よく気にくわないものがあれば
重いとかウザいとか
軽々しく口にする阿呆がいるが

生きていく上で
大抵のことは
重くてウザいものだ

それを覚えておかないと
いつかバチがあたるよ
 ....
幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ

人は誰でもするよね

誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
 ....
光に照らされ 透けて見える川底
流線型の魚影が うつくしい
フォーメーション

薄雲が川に陰りを与えると
失われた魚の影
代わりに現れたのは 鱗の煌めく魚たち

わたしは、だれとも 会 ....
 それは問いかけを装いながら自問に置き換える。僕が書いた「失地」。これは「比喩」でも用いられていなければなんてことはない、ただ忘却を惜しむだけの独白でしょう。
先ずは文章のメリハリや語り口の展開 ....
9月のはじめに他県に住んでいた義父がいきなり動けない、しゃべれない、記憶ない、となり、原因不明で要介護度4ほどの認知症になり、夫も私も驚いてしまったのですが、検査入院の末、脳に髄液がたまっていて、それ .... 独りでいる
冷たい部屋の板の間で

ニャ、と小さく鳴く
猫も寒いのだろう


ぼくたちの
朝はいつまでも
明るくはならないままで
口の中は
鉄の味がするままで

ふと ....
最近は買い物をして店のカードを出したとき~のカードはありますか?ってよく訊かれる。
あ、忘れた。いいです。同じ携帯会社だから持ってはいるのだが、持ち歩かないので差し出したことがないのだ。
なの ....
けして、色づく
ことのない実りを空が
見下ろしひとつ残らずあおく
透かして終うから
こころ細く磨りへらして研がれた
ひとみは
ぶあつい掌に覆われて、あめが
しずかに、雪に ....
ふたたび目覚めたときには
世界は様変わりしているだろう
おまえは目を見開いて
そのひとつひとつを心ゆくまで確かめることだろう


進化の過程に
われわれは必要ない
疑似餌を食らった ....
遠くの森のザワメキが
木霊するよな透空に
白雲一つ漂って

微睡みの午後に呑まれいく

遠い遠い感覚が
辺りを静かに支配して
わたしはぼんやり日溜まりで
胡座をかいて座っている

 ....
美しい寝顔に何を置こうか

鼻の高さに届く影を

閉じ込めるまで近くに行き

寝息を感じるだけで

輪郭の間を泳ぐ空気を拾う

この世界の限界ほど

目の前にある青い瞼が散り
 ....
 *

青空ではなく あおそら と
くちびるに纏わる
透けた胎児 月のように

発芽を奥ゆかしくも留め置いた
――エバの種

見上げる大気の透過した青
見下ろす海の反射した青

 ....
みつからないところで寝ています 小學校に上がるか上がらない頃でした
ある日の黄昏時
お須賀ばあちゃんは便所で倒れてしまいました
凄い音がしたので
孫の私が見に行くと
お須賀ばあちゃんは横倒しになっていて
小刻みに体が震え ....
御存命でしょうか
なんて言われたらあなたはどうします
餌が鳩を縛るまま
衰退は止められなかった、と
御存命でしょうねたぶん
ただ、絵筆に描く人が見あたらない
それが哀しいのです

 ....
年の瀬も終わりがちかづくと考えてしまう

ことしは雪が降りつもるのだろうか、と
~重い冬用タイヤが心配になるのだ

交換すればお金はいくらかかるのだろう 
古着から薄着を折りたたんで収 ....
間抜けとすこし話をした
どっかのドラマの中みたいに
でかいグラスに
ウィスキーを注いで渡す

金は、もうない
素直に話した
返すどころか
こっちでやってくぶんもない
マジだ
な ....
馬鹿を晒すようで実にこころ苦しい話しなのだが、先日アウトレットモールのスポーツショップで四千数百円のジャケットを買ってきた。二割引き白地と胸のワッペンが気に入ったからである。で、さっそく家に帰って .... この冷たさに敗戦を直感する
そうだ敗けたのだった
風景は「終わった後」のものとなる
昔にもこの土地はあった
ガードレールもアスファルトもない頃から
ずっと続いている進化しない夕焼けを
昔の ....
いつのまにか十月は過ぎて、ぼんやりした十一月、年の瀬をつま先に感じて葱を刻んでいる。
ねーままはさ。はなのどこがそんなに可愛いの?って質問、いちいち真剣に考えて、ほっぺなところだよ。とかどんどん ....
市営公園の駐車場に停めた車の中、運転席で仮眠までにも至ってもいなかった。意識が散らかってまとまりがついていない。が、疲労感は限界に近づいていて体は熟睡を求めているに違いなかったが、さすがに車の中では眠 .... 優しいだけの空の青、
広がっている 輝雲は流れ

俺は何処へ行くのだろう?
入退院を繰り返し
燃える紅の冬薔薇に
季節はまた一巡し

優しいだけの空の青、
広がっている 応えはなく
 ....
犬の目は面白い
子供のように純粋な目をしていて
されど立派な獣の目をしている
表面は澄んでいて
奥には燃えるものがある
無邪気で闘気がある
そのくせ臆病だったりする
足し算はできないが馬 ....
わたしの影を踏んでゆく
数多の足 雑踏
ベタベタに汚れたわたしの
中をえぐる様だと
小さく笑った

まだ大丈夫だ
笑えているから
蕾は萎んではいない
希望とかそういうものじゃなく
 ....
すすきが夜になっても
合唱するのは
自分たちのためだから
発見されるのを
望んでいるわけではない
風吹けば歌う
歌うのは風まかせ
「人間はいいね」
「人間はいいよ」
すすきは歌う
 ....
ふぐをもらった
皮がとても硬いので扱いかねていたが
家庭用の鋏で簡単に捌けるらしい
表面の針をぼきぼき折って
力を込めて刃を入れると
驚くほどオレンジ色の肝がこぼれ落ちた

身もガラも肝 ....
空白の家があった
住人は凍えながら眠り起き
生活をしていた
彼らはそこにいなかったが
いないことが
いることを確かにする
そういう類のものだった

浮浪者が
毎晩
空白の家でコー ....
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは、
、聲を殺して呟いてみよう
すると
ほら、
砂埃をかぶった
詩人のほうからやって来たりして



 ....
濡れた草のにおいがする薄暗い路地で
過ぎる時を噛み砕くように佇んでいる女
背骨の終わるところまで伸びた黒髪に表情は隠れて
これまでに一度だって見たことはなかったが
捩れた棒状の飴みたいな身 ....
「生活習慣の改善」
捨てたのだ。躰を
鳴き声に眼が覚めて、土の魚は焼かれた。
そして人間は泡から生まれたと水はいう
それは泡に生まれ変わるのだともいう
気になるのは置いてきた框の景色
 ....
山人さんのおすすめリスト(5905)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バチ- HAL自由詩7*19-12-27
幸福を満載に積んだトラック- こたきひ ...自由詩819-12-24
だから会いたくない- るるりら自由詩10*19-12-22
比喩はままならぬ- アラガイ ...散文(批評 ...3*19-12-18
義父が急に認知症?に(その後)- ふるる散文(批評 ...219-12-17
冬の獣- 秋葉竹自由詩919-12-16
ポイント還元とは- アラガイ ...散文(批評 ...5*19-12-16
winter_delight- むぎのよ ...自由詩419-12-15
死はない、死はない、知らない- ホロウ・ ...自由詩4*19-12-15
透空- ひだかた ...自由詩219-12-15
KISS- ミナト ...自由詩2*19-12-15
201912第二週詩編- ただのみ ...自由詩6*19-12-15
かくれが- 「ま」の ...自由詩3*19-12-15
死のオムニバス- こたきひ ...自由詩619-12-15
失地- アラガイ ...自由詩12+*19-12-15
もてあます雪- アラガイ ...自由詩7+*19-12-13
錆びついた奴ら- 竜門勇気自由詩3*19-12-13
消費者たち- アラガイ ...散文(批評 ...5*19-12-12
この冷たさに- mmnkt自由詩219-12-12
答えのこと- はるな散文(批評 ...519-12-9
思椎の森で化石になってしまった_散文編- こたきひ ...散文(批評 ...319-12-8
空の青- ひだかた ...自由詩619-12-4
- mmnkt自由詩119-12-4
瞳に映る様なもの- 卯月とわ ...自由詩619-12-4
すすき- mmnkt自由詩219-11-29
ふぐ- 春日線香自由詩819-11-29
空白の家- mmnkt自由詩119-11-28
詩人じゃない- アラガイ ...自由詩9*19-11-26
路地で立ち止まっていたナミ- ホロウ・ ...自由詩3*19-11-17
覚醒家- アラガイ ...自由詩12*19-11-16

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