」
なんて綺麗事なんだとしても

鳥や花や、
木々たちに
恥じないよう
「今ある命を精一杯に生きる」
いや、生きてゆきたい。

小さな思いやりや
人の優 ....
かさぶたは自己治癒能力の集大成で
自分も知らない、意識しない間に
細胞が傷を癒そうと努力してくれる。
形成されて行くその様子はまるで
傷がついたその箇所だけ
自分 ....
 我慢してきた

 あなたの為に

 辛抱してきた

 会社の為に

 我慢して辛抱したのは

 自分の為だと分かった時

 我慢していると思うことも

 辛抱している ....
時の扉に挟まれた爪で
やり直せない歴史を引っ掻く
それは黒でした

傷付いた方が爪だったとしても
切れば伸びるから痛くはなくて

蝶のように死んだ体でも
美しいなんてちょっとズルイね
 ....
極めて下品な物言いになるかもしれないけれど
けして女性蔑視の意図はないので容赦ください。

さいわいか不孝かは計りかねるけれど
人間の女の股ぐらを通り抜けてきた
から
人間に産まれてこれた ....
――誰もが探しているものは何?

ふり返ればずいぶん
{ルビ流離=さすら}ってきたけれど

――わたしが探しているものは何?

  青い光
  ヨコハマの
  青い光

それは観 ....
{引用=悪徳商法}
架空請求書が送られて来た
金額は自分で書き込むようになっている
魂の値段と 生の負債総額
その差額を生きている間に振り込めと言う

この後なに一つ善行をする予定はない
 ....
死んだ人ばかりの町で悪口を言いながら酒を飲む。その後は近くのダムから流れてくるせせらぎに沿って歩き、誰もいない土産物屋を覗いて、峠にへばりついている古い駅に辿り着く。そこまでは一言も喋らなかった。駅舎 .... ノートを使いこなせた事がない。

落書き帳を裏表全ページ埋めた数は数え切れないが、ノートをキッチリと最後のページまで使ったことがない。ましてやノートを読み直して中間テストの復習をしたり、次の日の予 ....
何もなかった
透明な関係性に
絵の具を混ぜて
色になりたかった

忘れるから
約束はしないという
約束だけ覚えて

どこへ行くつもりなの
連れて行ってとは言えなくて

縫い目が ....
僕の中高生の頃の運動部は
真夏にどんなに激しい運動をやっていても
「水は飲むな!」
と顧問や先輩から厳しく言われていた
運動中に水を飲みと
疲れるようなことを言われそれを疑わなかった
僕の ....
いつだってそうだった世界は僕の知らないところで闇の皮を切り裂いて光を――虹彩の形に切り取られた――どこかに
投げかけていたのさ乱気流をかいくぐって浮かび上がった場所は実は無限に大きな座標軸のほん ....
生が実存であるように
死もまた実存だと云ったら
きっときみは口を尖らせ否定するだろう

現実主義のきみのことだ
死をこの世から去った無だと反論するだろう
でもぼくはそうは考えてはいない
 ....
詩を書くなんて
意味のない降るまい
かもしれない

少年時代に隠れて詩を書き出した自分は
暗い心だった
ノートにあるいは教科書の白紙のページに
言葉をまるで虫のようにいちめん這わせたのだ ....
僕らがきかされた
歌のやさしい結末を
たえまない線香花火の香りが
明日へいざなってくれる

誰も地面に灯る明かりを愛しげに
みおろしているのは
「そこにはみるべき花火があるだろ ....
創造の小箱がきみの中にあるんだ
しこたまきらめきをため込んだ素敵なやつだ
誰にもさわれない特別な意匠がたくさん隠されている

想像の炎はときにきみを炙りあげるかもしれない
それでもそれを消さ ....
星の痛みで
香る車があった
黄泉では見るなと言われる
でも見る
「デモテープは聞くもんだろう?」
と言う異界か
詩歌を嗜む私
干し烏賊を食べる
胸の傷に拘れば
私は猫と別れざるを得な ....
 「あいばせ」とは会津の方言で
 「さぁ、行きませんか」という意味
 
 「いっしょにあいばせ」
  いっしょに
  あるきたい
  いとおしい
  ばかみたいに
  せつない
かみさま、あたしは、
あなたが好きなのに、
好きだから、なんだか素直になれず、
少し攻撃てきに
口きたない言葉を
並べたてたり、するんだ。

かみさま、あたしは、
なんだ ....
娼婦の臍の下に咲く薔薇のタトゥー
聖書を一枚ずつ破って巻紙にする
燐寸に踊る白い蛾のささやき
さ迷うオーブ雨の匂いどこまでも
――おやすみなさい


――追伸
あなたには太陽を
終わ ....
り〜んご〜ん り〜んご〜ん

葬送の鐘が鳴るまえに、
望月が光り、さらさらと降りしきる下界、
かわきたての夜の街は
月光の白色でまっさらになる

けれど海へつづく坂道をころがる ....


私がひとり降りた夜
バスは静かに荒く息を吐き出しながら
また次の者を乗せ降ろしして
それ自体 拍動しながら
もう 見えなくなっていく
のこされた私は
安堵を荷物に 歩き出す
 ....
何気なく眺める星空
何処かに私が生まれた星がある

想像すればするほど
果てしなく続く宇宙
旅することが出来る

何光年何百光年
そう言われても
いまいち想像が出来ない

昼は現 ....
どんなことでもとまでは
言わないけれど
大抵のことは忘れられる

だからひとは生きていける
青いオゾンを突き抜けた
光の束ね満ち満ちた
1月の夏に浸されながら

わたしだけの
エル・ドラド
さがしもとめて

2600mの高地は
車の排気ガスに満ち
アスファルトにこもる熱が ....
線香花火の玉落ちて
地平の向こうは火事のよう
昼のけだるい残り香に
なにかを始める気も起きず
夏の膝の上あやされて
七月生まれの幼子は
熟れた西瓜の寝息させ
冷たさと静けさの
内なる潮 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4631)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真夜中のスーパーマーケット- 青花みち自由詩10*18-8-10
アメジスト- atsuchan69自由詩5*18-8-10
紙のふね- はるな自由詩1018-8-9
孤独な愛- ミナト ...自由詩218-8-9
生きる- 八木ヒロ ...自由詩118-8-9
かさぶた- 中山 マ ...自由詩418-8-9
我慢- 佐白光自由詩2*18-8-9
地獄- ミナト ...自由詩118-8-9
約束は- こたきひ ...自由詩118-8-9
言葉の船_―横浜詩人会六十周年に寄せて―- 服部 剛自由詩918-8-8
終りに三つ- ただのみ ...自由詩13*18-8-8
高原にて- 春日線香自由詩318-8-8
メモ①- よーかん自由詩118-8-8
- ミナト ...自由詩318-8-8
水は飲むな- zenyama太 ...自由詩1*18-8-8
僕は世界の何を知ったというのだろう- pochitto自由詩2*18-8-8
生が実存であるように死もまた- HAL自由詩4*18-8-8
詩を書くなんて- こたきひ ...自由詩118-8-8
線香花火と自由の星- 秋葉竹自由詩1018-8-7
僕たちの日常- 梅昆布茶自由詩10*18-8-6
干し烏賊- 間村長自由詩11+*18-8-6
あいばせ- イオン自由詩7*18-8-5
かみさま、って、あなたのことさ。ね?翼。- 秋葉竹自由詩718-8-5
最後の絵葉書- ただのみ ...自由詩11*18-8-4
おわりの譜- 秋葉竹自由詩618-8-4
Kodo- 唐草フウ自由詩5*18-8-4
遠くの星- 夏川ゆう自由詩218-8-4
理由- HAL自由詩3*18-8-3
エル・ドラド- Giovanni自由詩3*18-8-1
枝垂れる文字も夏の蔓草- ただのみ ...自由詩14*18-8-1

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