ね・・、きれいでしょう・・・。


踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
 
笑みを絶やさずにいよう

しずむあなたの灯台となるために

ずっと絶やさずにいよう



 
誰もが幸せであることを望み
それに見合うだけの不幸せを我が身に背負う

故に生きることは辛く

苦しい




ふと目覚めれば凜として未明の寒さ厳しく
曖昧では済まされないこと ....
ぞうのとなりで
きりんのあかちゃんが産まれる

月夜、月夜
メーテルになりたかった

冷凍庫から
いちじくを出して
季節のなごりを食んでいる

月夜、月夜
だれかの
アイロ ....
{画像=120510131253.jpg}

あ、
見上げた夜空に
流れ星が落ちていく
急いで願いごとを
心に描こうとしたら
瞬く間に消えていってしまった

ああ、
なんと儚い
 ....
ふりつもったばかりの
しろいゆきをほると
くろいつちがでてきた

そのつちをほると
こんどは
しろいほねがでてきた

しろいほねをほると
またくろいつちが
しろいほねが ....
詩は素

素敵と言わせたくて
素っ気ない素振りで
言葉をまさぐる


詩は素

素直じゃないから
素知らぬ素振りで
言葉をこねくる


詩は素

素顔に辿り着けない ....
いつも何故だろう
何も見えなかった 私からは
遠ざかっていく
その全てを私は見ようとしていたのだが

だけど誰とも連絡がつかず いつも
一人で立ちつくしていた いつも
何も知らない街 ....
世界は しらじらしい
夢の中すら 雪がふりはじめたから
道は 白く はばまれて 遠い
雪にかわったり 曇天に変わったりする幻を
さて いくつ超えようか


カーブごとに 
ド ....
ふるさとは好きだけど
ふるさとにはないものがここにはあるの
感じたくて触れたくてしょうがないものがたくさんありすぎて
そして消える時には
好きな人たち好きなものたち好きなすべてに囲まれていたい ....
抗生物質のかたまりがカテーテルの空どうを密(み)たし ゆつくりと圧(お)し はいつてくる 音のようなもの 実感めいたもの 午前3時

ペンチで爪をはがれた老ばの 叫び声をきいたような きいていない ....
 明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい ....    冬の咲きます
   冬の大きな道標
   葉の吹かれます
   風の鳴る園へ
   宇宙人の焚き火
   しみじみと三角座り
   目を閉じて 温もるので ....
今日も一日がんばった

今日も一日さみしかった

今日も一日さまよった

はやく疲れてしまいたい

はやく擦り切れてしまいたい

はやくかすれてしまいたいんだ


夕暮れが夜 ....
マーマレードの空瓶に挿した
残り物のクレソンに
小さな蕾がついたと
わざわざ見せにくる君

これから何年経っても
君の世界に吹く風は
遊歩道のささやかな花を香らせ
名も知らぬ草を撫 ....
 転がり
 笑いにおよぐ手は
 あなたの汀(みぎわ)に触れただろうか

いつしか愛は 大きく迂回する
あなたの的は
わたしたちの的であり
なのに欲しがるわたしの瞳はもろく
瑞々しい
 ....
白々と冷えたゆびの先で
あかりを数えていた


ひとつ、ふたつ、みっつ
或いは
いちまい、にまい、さんまい
それとも
いってき、にてき、さんてき


夜の透明度が増していく
音 ....
{画像=111213231931.jpg}

{画像=111213232228.jpg}


からっぽな心 / 一日の始まりに駅のホームで


からっぽな心は何で量ればいいのか
朝日 ....
一本の草となり風にゆれている
無数のいのちの気配
静かで心地よいざわめき

一本の草となり風にゆれていた
触覚をおもいっきりのばしてみる
しびれるような蜜蜂の羽音

暑く深く
生と死 ....
冬の樹木は裸のおんな
背中を向けた太陽の
冷たい背中にしがみつく

鎧みたいに着込んだきみは
冷たい世間にそっぽを向いた
遠くに祖国を
持つ身のように
穴のあいたバケツみたい?
そんなバケツみたことない
ありもしないもの
あるように語る

雨がふったら痛くなる
この心の原因なんですか?
ありもしない
傷がぐずぐずいう

だれかが憎 ....
ガムは
包んで
屑篭へ

煙草は
消して
灰皿へ

服は
畳んで
押入れへ


さて
この感傷
何処へやろ


飲み込んで
腹の中に?

揉み消して
道の端 ....
家族を失うことは
心の一部が切りとられるということ
腕の一本麻酔もなしに切り落とされたと思ってみれば
その痛みの激しさと
後々続く消失感が
少しは想像できるでしょう
だけど心は人の目に ....
上野の美術館内で 
ガラスの内側に坐る法然上人は 
時を越えて歩いて来た 
旅人の私を待っていた 

少し猫背に身を屈め 
指のすき間から数珠を垂らし 

700年前に描かれた 
色 ....
、詰まる、もの、溜まる 金属の、音が、あ 、 内臓から 性器を刺激し 喉元の、奥へと
その痛み、 あ、細すぎる尖り、錐のような、 爪先へと
( こいつは臭いものばかり食らってきたから歪め ....
やっとのことで仕事を終えて
疲れをしょってバスから降りて

暗い夜道
  白い吐息
    せかせかと

すると小学校横の歩道を
女が一人こちらへ歩いてくる

 ――この寒空に網タ ....
 

好きやってんでと、うつむくわたし

知ってたよと、うそぶくあなた

きらめくネオンの街で、さようなら、さようなら、




 
  六月
  君は椅子に掛けて
  ジグソーパズルをやっていた
  薬缶が沸くのを待ちながら
  壁にもたれて
  僕がそれを見ていた
  六月
  外は雨で
  夕方の部屋に ....
金曜の休みに出かけた日 
終電に近い電車で帰ったら 
くたびれ果てたいくつもの寝顔が 
ネクタイを緩めて、右に左に傾いていた 

サラリーマンの皆様の顔を見て 
(これがほんとの疲労だろう ....
数日前にすっと切った 
指の傷口を
ほうっておいたら 
裂けた肉と肉の間を 
細い血の糸が縫っていた 

心の傷もきっと 
体の傷とおんなじで 
あれこれ{ルビ穿=ほじく}ってしまうよ ....
山人さんのおすすめリスト(5784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの日のマリアへ_2011- たま自由詩30*11-12-21
笑みを- 殿上 童自由詩30*11-12-20
春を待つひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-12-19
月夜- はるな自由詩511-12-19
【_流れ星_】- 泡沫恋歌自由詩14*11-12-19
積雪- 小川 葉自由詩711-12-18
詩は素- nonya自由詩24*11-12-18
あの日- 番田 自由詩211-12-18
最弱- るるりら自由詩20*11-12-18
【五行詩】終わりへと- 凛々椿自由詩811-12-17
冬とケロイド- いかりは ...自由詩8*11-12-17
ボクのマスターベーション(3)- 花形新次散文(批評 ...17*11-12-17
星座- ヨルノテ ...自由詩311-12-16
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩6+11-12-15
君の世界の風下で- nonya自由詩24*11-12-15
隻影- 乾 加津 ...自由詩27*11-12-15
いち- あ。自由詩711-12-15
からっぽな心_/_一日の始まりに駅のホームで- beebee自由詩23+*11-12-13
蟷螂の夢- ただのみ ...自由詩13*11-12-13
白い息- ただのみ ...自由詩5*11-12-13
地球人- 朧月自由詩811-12-13
_- faik自由詩12+*11-12-13
悲しい特権- ただのみ ...自由詩4*11-12-13
不思議な声ー法然と親鸞展にてー_- 服部 剛自由詩511-12-12
「奥歯」- アラガイ ...自由詩2*11-12-12
網タイツの雪おんな- ただのみ ...自由詩7*11-12-12
さようなら- 殿上 童自由詩24*11-12-11
六月- 草野春心自由詩10*11-12-11
東京動物園_- 服部 剛自由詩411-12-10
自然治癒力_- 服部 剛自由詩211-12-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193