寒い時 防寒着をかしてくれた人が居た
都会の職場へ戻る夜行列車の戸口で
切符の予約をとらなかった甘い自分を悔い
朝まで立つ気で汽車に揺られるさなか
途中の まだ雪の見える駅から乗り込み
戸口 ....
今日は歓迎会だったので
先輩が顔のきくバーというところに行ってきました
古典的というかなんというか
カウンターとボックスと通信カラオケ
カラオケは得点制 まあ
それはいいんだけど
得点に応 ....
まちがえて
ほたるにうまれてしまった

ゆうじんが
みつからない

わたしといえば
ひとにうまれたはずなのに

なぜほたるが
ゆうじんなのかわからない

そうか
 ....
ときどき考えることがあるんだ

ぼくは河童で

きみがぴよぴよひよこだったら

いろんな緑と黄色がまじりあう

そこにはジャングル

ぼくらのおめめは密林の暗がり

恐竜は鳥に ....
 
 
夏至は過ぎた
バッタが叫ぶ
長椅子の陰で
 
低地の王国には
車のエンジンが
冷たいまま飾られている
 
産卵を終えて
ジェット機は行く
もうそこを
誰も空とは呼ばな ....
明日坊主が供養に出かけるのに雨は好都合らしい
この頃お隣さんに越してきた三十代の人妻がやけに気になってしょうがない
早い者勝ちにはルールはないのだが
面倒くさがりやが決まって肝心なと ....
今日きみを失って
打ちひしがれて
涙が止め処なく流れる
そんなぼくの悲しみを
売店の陳列棚に
ほこりがかぶらないよう
そっと気付かれずに並べる


手にとってくれる人が
ぼ ....
今日私は
めちゃくちゃ疲れているので

あかん という言葉を
十数個つかい
あなたからいろんなものを吸い取ろう

眠る前に忘れてはいけないことは

オール電化の時代ですよ 
と書か ....
それでも日本は
立ち直っていくんちゃうやろか
母は言う

テレビのニュースや
新聞を読んでのにわか知識で私が
精一杯悲劇を語っても

聞いていない風で

ほうか 
といったきり
 ....
  在ったもの、
  在ったこと。



  窓のむこう、
  ふかく呼吸している、
  世界へと笑うこと。それが
  ただひとつの望みだった、
  きみと会って。



 ....


夜が明けて
引き潮に帰る波
しら鳥は喉笛を慰めた
息をころすまえにそっと
手をかざすだろう
瞼のなかで追いかけている
)熱く宙を舞いながら
土埃霞む(蜂蜜に誘われて
吹きか ....
まぶたをひらいて
まばゆい光がさしたら、
めをひらく行為のいみもしらないまま彼は目覚めるのだった


空っぽの水槽と
水浸しのガラスをのこしたまま
創造のなか
生まれてゆく

 ....
吐き出した溜息が

泡のように昇っていけば

まだ心も晴れただろうに
誰もいねぇ誰もいねぇ

歌う4丁目路地裏
餓えた影共と踊る
ドブとアルコール
研ぎ澄まされた熱
ビルと昼を縫う奴

・・・コンコン

黒い瞳白い痂の空
賑やかなガラクタ
火の付 ....
はっぴぃ
ぶぁぁすでい
つぅゆぅ〜

はっぴぃ
ぶぁぁすでい
つぅゆぅ〜

はっぴぃ
ぶぁぁすでい
みすたあ〜
ぽりでええんと

はっぴぃ
ぶぁぁすでい
つぅゆぅ〜

 ....
軽やかに街を吹き抜ける風が
まことしやかな君の噂を
僕の耳元で囁いていく

騙し絵もどきの日常の水路を
予定通り流されながらも
まだ僕はなくした鍵を探している

散り終えた季節に
 ....
/午前4時55分の墓場のまえで眠る仔泣きじじい
中途半端/まだコートで出勤する
新聞配達のゆうちゃんは生理を配りながら靴音をころす 。
世の中をタイミングよく滑るには確かな動作と奇天烈な ....
生き残った耳に
今も聞こえてくるのは
見下ろした小さな林から
厳かに流れてくるリズム
目を覚ますと
ぼくは丘の上で
膝から下を切り取られて
地面に突き刺されて
両腕を磔になったイエ ....
こつはすぐそこ
遠くなく
朝、もやは流れて
火だねは赤く
赤く、またすぐ
はいに埋もれる
地下ふかく

揺りかごひとつ
あかんぼねむる
からすがかあと
陽へとはばたくころ
ため ....
  休みたいので
  コンビニの店員に
  すいません
  枕とベッド売ってませんか
  って聞いたら
  申し訳ありませんが品切れです
  だと



  ふんわりしたいので ....
昨夜も妻は寂しがり屋な夫の手を 
両手で包み 
その指の温もりはすでに 
この不器用な手をゆるしていた・・・ 

翌日、結婚してから初めて、傷心の街を歩いた。 
もうだいぶ昔の春に砕け散っ ....
棺の風呂で呼吸をする
革命児がうまれた 分娩室
「着床したころが懐かしいね」
「枕もとにクッキーを置いて夢をみた人のことも」
直に循環アダプターと排水溝は痩せるのだろう
タナトス ....
 
 
小さな虫を追いかけて
少年がどこまでも走っていきます
窓の内側でも外側でもなく
ガラスの中に広がる草むらを
何も持つことなく

私はいったい何時
ガラスの中から出てきたのでし ....
スクリーンの少女が吐き続けている青いゼリーを唯一の光源とした地下室の底を 全身の血を逆流させるようなシンセサイザーの息づかいが 脈々と這い擦っている 水槽に閉じこめられたおまえは ガラスの壁を両手でひ .... 文字は重機のように
深く掘り下げるとしても
埋めなくていいのです
さらさらと戻ってゆくのだから

文字はナイフのように
切り裂いてゆくとしても
応戦しなくていいのです
ぴたりとふさがる ....
冬枯れの畑に立って
鯨色のジャンパーを着込んで
二月の夜空を見上げ
父の書斎で拝借した
古ぼけた万年筆を
夜のインキに そっと
ひたし 流れる雲の
切れ端に綴った
あなたへの手紙です
 ....
何億の
ひとたちの中心軸で
生産される架空のベッド
おやすみなさい
武装を剥ぎとってねむる子供たちを
今夜は守って、
あすには明け渡す
対岸にだれも待たない橋を
壊れやすいのでひとりで ....
 
 
電柱の傍らに
人が立っていた
面接官、と書かれた名札を
首からぶら下げて

前を通り過ぎようとすると
採用です
そう告げられた

面接官は去り
替わりに名札をぶら下げて ....
階段の灯りをLED電球に交換した
ちょっと薄暗いけど

四万時間の寿命だという
居間から二階の寝室まで
三十秒あれば昇りきるとして
電卓をたたいてみた
五十年は切れることはなかった
ぼ ....
底ふかい
ながれる霧の
亡失のよあけに
サインのかげりがうかびあがると
ゑづは
狂いはじめ
つよくあしでまといの舌苔
怪訝と
したたりで
烏合を吐きだすつぶてに
そまる


 ....
山人さんのおすすめリスト(5716)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
正月休みの列車で- 砂木自由詩9*11-4-23
ラブあんピース、なんだよなあ- umineko自由詩9*11-4-23
- 小川 葉自由詩211-4-23
河童とひよこ- 吉岡ペペ ...自由詩711-4-22
マイ・ポケット- たもつ自由詩311-4-22
幻薫- アラガイ ...自由詩5*11-4-22
「悲しみ」を売る- 寒雪自由詩111-4-22
眠る前の予定- 朧月自由詩411-4-22
母の背- 朧月自由詩511-4-21
在ったもの、在ったこと- 草野春心自由詩3*11-4-21
遊戯と紙リボン- アラガイ ...自由詩5*11-4-21
erde- マナ自由詩211-4-20
深海魚- syuon自由詩811-4-20
柘榴- 窓月自由詩411-4-20
こどもは残酷- 花形新次自由詩3*11-4-20
葉桜- nonya自由詩19*11-4-20
コロニーから- アラガイ ...自由詩4*11-4-20
願望- 寒雪自由詩211-4-20
こつへと- ふるみ自由詩411-4-20
売買- 草野春心自由詩7*11-4-20
銀の指輪_- 服部 剛自由詩211-4-20
双子の致死量- ayano自由詩911-4-19
忘却- たもつ自由詩811-4-19
クラゲチアノーゼ- 魚屋スイ ...自由詩811-4-19
もじ- 朧月自由詩611-4-18
夜のラブ・レター- 佐倉 潮自由詩311-4-18
流域(good_morning)- しもつき ...自由詩811-4-18
面接- たもつ自由詩611-4-18
あどけない話- たま自由詩21*11-4-18
ゆめのゑづ_(幻肢の砦たち)- 乾 加津 ...自由詩14*11-4-18

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