ぼくは自分自身のふせいじつに爆弾を落としたいです。

あるいは、詩を一日三十は書いてそのうちの十を投稿してしまう発作に。

俳句も、白状しましょう。ああいうのは、読みふるしの文庫版の歳時記から ....
放り投げていたわたしを
私が拾い
抱きしめた時
やっと私はわたしを知り
温かな諦めで
ぽっかりと満たされた
生きるのが悲しいとき
空がありました
お金は無くとも学は無くとも
愛するものが無くとも
愛されることが無くとも

顔も髪も服もゲロまみれで目覚めて
一言
綺麗だなあ と
呟いたあの瞬 ....
 明るい声で

 おはようの言葉を浴びると

 太陽の光よりも温かく感じるよ

 それは君からだけじゃないんだ

 目を向けてくれた人

 誰からでもそうなんだ

 でもね ....
冷たい秋を後ろ手に閉め
火の消えた冬の部屋に入る
いま誰かが座ってたみたいに
ベッドシーツが沈んでる
窓の外は林檎山
赤い実がどこまでも続く
ああこれは夢だ
きみのSNSの写真だ
 ....
一番最初
病院に勤めたのは
脳外科病院だった

院長先生がこれからは
男の看護婦が
手術室で勤務すべきだと
雇ってくれたのだ

男性用の更衣室やトイレも
設置しなければならなかった ....
 書かないでおこうと思うことはむろん書けばいいし、書こうと思うことの大抵はただ、書いてみればいい。信濃路の秋を作り付けのファンタジーに貶めることなく、どうやったらそこに厚みある輪郭と衒うことのない調べ .... 花が咲いた

わたしの頭に
きれいな花が

とりえのない
わたしに
とりえのない
あたまに

人は近づき
はなれていく
花に近づき
はなれていく

わたしは
わたしの名 ....
むなしい
と声に出ることはなく
ことばは秋に静かに枯れていき
地面に落ちては
たくさんの足音に踏みつけられ
悲鳴にもなれず
冷たい風にたやすく飛ばされる

ここで
ここで腐りたくはな ....
冷たい雨

青い雨

ノイローゼのように震える雨垂れ

記憶を宿した暗い雨

金色の雨の音

昆虫たちの巣に流れ込んでいく雨

秋のやらずの雨

湿った車の音

国境に ....
彼は十代が終わりに差し掛かる頃に
初めて
お酒と女性が売りの店に入った

入口の重たげな扉は引いて開けると鈴が鳴る仕掛けになっていた
照明が落とされて暗くなってる店内には
酒の匂いと酒を呑 ....
ビルが建ち並ぶ街
連なる山並みに囲まれた農村
海が永遠に押し寄せてくる漁村

人は何処にいても
何処に棲んでいても
生きている限り
そこから収穫しなければならない

泣いたり
なき ....
1日が
黒い地平線に
呑まれるように傾いて行くよ

地球は丸くなんかないんだ
確信があるよ
長く伸びたボクの影が追いつかない程に
転げ落ちるんだもの
刻一刻
地面が傾いて行くのが分か ....
夜風
白銀色の月光り
かじかむ指先の、爪に落ちて、ちいさく照らし返す

甘い潮の香

はなうら 花占 花占ら
月明りの浜辺に咲き
揺れている花々を
一本一本摘んでは花びら千切り
時 ....
小学校の時
転校してきたボクは
ヒョロヒョロの
末成りの青瓢箪だった

クラスで仲間外れに
されない為に
必死でお道化ることを
覚えて剽軽者になる道を
選んだんだ

タッカは
 ....
カミノクニの
アマノガワ近くに住む
神降ろしの婆が

病んでいるボクに

約束して
守らなかったことが
あるはずだ

八百万神に伺いを立て
深く頭を下げた後
おもむろに言った
 ....
詩人の友の「活動二十周年」を祝う
朗読会に出演した  

それぞれの闇を越えて、再会を祝う
ステキな言葉の夜だった 

トリの朗読をした彼が
最後の詩を読んだ後
客席の後ろにいたほろ酔 ....
タバコに火をつけて
ふと思う
傍らに君がいれば
どんなにいいだろうと
イザベラは日本には来ない
仕事が素晴らしいそうだ
そのことを
精神の片一方で喜びながら
精神の片一方でどこか寂しい ....
とんでもない
好きでもない
嫌いでもない

一緒にいたい
わけでもない
もう別れたい
わけでもない

なんでもない
が積み重なり
どうでもない
ことで争って
一人でもない
 ....
夕暮れと焼き芋

晩秋に映える

落ち葉をクシャクシャ踏みしめて

公園のベンチに座って

君は皮を残す派

食べちゃう派

赤い夕日に照らされて

片手に焼き芋持ったまま ....
夕方に
スーパーマーケットの食品売り場で
品定めをしながら
行ったり来たりしていたら

中年女性から、突然
「イタヤ君⁉」と声を掛けられた

吃驚して声も出せず
マジマジと見詰めてる ....
「お客様は残り3時間で亡くなります。その辺よろしくお願いします。」
某所、M区にあるフレンチレストラン。僕は彼女の光希(ミツキ)と来ている。
「いや、どういうことだよ。」
俺は思わず怒鳴り声をあ ....
寒い、銀河があるだろう?
私はそれに話しかけているんだよ
言葉は空から降ってくる
みんながそれを浴びるといい
私の顔がゆっくりと拡がっていく
薄い、銀河に

みんなが言葉を浴びるといい
 ....
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる

つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ....
真昼の空、俄に暗くなり
青い青い地球 巨大に浮かんでいる

凝視しながらわたしは
驚きの余り震えている

存在していることのただ異様

青い青い地球 ぽっかり浮かんでいる



 ....
兎に角お金が無かった
手っ取り早く稼ぐのに
趣味と実益を兼ねた商売に
ホストになろうと思い立ち
当時
梅宮辰夫の店で知られていた
「レデースクラブ梅宮」を
面接しようと電話したが
酒は ....
地方巡業にも格付けがあるらしく
歌手とマネージャー二人で
車で移動しながら
キャバレーやクラブを
巡業していた演歌歌手の
付き人をしたことがある

演歌歌手は移動中
のど飴を舐めながら ....
忌々し気にジャングルブーツでガードレールを蹴飛ばした女を横目で見ながら今夜の行く先を探してる、夜は突然に身も凍るほど寒くなり、そしてポケットには僅かな金しかない、一時間でいい、ほんの少し腰を下ろし .... 繁華街の雑踏で背後から呼び止められた
気がして
思わず立ち止まってふり返ると
自分ではなかった
と女は落胆した

知らない誰かが知らない誰かと
そこで偶然再会した様子だった

ただそ ....
光一つない
山の中で
炭をおこした

闇夜をほのやかに
照らす燠を見ていると
忘れたものが
思い出されたものが
くるくると
火花のように
散っていった

刹那!
火が燃え上が ....
山人さんのおすすめリスト(5784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
接地のための投下- 道草次郎散文(批評 ...2*20-11-12
_- 小原あき自由詩420-11-11
生きるのが悲しいとき- 印あかり自由詩820-11-11
最上の日めぐり- 佐白光自由詩3*20-11-10
night,_winter,_last- mizunomadoka自由詩620-11-9
柏葉脳神経外科病院- 板谷みき ...自由詩2*20-11-9
燃える秋へ捧げるもの- 道草次郎散文(批評 ...4*20-11-8
突然変異- TwoRivers自由詩9*20-11-8
ことばは秋に枯れていく- かんな自由詩920-11-8
- 由比良 ...自由詩720-11-8
彼は十代が終わりに差し掛かる頃に- こたきひ ...自由詩420-11-8
根も葉もない樹木には- こたきひ ...自由詩420-11-8
転げ落ちる- まいこプ ...自由詩3*20-11-8
はなうらら- 田中修子自由詩21+*20-11-8
本当なら入院してるのお前の方だろ- 板谷みき ...自由詩3*20-11-8
神降ろしの婆の修祓の儀- 板谷みき ...自由詩1*20-11-8
Avanti- 服部 剛自由詩4*20-11-7
君はどうだい- ジム・プ ...自由詩5*20-11-7
でもない夫婦- イオン自由詩2*20-11-7
秋の夕暮れ- ジム・プ ...自由詩4*20-11-7
西中の三上さん- 板谷みき ...自由詩4*20-11-6
あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編 ...- 月夜乃海 ...散文(批評 ...4*20-11-6
言葉の雨- 由比良 ...自由詩5*20-11-6
川辺- はるな自由詩1720-11-6
在ること- ひだかた ...自由詩620-11-5
ホストクラブで働こうと思った時- 板谷みき ...自由詩3*20-11-5
夜の銀狐- 板谷みき ...自由詩3*20-11-5
ほんの、少しだけ濡れた- ホロウ・ ...自由詩2*20-11-4
止めどなく零れ落ちる- こたきひ ...自由詩320-11-4
晩秋- Giovanni自由詩5*20-11-3

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