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漁港にひしめいた
マストが
祝祭のように
日常を震わせる。

青年は老人に
釣った魚は逃がすと言った。
地球の重さを
変えたくないから。

団地に干された
数百のお布団から
立 ....
どんよりとした
鉛の雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きか ....
いったいどこに連れてかれるのか
路地という路地
通り続けて何時間
今までになかったことが
起こっているのは確か

とにかく一人では
起きなかった事件
それでも自分の意思が
なかったら ....
日がな一日
謎は謎として取り残され
私は五感の縛りに沈む
思いは鬼火のように揺れ動き
逃れる的を掠めていく
現象する本質を
律動する思考を
掴みかけては取り逃し
夢の底で溺れている
 ....
「墓石」

それはいつからかはじまり気が付くと終わる
そのようなものをさがしたら
じつにそのようなものしか無く
それはすべての核部へ到り
かつぬけてゆく風やうたであった
なので却って太陽 ....
憧れは橘って苗字で、漢字1字で4音の響きが格好良くって。
まぁ橘にはなれずとも、その内に僕も、屍にはなれるだろう。
日差しがやけに暖かくて瞼を閉じた
こんなことしかこんなことだけ心に抱いて歩いていくだけ
さよならを温めるだけの今も
みっともなく伸びた影二つに夕暮れ落ちて
小さな心を確かめる
今触れなくて交 ....
マンネリ
いつも
景色



記憶
思い出
あのころ
既に心の中で暴れずにそっといきづいている(煙草) 海の見える窓は
花瓶と 古びた鉛筆の
水中のような色の部屋だ
幸せを運ぶリモコンで
僕は そして
テレビに目を閉じさせられていた
過ぎた日の でも 僕は
友達の残した言葉に微笑んでい ....
権威者は、口が軽い。
権限を持っている。それだけで口が重い。

その関数によって開示する。
「生」と「法」の弁証法。

主権者のための政治の彼方へ。

それはたぶん逆説ではない。
 ....
夢からめざめたいのか
現実から逃れたいのか

テリウム
いつまでたっても
進化も退化もしない
不活性なテリウム

真冬だというのに
窓辺で寝入ってしまうなんて

約束の時 ....
知ったことか、阿保。
お前の事なんか、知らねえよ。


知ったことか、安保。
お前の事なんか、面倒見ねえよ。


元々、広い海挟んだ、ちっちぇえ島国の
お前なんか、旨味があったから付 ....
世迷言のだもうどしゃべらぃでも
心のまま、心のままよど
思うで来だのみにで

何が間違うだのが
そりゃ何がは間違うだるべ

日ノ本の国の
日昇るべど沈むべど
何も感ずられぬままのふと ....
詩は
トランポリン
跳ね上がる分だけ
沈むから

詩は
いんげん豆
筋を取らなきゃ
喰われない

詩は
動物園
雀の檻も
ちゃんとある

詩は
となりのお爺さん
何歳 ....
朝から何もしていないけれど
その空白の間を
誰かが駆け抜けて行けば良い
メトロノームが振るように
いつか出会える音の前で
正直になりたい

足を伸ばせば
地面が足りなくなるから
膝を ....
浅瀬に祈る言葉遥かこの世の果てに点いて消えるは彼方なり
明滅する髪対極になびきて
五行歌えぬこの身なれど言葉落として空を見る
飛ぶ鳥は果て無い想いを絶えず抱き心の重さに瞳濡らすの
手を伸ばせど ....
雑居ビルの片隅の
空き部屋みたいな光景が
心情として焼き付けられていた


雪の夜


悪魔が暖炉を探して
往来を彷徨ってる
人々は戸を閉ざして
気の早い春を待ちわびてい ....
無力だ
私は徹底して無力だ

感覚から離れようとして
認識の限界に触れ
虚しく知覚映像を貪る

魂は未だ自立せず
背を正して待機する
思考の直観の領域に
鮮やかな夢を見て
意識は ....
思ったことをぶつけることしかできない
そうやって生きていって
まよったまま
いつか死ぬ
それだけのことを
これからしていくだけなんだと
腹の底から思うと
わけもわからず
なんだか力がみ ....
 何のはなしだかわかっているわね?

「え?」じゃないわよ

 あなた、飛んだでしょ、また

 空を飛んだでしょ? 夕べ

 何とぼけて眼から光線出してんのよ

 こっち見なさい、 ....
頭ん中の電球が破裂して
覗き込んだ心ん中は真っ暗闇に変わっていた

俺は口が下手で
上手く意志と感情を伝えられないし
無理してそれをしようとしたりすると
緊張してしまうから
声が引きつっ ....
憧れ、夢、予感の
余韻の奥に輝くもの

わたしが私であって
私で在らぬもの

未知が胸奥から押し寄せる

感覚を越え
溢れ流れるこの今に
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
冬陽の芳香を嗅いでいた
それは明る ....
水底の声が叫んでいる
水底の声が叫んでいる

どうしようもなく救いのない
どうしようもなく光のない
隔離された孤独のなか
閉鎖された闇のなか

水底の声が呻いている
水底の声が呻いて ....
冬の分厚い雲にとざされた
細胞内共生説
のような太陽の下を歩いていると
ロケットに括り付けられた
葉緑体の
気分だ
真空空間はエナメルのペトリ皿
おれは
スポイトの
遊星で爆発する
元々めちゃくちゃな僕らだったから
めちゃくちゃなまま行こう
めちゃくちゃな中にも道があり
こう、天衣無縫な感じでどうですか

ダメです
死ぬる

アナタが言ったんですよ、めちゃくちゃに ....
注がれる
新しい時も
自然は無口
鏡の前にたった
自分のよう
あかぎれで痛む指
指板は
切れ切れ
だらだら続くながいくそ
腹痛で2021は始まった
東京では感染爆発で
オリンピックどころじゃない

はずだろうけれども
だらだらニカイやスガは
よだれたらして開催をのぞんでいる
 ....
{引用=「はじまりの小詩」

 
洗面所の
鏡の前に立って
歯みがきをしていると
朝の光が
横顔を洗った
ふり向くと
トイレのドアが笑った

このとき
ぼくの何かは
まだ眠っ ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
日常のリハーサル- asagohan自由詩121-1-17
道草- ひだかた ...自由詩8*21-1-17
逃避行7- 木葉 揺自由詩4*21-1-17
独白- ひだかた ...自由詩821-1-16
夜の夢の分裂、他三編- 道草次郎自由詩6*21-1-15
- クーヘン自由詩1*21-1-14
日差しこの手に- viraj自由詩221-1-14
大人- ヨロシク自由詩321-1-14
1行詩。禁煙報告「われ禁煙に成功せり」- 足立らど ...自由詩3*21-1-14
別荘の部屋で- 番田 自由詩321-1-14
例外。緊急の- ナンモナ ...自由詩2*21-1-13
カタルゲーシス- ナンモナ ...自由詩3*21-1-13
馬鹿、阿保、安保- 浮蜘蛛自由詩1*21-1-12
神の川_神の魚(細道)- AB(な ...自由詩121-1-12
月の海- 道草次郎自由詩2*21-1-12
空にも似た日- ミナト ...自由詩221-1-12
明滅- viraj自由詩121-1-12
実感は理性的じゃない- ホロウ・ ...自由詩3*21-1-11
限界のイメージ- ひだかた ...自由詩721-1-11
自覚- 道草次郎自由詩1*21-1-10
そこに座りなさい- 墨晶自由詩3*21-1-10
頭ん中で電球が破裂した- こたきひ ...自由詩421-1-10
未知- ひだかた ...自由詩521-1-9
芳香- ひだかた ...自由詩721-1-8
殺された水底の声が- ひだかた ...自由詩521-1-8
冬の惑星で- 道草次郎自由詩221-1-8
くちゃくちゃ- りゅうさ ...自由詩421-1-7
黒いギター- ナンモナ ...自由詩2*21-1-6
2021みなさんお元気?- ナンモナ ...自由詩2*21-1-6
音楽へのオマージュ(補遺)- 道草次郎自由詩2*21-1-5

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