すべてのおすすめ
私をとりかこんでいた言葉たちが
あのときを境に
いっせいに遠ざかってしまった

遠景になってしまった言葉たち
とり残された私のまわりの
がらんどう

けれど私は
おそるおそるでも
 ....
  お爺ちゃん
 

真っ昼間
海辺の無人駅に一人座った
何のために来たのかも分からないまま
海が見渡せる方の端っこの古びたベンチで昼寝をした
陽が傾いて折れたような首元に柔らかい光が当 ....
エンジンを切った軽ワゴンの屋根を打つ
冷たい春の雨のリズム
捉えきれないπの螺旋を
上るでも下るでもなく蝶のタクトで
震えている灰を纏って朝は皮膚病の猫に似る


   考えている
  ....
あなたが死んでほしいと思ってきたけど
あなたがなかなか死なないから
早く自分が死ねたらいいと思うようになりました

だから
きれい好きになったし
いろんなものも捨てたし
死ぬまでにするこ ....
 巡る季節の儚さは闇夜に隠れた月のよう。
 一人娘の待つ家に抱える苦悩の薄化粧。
 橋の欄干飛び越えてその身を投げる決心も
 ひと時待てば揺らぐもの。
  
 支えはあるか?いや、ない。 ....
 アンタはねぇ
 産むつもりなかったのよ
 子供なんて
 別に欲しくなかったし
 ああ、やっぱり
 流しとけばよかった

 ごめんねぇ
 もう母さんたちダメだわ
 アンタたちだけ
 ....
困るんです

私の夢に現れては
困るんです
迷惑です

ええ、そりゃあ昔は、好きでした
あなたのことが、好きで、好きで
たまらなかった
そういう時期もあったとさ

お願いですから ....
三月の花の香りが
鈍色の空に流れている

降り頻る静電気

うつむく電灯

美しい花粉

わたしはいつも
静かな電気を知っている

春が来る前に
触れられ弾ける孤独、のこと
 ....
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ....
木片の内には像も形もない
{ルビ自=おの}ずと示す雛型も
なぞるべく引かれた線も
一つの像が彫り出された後で
木片はその内部に
一つの像となりうる可能性を秘めていたと
言えるだろうか
限 ....
既に持っている奴が
持ってない奴に
「てめえ、持ったらただじゃおかねえぞ」
というのはどう考えても筋が通らない
「そういうてめえはどうなんだ」
と言い返されるのがおちだ
そのとき
「えへ ....
南の空気を孕んだ雨が止んで
少しずつ
本当に、少しずつだけれども
春は近づいて来る

三寒四温

その時期はもう
過ぎてしまったが
今も四つ進んで、三つ戻りながら
春は、確実に近づ ....
同じ作業の繰り返し

飽きもせずに繰り返す

目的は

ペカリに有り

天井のない恐怖

スリルの亡者

憑かれてしまった

その時ペカリ

来たよ来たよ

GOG ....
とてもちいさな出来事が積み重なってものごとが見事にできあがり
それがとても不思議だったりもする今日この頃です

僕の押入れの中に隠された凶器みたいなスケートボードはいつも
わくわくする坂を滑り ....
春の詩に横たわり
彼女は風をみている

かすかに光る幻想が
朝の背骨を捕らえて


少女は女になろうとしている

儚く纏った傷を
すんなりと脱ぎ捨て

{ルビ乳房=ちぶさ}の ....
けものは好きですか、と
君がたずねる
けっこう好きかも、と
僕は答える

けものは乱暴で
けものは残酷だ

けものは正直で
けものは後先を考えない

パトカーのサイレンが
夜を ....
ゆれている黄色い花つくりものみたいな蛍光の色レンギョウ
しだれてゆらゆら揺れている花弁は薄いプラスチックでできているみたいに陽射しのした見えました
神様が蛍光ペンで春にしるしをつけたのかもしれない ....
プランターに植えられた

妖精達が微笑む

水を浴び

太陽の力をかりて、光合成

ジョウロの取っ手

小さな手で持つ

〜ちゃんが

伸びる
笹川流れで頼む昼食
海岸に沿い 歩んで来た二人は
親になること 叶わなかったけれど
ここに 美味しそうな シャケとイクラが
仲良く座っているからね
慰め合うような米粒に敷かれた
彩り豊 ....
西に染まるマゼンタ

手を繋いだ、ゆうちゃんが聞く

どうしてお空が赤くなったの?

それはね、

太陽さんが、

世界の皆のね、

祈りを聞いたからだよ

明日こそ、平安 ....
ほんとうのまとまりとは
飲み食いや人の陰口話などではなく
率直に話し合いができるかということである
自分たちの都合の悪いことが
率直に話し合えるかということである
一年に一回の総会も形だけ
 ....
 言葉の流砂がきんいろにちらちらこえて
 ふるえる

 積み木がこぼれて

 あらう

 ほら、ぼくは、まだ鼓動している
無だけだった
光も音もなにもない世界
始まりはだれも知らない
気の遠くなるような時間だけが流れる

*

今日は平日だが、代休で感覚的には日曜の気分だ
余り良い気分とはいえない
明日 ....
相合傘は理想
であるがゆえに蔑視している
一人で持てないなら持つなという思想が
魑魅魍魎跋扈する夜を渡りづらくする
ただあなた一人傘を持っているから
重力にそんなに苦労するのだ

あなた ....
行き先のことはわからない
水中で俯瞰する 沈んだ街
絶え間なくぶくぶくと
光にむかって昇っていく

義足をつけて歩く人魚が
満員電車に身体を押し込み
やがて泡になるまで
探す かつての ....
人は生きながら、何を求めて生きるのか。

10代は色んなものに黄昏て
20代は色んなものに憧れて
30代は色んなものを手に入れて
40代は何を求めるのだろう。

安いシャルドネをグラスに ....
煙草の匂いが季節によって変わることは知っている
換気扇の下で走らせていた激昂の卵を抱きながら
燻らせていた頃が懐かしい
雨の知らせも感知しながら忙しい細胞たちと共に
煙にしか見えない守護霊 ....
丁寧な暮らしにあこがれる

朝日と共に起床、
水でぱしゃぱしゃ顔を洗って、
寝間着を脱ぎ捨て、
ノーメイクで火を起こして
朝食をととのえる

ほうきとちりとり、茶殻で掃除したら、
お ....
何だか不意に

『美しい星』が映画でリリー・フランキー氏主演で掛かっていたが


僕は三島なら『百万円煎餅』を推したい


 ....
雨が降るような夜

誰かのために祈るような夜

あたたかな夕日

しあわせの時間

血脈や生き霊に斬ったはったされている


寄る辺ない男気につどう

切実な渡り鳥たち

 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4633)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠景へつぶやく- 塔野夏子自由詩8*18-3-11
無題- ◇レキ自由詩9*18-3-11
金の林檎- ただのみ ...自由詩5*18-3-10
片付けじょうず- 朧月自由詩718-3-10
美誠を築く- ヒヤシン ...自由詩9*18-3-10
_ペーパームーン- もとこ自由詩7*18-3-9
困ります- うめバア自由詩518-3-9
境界- ヤスヒロ ...自由詩5*18-3-9
早春の詩集- 長崎螢太自由詩4*18-3-8
空を彫る者- ただのみ ...自由詩15*18-3-7
水虫ジュク夫「非核化の欺瞞」- 花形新次自由詩218-3-7
春雨の後に- 長崎螢太自由詩5*18-3-7
アイム_ジャグラー- 暁い夕日自由詩5*18-3-7
まいにち- 梅昆布茶自由詩1218-3-7
ウカ- ヤスヒロ ...自由詩518-3-7
けものフレンズ- umineko自由詩9*18-3-6
_Golden_bells- 田中修子自由詩6*18-3-6
成長- 暁い夕日自由詩2*18-3-6
鮭親子丼- 藤鈴呼自由詩2*18-3-6
赤い祈り- 暁い夕日自由詩218-3-6
ほんとうの地域のまとまり- ホカチャ ...自由詩218-3-6
流砂- 水菜自由詩1*18-3-6
エンドレスドリーム_ZERO- 長崎螢太自由詩3*18-3-5
棄てていこうよ- 日々野い ...自由詩518-3-5
沈む街- 青の群れ自由詩718-3-5
ヨフケ- ラムネ自由詩118-3-5
煙草の煙の期待- 朝焼彩茜 ...自由詩818-3-5
Life_is_・・・- さがらみ ...自由詩6*18-3-4
百貨店- TAT自由詩118-3-4
神々の道筋- ペペロ自由詩418-3-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155