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私はあそこに住んでいた
だから帰りたいと思うのだろう
いつか
いつの日にか
元の姿に戻って
愛しい人と再び会って
帰って行くのだろう
懐かしい家に
言葉も忘れて
静かに漂いながら
 ....
帰ろう
窓は開けたから
明かりもついたまま
温かいスープまである

帰ろう
足の折れたベンチと
錆びの落ちないすべり台
乗客のほとんどいないバスが走る

ひび割れたコンクリートの垂 ....
忘れないために生きているのかもしれない
忘れるために生かされているのかもしれない
知ることは悲しい
知ることは恐ろしい
夜と朝だけがある
あとは私たちが勝手に作り出したものだ
その手をかけ ....
私の家だと思っていたものは
貴方の家でもありました
「お帰り」と聞こえた気がして
戸を開けて目にしたものは
みんな知っているものばかり
なのに
みんな
私を初めて見るような目をしてた
 ....
このたびわたくし
めでたく最終回をむかえました
来週からはいよいよ
新番組がスタート
おなじじかん
おなじこのちゃんねるにて
ゆめのようなすとーりー
スリルまんてんのてんかい
あなたの ....
竦めた肩の分まで
好きになっていいのかな?
水溜まり飛び越える黄色い長靴
人にならなくていいのなら
此処に歌を置いていくよ
いつかは私も先生になる
現実はもっとミラクル

スーツケース ....
本当は優しい言葉でもかけてあげたいけど
誰よりも覚めた、突き刺すような視線が痛い
テーブルを挟んで座る
手を付けないままのサラダとフォーク
言いたくないなら何も言わなくていい

どんな未来 ....
遠い日の転んだ時に見上げた空
また会えたね
昨日までの口紅が折れて
金床雲の灰色、少し分けて欲しいけど
ああ、元々はあなたの敗北感?
先割れスプーンの哀しさみたいに
何処まで行ってもスプー ....
その日あなたはこの場所に立っていたんだね
激しいビル風が時計台の鐘を余分に叩いて
さぞかし五月蝿かったろうね
私マフラーを何重にも巻いて
冷たくされても平気だった
だってあなたの好みなんて興 ....
プラットホームの屋根の隙間
名も知らない雛鳥が鳴いている
長い道程が必要だったのだ
空に取り囲まれて逃げ出せない自由が
やっと探し当てた引き込み線
ちょうどいい大きさの枕木を並べる
冒険し ....
山人さんの妻咲邦香さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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夜明け- 妻咲邦香自由詩122-8-28
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黙秘権- 妻咲邦香自由詩3*21-3-23
舌と筈- 妻咲邦香自由詩121-3-4
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