形のないバスが走ります
手を振ると
形のない手を振りかえしてくれます
お花見でもあるのでしょうか
工事中、というわけでもないのに
いつもよりたくさんの人たちが
息などをしながら ....
薄桃色の貝殻
蓋を開けるまで
固く身を閉じている
指の先がはいらない
貝の根元の
薄い毛を撫でる
息をふきかける
声をかける
唇で吸う
貝から液がもれる
蓋が少し開く
指であける ....
腐敗するモノの向こう側に
生命を見出したくて

窓際にずっと
リンゴを置いていた彼は

リンゴの腐敗と
それを肥しにして、生まれる
蛆虫を見て、それから、悔しそうに、死んだ

僕は ....
日ごとに沈む陽をすい込むので
黄色になるのかしら
彼と彼女たちのやさしいくちづけの為に
そよと風は吹く
ふれあうように抱きしめ
愛をささやいて
微笑むの
いちめんの菜の ....
蛇口を開けて
手の感覚がなくなるような
冷たい水で顔を洗う
流れによる
かすかな熱移動で
万年雪の下に
小さな水溜まりを作る
ふるさと


ボロい屋敷に住んでいた
トイレは暗くきしんでいた
兄弟は男ばかりで遊んでくれず
ふくれっ面の幼年期

母さん亡くなり
通夜をした
皆で囲って語り合う
 ....
 
近道しようと
裏道に入って迷い
結局遠回り
 
落とした鉛筆を
足で拾おうとしたら
余計遠くに転がって
結局二度手間
 
 
近道とは
特別な道ではなく
基本の道を真っ直 ....
スクランブル交差点で
あんなに密になって
からだをぶつけあったのに
ほんの数秒あとは
知らないひと

彼らにも
胃袋があり
腹もすくだろうし
彼らにも
青臭い過去があって
初恋に ....
洗面所にある鏡で
いまだにある蒙古斑を確認する
その青さが年を偽るから
入念にからだを洗う
そうしないと湯船が垢で汚れる
「湯船の湯を使って泡を流しなさい」
と教えたのは父親だが
いつも ....
海の向こうで
星は透明に光っている
・・・僕は独りだ
世界はいつも彼岸であって
此岸では僕一人が咲き誇っている
先日、人生で2回目の路上ライブを行った。
まだ録音出来ていない曲を中心にして
草津駅前と石山駅前のロータリーで約20分間のライブ。
寒さとの格闘。そして自分との葛藤。




 ....
職業を問われたら
いずれ星になることだ
と答えるような気障な男だった

宇宙飛行士といえば聞こえはいいが
今の時代そんな奴はごまんといる
宇宙産業が国営だった頃ならまだしも
小さな町工場 ....
しかくい箱のなかに
丸と三角を
ひとつずついれる

それをどうするんだい
と聞くと
どうもしないの
と答える

どうもしないの

答えて
かなしそうにしている
ころころ丸い石でした
玉砂利敷いた浜でした
黒い巌が砕かれて
波に洗われあやされて
碁石のようになりました

不思議と荒れた海でした
静かではない沖でした
けれども船が穴通
する時だ ....
見えたのだ 僕の 死ぬべき
      意味が
今日 僕が 帰るべき
    道が
ノックしてドアを開けると

安堵した君の顔が
見えた

どうだった手術?
家にいるときより晴れ晴れして

当たり前だよ
ずっと痛みを我慢してたんだからさ
そこのテーブルに歯、あるよ ....
久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
五年程前に、上のの美術館で見た 
山下清の描く「地下鉄銀座線」   

暗い線路のトンネルに 
あたらしい昭和のライトを灯して 
完成したばかりのホームに 
ゆっくりと入ってきた 

 ....
尼崎を超える頃に日付は変わる
川をわたる鳥のむれも
一日分の年を取る

吊り革に群がる背広を押しのけて
酸素のうすい車輛で
どうにか息をしている

神様
今日が正しくなくても
息を ....
泣き出してしまいそう
剃り跡が痛いから
遠くに行くときは
必ず剃るあなた
(「土佐の一本釣り」に載ってました)
安全剃刀で丹念に
剃りあげてくれたなら
あなたに見せたいの
この股の想い ....
日本という国に何があったのかを考えるほどに虚しい気分になる。この国に生まれ育ったことは幸せなできごとなのだろうかと、深刻に考え込んでしまう。それは寂しいことだ。だけどそれは、誰もが考えるべき問題だ .... どこまでも青く晴れ渡った空の下には
巨大な蜥蜴の骨だけが
死の直前の姿そのままに横たわっている

入道雲が
ゆっくりと流れていく

彼らという物が
どうやらいたらしい という事は
僕 ....
大人になるのを拒みながら

大人になるのをただ見ていた

昔からそう決まっているからだ。




そんな私も大人になれるのか

わかりませんないやはや。



た ....
(グフッ、いよいよ量産体制に入ったぞ)

鍋に水入れて
レンジにかけ
沸騰させます
袋開けて
麺とスープとごま
出しておきます

今日スーパー行って
こんなんあるんだと
初めて知 ....
鍋に水入れて
レンジにかけ
沸騰させます
袋開けて
麺とスープとごま
出しておきます

やっぱり足りないから
もう一杯
ラーメン作りませんか

ラーメン一袋だけ食べたって
夜中 ....
鍋に水入れて
レンジにかけ
沸騰させます
袋開けて
麺とスープと七味
出しておきます

もうすぐ夜食ですね
ラーメン作りませんか

ラーメンだけ食べたって
栄養が偏るから
もや ....
自分が偉くなった人
頭を垂れる稲穂かな
人の意見を聞かない
仕事を取ったら何も残らない

差別をする
能力ない奴は死ねと言う。
人の成長を待てない人
自分は何様なのか?

若くして ....
やわらかな睫毛は
煌めきながら砕けたから
ぼくの腕には、もう
何も残らない

その
残らない感触が
時間、なのだろう



いきているのか
いないのか

真っすぐ過ぎて ....
風呂の中でよんだ
詩集がすべてを語ってしまったので
今日の私を

ごしごし洗い流しました
もういらない

風呂まで汚れてる
気がした 分身で

水がうまれ
水になったように

 ....
もぐわいという
いきものがいて
みずを
かけると
ふえて
その
ふえかたが
せなかから
まるい
けだまを
だして
ふえる

もぐわいという
いきものがいて
みずを
かけ ....
山人さんのおすすめリスト(5784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
age39- たもつ自由詩412-4-1
貝にささやく- 殿岡秀秋自由詩612-4-1
mooring_snow- hhhma自由詩312-3-31
うたひめ- とろり自由詩312-3-31
電熱線- mizunomadoka自由詩212-3-31
ふるさと- 田園自由詩7*12-3-30
近道- 次元☆★自由詩4*12-3-30
スクランブル交差点- マフラー ...自由詩3*12-3-30
青22歳- 中川達矢自由詩4*12-3-30
此岸- yamadahifumi自由詩112-3-30
路上で飲むカフェオレ- Utatane/Nayu ...自由詩312-3-30
星になる君とさいごの夜にいる舌の氷の溶けおわるまで- 木屋 亞 ...自由詩6+*12-3-30
- はるな自由詩812-3-29
碁石海岸と穴通船の歌- 小池房枝自由詩612-3-29
_- 番田 自由詩212-3-29
病室にて- 森の猫自由詩13*12-3-29
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
夢の電車_- 服部 剛自由詩312-3-28
川をわたる- はるな自由詩612-3-28
割れ目の予感- 花形新次自由詩212-3-28
スメルス・ライク・ティーン・スピッツ- 番田 自由詩212-3-28
太陽の膨張- 水瀬游自由詩212-3-28
ジャポニカ- 自由詩312-3-27
サッポロ一番_〜とんこつラーメン編〜- 花形新次自由詩112-3-27
サッポロ一番_〜塩ラーメン編〜- 花形新次自由詩112-3-27
サッポロ一番_〜みそラーメン編〜- 花形新次自由詩1+12-3-27
アンポンタン- ペポパン ...自由詩5*12-3-27
コールド・スリープ- 千波 一 ...自由詩1*12-3-27
詩人と入浴- 朧月自由詩912-3-27
グリミアス,グリモイアス- 6自由詩312-3-26

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