水、の音をさがしている
  すっかり消えてしまった
   匂い、の足跡をたどれば

  猫が水をのむ

     舌が生きている
 手首から流れだす
   脈絡なく文脈もない
 ....
庭で夕空を仰いでいると
足下の、少し離れた場所が 
ふいに がさっ と鳴った

古い柿の木から
枯葉の吹き溜まりに
実がひとつ、落ちたのだ

よく熟れた柿は
ほんのりと夕陽に染まり
 ....
偽りながら
偏りながら
擦り減っていく踵を
平気な顔して
舐めて歩くな

許されなくても
願うこと
愛されなくても
愛すること

自分らしく生きるために
傷付いたら
アスファ ....
たった1。Cの寒暖差で
きみと僕のこころの隙間が
埋まらない

君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない

修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく

ノルウェ ....
 スーパーで分けてもらった氷を入れてインスタントのアイスコーヒーを作って、それを飲みながらクラッシックを聴いている。
 後払い通販で冷凍の豚バラ肉を1キロ、買った。それが八日分の夕食のおかずになる。 ....
 政権交代を夢見ていたけど、現実化はしなかった。与党の消極的、支持層の意識や無党派層の意識を変える為に何が必要なのだろう。この地獄化した世の中が継続した方が良いのか、本当に分からない。変わることがそん .... 寒さがやさしく悪さして
濃い霧がおおっていた

蜂のくびれにも似た時の斜交い
あの見えざる空ろへ
生は 一連の真砂のきらめきか

四つの季節ではなく
四つの変貌の頂きを有する女神の
 ....

僕たちの半分は 燃え残り
がらくたを 集めはじめた
不完全なまま 笑ったり
食べたり 愛した

頂点の すこしだけ手前で
自我をもった がらくたが
誰かのかわりに 泣きはじめた ....
私は今花崗岩の上に立っている。ここでは同じ大地が地球の深奥の地点まで直接達している。どんな地層も、どんな夾雑物も、私とこの確固とした太古の基盤との間を隔ててはいない。

この山頂はこれまで生あるも ....
{引用=   我が友、田中修子に}



時折西風が吹く
そして天使が笑ふ
するとさざ波が寄せ返し
沖を白い帆が行き過ぎる

砂に埋れた昨日の手紙を
まだ浅い春の陽ざしが淡く照らす ....
   夕陽が背伸びして犬の影がおちていた    ゆく雲が鳥になるまで空をみていた たとえばきみを大切におもうこと
難破する世界では猫ときみだけが
僕の救いなのかもしれないのだ

神田神保町一冊100¥のコミック
表紙の朽ちかけた神霊全集と世界地図

ひとの周波数は様々 ....
空が青いこと
水が冷たいこと
人が笑っていること
急に寒かったり
季節が隣で
急いでしまうこと
優しさの前で
戸惑う誰かの
ボタンが光ること
細かいもの全てが
クリスマスに
飾れ ....
汽水域でしかいきられない乱反射は
椅子に座っても安らぎにはほど遠く
手から手と瓶のなか追いかけていた

 わたしの、わたし達の心は縛られることはない
 そんな風に真っ向から歌う事を忘れてしま ....
青空が言っている
死はここにあると
公園のベンチから立ち上がって
探しまわる
散歩のひと
ランニングのひと
子を連れたひと
また
ひとばかりさがしている
誰にも会いたくないの ....
夜は静かだが冷たい風が吹く
すべてが清く見えだしたから
私の普通の心が、スースーする

午前3時、
まで眠れなくて
ただ眼を瞑って
朝を迎える


朝まで起きてバカ騒 ....
雨時計とは雨のふる街をさす
誰もが知らないふりをしたことだが
秒針は環状線のアシンメトリーに似ていた

夜、神話としての男と女が踊り出すと
点と線をむすぶようなあいまいさで
ビニール傘 ....
無音、
移動していくモノの影
独り在る茫漠の床で
眠りの底から掻き分け掻き分け
異界の異様な感触を
意識の触手、体に刻む

無音、
夜陰にひっそり回帰し
剥き出しのたましいを
宇宙 ....
血を吸うな吸血鬼
おまえは蛭のように
皮膚にとりつき離れない

おまえは不幸なことに
好いた人間の血しか吸えぬと言う

血を吸うな吸血鬼
おまえが好いた人が死んでも悲しむな
それはお ....
あまりにもうすら寒いのでセラミックヒーターを衝動買いしてしまった。今月も完全な赤字だ。これまで何度も安いセラミックヒーターを買ったけど、みんな壊れてしまって、二冬もったためしがない。
50歳を過 ....
冷蔵庫のなかで
さつま芋がつめたい晩秋の風に干からびていた
淡い色のゼリーのようなくちびるの夏は
もうとっくに賞味期限がきれていた
ありもしないものについて ではなく
まずは
今日食った飯の話でもしろ

今日の飯は 実は
昨日もう食ってしまったので
どこにもありません
答えながら明日の方を見ると

どう見ても背景 ....
小人たちが落ち葉に掴まり
空の浅瀬で波乗りしている

深い眠りに沈んだ夏を
呼び覚まそうとする者はいない
さらさらと風は
思い出のほうから吹いてくる

小人たちは歌っている
こん ....
居場所のないことにすっかり慣れてしまった
居場所があったのはたんに周りが優しかっただけ

革命の年にテントとシュラフを積んで
やさしい風景を捜しに行った訳なのです
いまも漂泊中の修羅猫みたい ....
不自由な直線で描かれた雨に
うたれている
肉体

つまりきみは
一歩も動かないまま
ふるえてある

姿という姿はめくられ
白紙というには色褪せたページが
きみの瞳のなか ....
在ることの
謎に触れたとき
ウォーターと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

ウォーターを
感じて、感じて
独り大地を
舞い踊る
 ....
胃袋にとって幸福な朝が、もう何十年も続いている。アフリカの中央部、西アフリカ、そして南アフリカでは、貴重な地下資源を搾取するために背広の匂いのする不可解な病が流行し、軍隊が治安を守り、人道的な医師たち .... 月子は、私の母のことだが、死ぬべきである
私は川沿いの円環を下り荒れた祭壇、
八百万もいれば中には中々に信じがたい神もいて、呪いを司る針金虫の神の祭壇に
軽く手首を切る


月子は海に行 ....
○「金は怖い」
金がたくさんあるということは
とても怖いことである
まず盗まれるおそれがある
次に騙されるおそれがある
それから心に隙が出てくる
また人の気持ちがわからなくなる
それから ....
山人さんのおすすめリスト(5905)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水導- 帆場蔵人自由詩421-11-21
柿の知らせ- 服部 剛自由詩8*21-11-18
自問- ミナト ...自由詩321-11-18
1。Cのうた- 梅昆布茶自由詩1421-11-17
これからのこと- ジム・プ ...散文(批評 ...2*21-11-16
選挙考察- ジム・プ ...散文(批評 ...3*21-11-13
いのちの湿度- ただのみ ...自由詩7*21-11-13
解凍- はるな自由詩1321-11-11
山頂にて*- ひだかた ...散文(批評 ...621-11-11
告別- 石村自由詩27*21-11-10
犬の影- 黒木節子俳句5+*21-11-4
雲の鳥- 黒木節子俳句5*21-11-4
ちいさな宇宙にて- 梅昆布茶自由詩1421-11-3
HAPPY- ミナト ...自由詩7*21-10-29
舗装路- 帆場蔵人自由詩821-10-28
青空- 自由詩20*21-10-24
冬の入口の夜に- 秋葉竹自由詩121-10-22
雨時計- 新染因循自由詩12*21-10-21
回帰- ひだかた ...自由詩721-10-21
血を吸うな吸血鬼- 凍湖自由詩421-10-21
秋冬の暖取り(段取り)2- ジム・プ ...散文(批評 ...3*21-10-20
のこりもの- 本田憲嵩自由詩421-10-19
連鎖状- いる自由詩421-10-17
波乗り小人- Lucy自由詩7*21-10-15
居場所のないうた- 梅昆布茶自由詩1321-10-15
クロッキー帳の夜- 新染因循自由詩1221-10-13
ウォーター- ひだかた ...自由詩14*21-10-12
東京の涙- atsuchan69自由詩4*21-10-12
海へ、それが寄生虫の意思だとしても- useless自由詩721-10-12
独り言10.11- zenyama太 ...自由詩3*21-10-11

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