さしすせそ

歯に沁みる朝

凍ったままの思考を
ポケットに突っ込んで
背中を丸めて歩き出す

たちつてと

舌で弾けない昼

すっからかんの頭に
ラーメンをすすり込 ....
朝、キミはボクの布団の中にすべり込んで来た。
そっと、腕を伸ばすと
キミが頭をのせた。

キミの鼓動が伝わってくる。
ボクの生を感じる。
キミが目をつむる。
世界は止まってしまったのだ。 ....
小さな世界の中で
自己満足という
落とし穴に嵌り込んでいた

仄暗い穴の中では
自分の声しか聴こえてこないから
これが世界のすべてだと
信じてきっていた

たぶん
わたしは小さな蛙 ....
あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ

湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
 ....
美しい人でした
骨になった その人は
けれど
骨になった その人を
もう わたしは その人だとは呼べなくて

いただいた ブローチこそが その人

水引細工
結びの花  ....
自分が世界でもっとも惨めな
女のひとりに思われる


理由はって?
捨てた子に捨てられて
犠牲を払って拾った男は
h,,,,,でs,,,,,,でD,,,,,でf,,,,,

こいつ ....
うすっぺらな
アスファルトを剥したら
今も蘇る
ブリキの街
白く錆びた娼婦の肌が
うすい庇の影に
やさしく溶けて
ぼくを呼ぶ


はだか電球ひとつ
布巻き電線が這う天井
タイル ....
生真面目な絆の国の小市民の仮面

の下には

逃げ足だけが速いご立派な大人の仮面

の下には

空気より希薄な辛うじて世帯主の仮面

の下には

コップ1杯でクダを巻ける安 ....
ただよう雲
なびく風
うなだれる向日葵
生きているよ 
話しかけられた気がして

ただようぼく
なびくぼく
うなだれるぼく
生きているか
軽く肩をたたかれた気がして

地平 ....
かがり火が灯る冬の夜
どこかで
誰かが泣いています

寒々とした出窓に置かれた
ピエロのオルゲエル人形
1ミリたりとも動くことはありません
ネジを巻かれたのは
いつだったか
もう思い ....
かつて光速を超え言葉の種が降ってきた

ボクは機能

僕は世界を孕ます精子

宇宙の精神病患者さ


詩人には母なんていないのさ

孤独があるだけ


ひかりはぼく

 ....
ふと気づく

同じ人に同じ話題を話している自分にぞっとする

それも初めての如く話しているそぶり

相手はなんだか苦笑い

空転のソラがコロガル

カラコロコロカラ

カラコロ ....
人の抜け殻を集める男は

人が集まる観光地や駅の周辺をうろうろして

うっかり落としてしまった抜け殻や

ふと自分の人生に疑問を感じ脱いで畳んで置いてある抜け殻や

もうこのままでは生 ....
時とは寂しい
この地面に落ちていった葉っぱも
さわさわと生きていた
黄金色の頬を
なびかせているあの草むらも
あおくあおい雲を柔らかに包んでいた

てのひらもそうさ
結び合うことでかた ....
地球儀の上からテントウ虫が飛び立つ。 かれしとわかれて
もうどうせいしてないから
こえをかける
ふぁみれすにいこうと
そしたら
わらってくれて
ついてきてくれるから
きっと
1みくろん
くらいの
かのうせいで
ついて ....
逃げ出したいとおもっているのに
夜の駅はさみしくて
こわくてひとりでいられない
なぜ降りてくるひとは
みな表情がないのだろう
君がもし待っていて
くれたらいいのにと
ばかに明るい自販機が ....
政治に詳しいわけではない
選挙も行ったり行かなかったり
本当は行かないことが多かったけれど
ラジオで聞く国会中継は
結構好き

政治家は同じ演技しかできない
その劇場でしか使ってもらえな ....
湿度の無い風景

明るい日差の中に存在する
明瞭な輪郭をもった影
光量の多さが影に
黒の濃淡を作る

冬の日差を描いた絵画
影は濃淡ではなく
長さを主張する
どこまで行って ....
一羽の鳩が飛んでいた
わたしの乗る列車を追いかけるように

無機質な四角い窓枠のなか
黒いコートの肩越しに
羽ばたき続ける
白い鳩の





線路を渡る架線を巧みに避けて ....
{画像=120109021256.jpg}



君に一等賞をあげよう!

神さまが居たんだ
表参道の交差点から明治通りを渋谷方面へ歩いていたら
通りすがりの神さまが振り向き様に僕の肩 ....
嫁いで どれくらいたった時からだろう
実家の両親が 他家の者として私に接し
夫の両親も 嫁として私と接した

血族でも 他家の者になった私は
実家の事には 深く口を出さず
それが お互いの ....
{ルビ宙=そら}に向かって 翳した{ルビ掌=て}
ちっちゃな指の隙間から
見える夜空

月と星 天上を照らす
蒼白く磨ぎ澄まされた星々は
夜の静間に息づいて
光年の{ルビ刻=とき}を数え ....
すっかり足腰が弱くなった昨今

でかいバイクで宇宙へ旅立ちたいと思う


つれない彼女なんて要らないさ

打算の女は沢山だし

抱く気にもなれない


カートコバーンみたいにい ....
今でも あの場所を流れています
高速道路の車列が整然と
途切れない 地平線のように続いて

形にならない声を
無差別に浴びて打たれ
そして 流れ 流れていく河

大きな河の膝の青タンを ....
あの筒に
吹き矢入れたら

飛んでくんやろか
布団から這い出して
動いたらどないや

もうずいぶん眠りこけてるけど、
おしりカビはえるで
頭もわるなるで

そやけど
暖かいねん

このまま死ぬまで
冬でええから

布 ....
まるこめみそが母で手前味噌が親父

かにみそがいとこで僕は八丁味噌で野菜炒めをつくる

朝の日差しのなかでふうわりと世界は味噌に征服されてゆく


味噌らーめんが好きだ

夏絵さんの ....
全部手遅れだった
修復できるもんじゃなかった

鏡に映る男の顔は
何も届かない現実に
ただ、肩を落とした
絶望という闇の世界を
ただ、感じていた

夢ばかり見て
日々を疎かにして
 ....
ほかに意中のひとがいる
と聞かされた時に
おれの足は地面に
10cmばかりめり込んだ

だから それから
おれはひたすら
しがないシガーを口に咥えて
ただただ青い空を見ている

あ ....
山人さんのおすすめリスト(5784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寒波- nonya自由詩33*12-1-14
覚醒する時間- くさいき ...自由詩212-1-13
【_井戸の中_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-1-13
あなたという詩集を読む- ただのみ ...自由詩20*12-1-12
結びの花- るるりら携帯写真+ ...20*12-1-12
自分が世界でもっとも- 木原東子自由詩18+*12-1-11
ブリキの金魚_2012- たま自由詩29+*12-1-11
仮面_(再)- nonya自由詩21*12-1-10
聞こえた気がして- 乱太郎自由詩24*12-1-10
かがり火が灯る冬の夜に- そらの珊 ...自由詩16+*12-1-10
ワンス_あぽん_ナ_たいむ_いっつ_only_blues- 梅昆布茶自由詩512-1-10
あまじょっぱい- 灰泥軽茶自由詩5+*12-1-10
抜け殻- 灰泥軽茶自由詩6*12-1-10
てのひら- T.L自由詩412-1-9
夜明け- プテラノ ...自由詩312-1-9
オッカムの剃刀- 6自由詩312-1-9
夜の駅- 朧月自由詩312-1-9
あんまり政治家たちを責めないで- ただのみ ...自由詩8+*12-1-9
年明け- ……とあ ...自由詩10*12-1-9
Bird_strike(車窓のひと)- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-1-9
君に一等賞を上げよう事件_/_冬もやっぱり不思議話- beebee自由詩34+*12-1-9
お面- 砂木自由詩20*12-1-8
【_夜の雫_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-1-8
酒と薔薇と宇宙と君- 梅昆布茶自由詩312-1-8
なぐられ河- subaru★自由詩24+*12-1-8
_パイプオルガン- 高木 し ...自由詩212-1-8
_そろそろ- 高木 し ...自由詩212-1-8
糞味噌の歌- 梅昆布茶自由詩812-1-8
5年目の恋路- 世逃げ屋自由詩112-1-8
暗い風- 浩一自由詩2+12-1-8

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