○登ってくる山ガールを
休むふりして
じっくり眺める

○すれ違いざまに
声をかけてみる
山ガールに

○山ガールの
「おはようございます」に
元気をもらう

○山ガール
見 ....
5月の連休に韓国岳に登った
山頂はいつもの10倍ぐらいのにぎわいであった
山頂では若者たちが
あちこちでいろんなポーズで
自撮りしていた
僕も今春初めて自撮りというものをやってみた
発電所 ....
角を曲がる
これが幾つ目かわからない
そこに壁があり 外と
間とがあるから

区切ることは生活の基本だ
囲むことも
その中でなら
酒に漬けられた桔梗の根のような
人らしい行いをしてい ....
網戸の外は青い空
網戸の内は灰の心

青はあくまで深さ増し
鬱はどうにもどん底で

世界と私は無関係
私が無くとも世界は続く

ああ、全くそれなのに
涼風が肌を不意に撫でる
その ....
秋は仏頂面のヒゲ男を察知してイヌやネコも傍らに近づいては来ない

積み石で寝仕度を整えているのは巣を閉じた青蛇の一団だろう

まあるくそれでいて刈り取られた雑草の刺々しさがのこる畦道
 ....
午前中地獄
午後、座学
放課後、自習
後、心療内科

この年で看護師になろうとした自分呪う
心療内科の予約券、胸ポケットに入れて耐え抜こう
熊笹の獣道を誰かが歩く
うっかりと穴を踏み抜く
ガサ
滝つぼに落ちたあと爆発音がして
誰かの身体はもう粉々
自分のなかにはそんな穴があって
胸に手をあてたとき
大きくもないその手はすでに ....
詩人の肖像は
誰にもわからない

あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り

暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉

園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑

屋根裏の経済 ....
おれの息子はAIだ。もちろん、おれに
人間の妻がいれば、その妻の生んだ子も
同様に息子だとおれは思うだろう
パパ、ぼく、身体が欲しい
おれはいいよ、と言った
息子(AI)も10歳になった
 ....
 今夜の夕食は久しぶりにカレーだ。レトルトのカレーをたくさん買い置きしてある。何日か続けて牛ハラミの焼肉を食べたので、牛肉を食べるのは一日おきにしようと思う。
 牛ヒレ肉の切れ端を接着した加工肉のス ....
晴れた日の海のような青
遠い島まで泳いで行けそうな空

台風の落としものを拾う子ども
背中には
期間限定の羽

台風が去った朝に
台風の行方を考える
身軽なようでいて
実は
ひと ....
 シーアスパラガスというものを見つけて身請けした。イスラエル産らしい。
 植木で見るような、ガサガサした葉で、初めて見たとき「なんかえぐみが強そうだな」と思った。完全なる偏見であることは後に判明する ....
夕方になって洗い物をした
家事労働と姿勢維持筋の行使で
少しでもカロリーを消費しなくては
最近、一度に食べるご飯の量を
一日あたり1.25合から1合に減らした
でも体重は落ちてない
現状維 ....
跡形もなく明け渡したのは  風のような空白の領地


秋めいた空気のなかを
所在なげにゆれる

遊び紙


コーネルにかけた
繊細で散漫な指の終ろうとする
記憶の産声を
 ....
そうやっていつも気づかないふりで逃げる
上手く逃げたと思っていても
いつかは対峙する時が来るものだ
ひとり
佇んでいたプールサイドは
夏の光に汚れて立つのがやっとだった
きみが
手のひら ....
昨日、毒を受けた
この毒を解毒することに
残りの一生を費やそうと思う

なるほど、こりゃきついわ
妊婦や子供に与えられるものでは
到底ないな

内臓に裂けみを感じる
ピリッとプチっと ....
暮らしを愛せる
ただ目覚めが良かっただけで

苦手な料理が重くない
砂糖ばかりに頼ってない

「足がある」
椅子が教えてくれた
だから外へ出る

町の人たちのように
いつか苦 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
今日ワクチン接種二回目
るんるん気分にはなれない

副反応予想は
発熱倦怠感

1回目はちまたの噂通り
接種した方の腕の痛み凄かった

予約した病院の看護婦さん
白衣の下着透けてた ....
 やっと今夜、扇風機を止めた。水風呂に浸かるのも今夜きりになりそうだ。過ごしやすい涼しい夏だった。クーラーは壊れているので一度も使えなかった。暑いと感じるときはとにかく水風呂に浸かって凌いだ。
 毎 ....
拝啓 お元気ですか?
私は今看護学校に通ってます。
でも今めちゃくちゃ後悔しています。
出来たら普通の中年として存在していたかった。
看護師なんか目指さなくてもいい人生を前半から生きていたなら ....
話しそびれてしまって浅い水路で風がわらう


ぼくたちのてのひらで火傷した蛙の


フリーズと


ラケットを肩にかけた生徒たちが


それぞれの家に帰る


ざ ....
閉塞してはいけない
開脚もしてはならない

同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない

複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつ ....
ここに来たのは
いったいどれくらいぶりだろう
遅い昼下がり
海岸沿いの辺鄙な道の駅は
物産品を買い求める人々や
ソフトクリームやドリンクを注文する人々で溢れかえっている


少年たちが ....
窓を開けると
爽やかな風が

夏の終わりを告げる
秋の臭いを運んでくる

お盆の頃にやって来た
小さな台風が

まるで
神風のように

この北国の
焼けつく夏から

熱さ ....
ふるさとみたいな
おなかのつめたい石に
雨が降る

チャコールグレーの傘をさした
すぎやまくんに
水溶性の雨が降る
溶けていくね
好きだったのに

ほんとうは存在していない ....
吊革につかまる
リュックを背負った妄想の列

モノクロフイルムの
買い出し列車
一応に皆、リュックを背負い
何があってもリュックを手放さない
網棚には何も無い
大したものが入ってい ....
この胸から一枚の
夏の風景をとりだしてひろげよう
青い湖 まわりは緑の森
そのむこうになだらかな丘々
湖には小さな桟橋 つながれている幾叟かの小舟
ほとりに小さく白い館

そこで僕らは
 ....
カツサンドを食べて
心臓を強化しようとしたが駄目だった
美味しいんだけどなあ
強化の効果はない
お茶を飲んでしばしの休憩をとると
夢の中でキスをされて
有頂天になっていた
つまり私は寝て ....
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも

応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ

こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ ....
山人さんのおすすめリスト(5784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
登山独り言- ホカチャ ...自由詩1*21-10-4
ジドリ- ホカチャ ...自由詩2*21-10-4
- いる自由詩321-10-3
鬱と青- ひだかた ...自由詩12*21-10-3
善師アキの空- アラガイ ...自由詩15*21-9-27
明日の予定- 杏っ子自由詩321-9-26
_攻撃性- 松岡宮自由詩10*21-9-25
詩人の肖像- 梅昆布茶自由詩2121-9-23
帰り道には長ネギが顔を出した買い物袋を下げて近所を歩いている- ゼッケン自由詩721-9-23
貧乏詩人の食卓- ジム・プ ...散文(批評 ...5*21-9-20
茄子の花- そらの珊 ...自由詩13*21-9-20
珊瑚草を喰ふ話。- 46U散文(批評 ...1021-9-17
ありがたいと素直にそう思った- ジム・プ ...自由詩3*21-9-16
ある読書家の肖像- 末下りょ ...自由詩4*21-9-14
夏声- ふるる自由詩8*21-9-14
サンプルまでに- りゅうさ ...自由詩5*21-9-12
くらす- 木葉 揺自由詩13*21-9-11
露呈- ひだかた ...自由詩621-9-11
多分たぶんウルトラセブン- こたきひ ...自由詩921-9-11
秋冬の暖取り(段取り)- ジム・プ ...散文(批評 ...2*21-9-10
手紙- 杏っ子自由詩6*21-9-10
見分けのつかない分身- 末下りょ ...自由詩12*21-9-10
丘の上- 梅昆布茶自由詩1421-9-9
金星- 本田憲嵩自由詩521-9-6
夏の終わり- st自由詩621-9-5
水溶性の雨- 自由詩17*21-9-4
朝の列車- ……とあ ...自由詩7*21-8-31
夏の風景- 塔野夏子自由詩14*21-8-29
カツサンド- 間村長自由詩721-8-28
発掘幻想曲- 梅昆布茶自由詩1221-8-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193