みかんはみていた
そのいちぶしじゅうを

いまでくつろぐ
かぞくたちを

だれもいない
いまであったことも

ぜんぶみていた
たべられるまでずっと
 
 
眠い思いで電車に乗って
どこに帰るというのだろう 僕は
橋を渡って そして
今日も 広い 川を越えていく


詩を書こうと思ったのは10年前のこと
僕にとっての詩は何でもなかった
 ....
冷えた血は黒いのだ
おれの凍結した暗がりにしがみつく、名も知らぬ男の死にざま、光のない時間の、光のない死にざま…残されたものの中におまえの真意を探した、しかし
そこにあるものはおぼ ....
哀しい破片がばらばらと、街には落ちて 
いるのです。涙の如くきらきらと、冷た
い路面に光るのです。{ルビ理由=わけ}も無くあの日
地上に産み落とされた、みなし児達の星
屑です。羊飼いの面影で夜 ....
色使いが上手じゃないし
ぬると濃くなり はげると驚く
でも 素ッピンというわけにもいかず

無駄にタップリとクリームをつけて
ちまちまとリップなどで装い
他人様にはコードネームのような
 ....
ようじもないのに
ころがっていく

さかみちを
みかんが

さかみちの
はてのはてまで

それが
ようじであるかのように
晴れ渡った空は苦手だ
太陽の光は
あまりに眩過ぎて

澄み切った空は苦手だ
透明な空気は
あまりに熱過ぎて

しとしとと静かに
雨降る夜が好きだ
シンとした世界に
私だけがただ一 ....
あなたのために心を込めました
とあったので
いったいどこに心があるのかしらん
と包装紙を乱暴にはがしながら
じろじろとみてみました

まさか包装紙の裏に
心と印刷されているなんて
おも ....
わたし
というのは
ようするに泡だったようにおもいます


電波塔を模した指先には
噛まれた跡があって
手紙を書くたびにそれを思い出すけど
……だって、きずがあるのです

信号は青 ....
くたびれ、ふと気付く。
眼下に電車。

此所は歩道橋。
西を眺める。

あぁ、太陽が沈んで行く。

オレンジ、黄色。
微かな緑の入った青のグラデーション。

目線を上げる。
も ....
ねぇ
名前を呼んでよ
いつも いつだって

思えばこの30年近く
名前で呼ばれたのは
数えられるくらいだ

  もったいぶっているんだ

そう 貴方はいう

婚約時代も
 
 ....
春はあなたの名前を呼ぶ
小鳥のように 何度も何度も
春はひとつの真昼の花になって
光に咲きみだれ 狂おしく唇に口づける


    *


夏は星を探して指をのばす
遠くからあなた ....
 ゆで加減に失敗した海鮮パスタを食べていると玄関のチャイムが鳴って、ますます気分が滅入った。お届け物でーす。ドアを開けるなり、男性宅配員の間延びした声とともに――これはなんだろうか――賞状などをしまっ .... 魚体の見えた気がした
部屋の片隅で
過去の私であることを思い浮かべた
朝である湖畔で


一つの思いの並べられた水面に
真っ白な釣り糸を垂れると、
真っ白の何が釣れるのかと、
巨 ....
気がついたら 公園にいる

公園猫モロはいない


数年ぶりに温泉に行った帰りだ

ゆったりと満悦したかわりに

大事な指輪をなくした


ボウリングの師匠からの ....
こっくさん
こっくさん

私の好みのタイプを
お教え下さい

び・・、そんで
に・・、ほう
ゆ・・、なるほど
う・・、終わり?終わりね

えーっと
びにゆう?
ああ!美乳か! ....
大内峠から徒歩で
大内宿の街道往還に出たとき

秋とは言え、紅葉も落ちかけの季節は
旅人の心も体も
芯から萎えさせ冷たくさせる。
街道沿いの落ち葉を踏み締め
漸く視界が開けたところは大内 ....
時の隙間に迷い込んだ男は私なのか。私はもう定時だから帰りたかった。回りは上がろうとはしない。売り上げの上がらない会社にいてもしょうがない。もう辞めるべきだな。電話が鳴る。誰か取れよ。俺は疲れたんだ .... 人のようにも
穴のようにも見える影が
石の壁に沈んでいる


黒を造る
三本の樹
黒より黒く
黒より低く


雨の日と揺れ
辺りの音と
異なる震え
わずかな ....
ヨドバシカメラ大ガード店向かいの雑居ビル
六階にはやはり怪しげな不動産屋が入っている
階下の換気扇が焼き鳥の煙を噴き上げる
ドンキの店頭商品じみた事務の娘は
毎度同じ罵り言葉を吐きながら窓を閉 ....
湿った目蓋
その表面には空気の原子流域が干渉している
ガラスに滲むノイズのような きみの画像


輝く グラス
揺れる グラス 
いつもの グラス
いくつもの グラス
いつまでの  ....
黒い夜は翼で
濡れた街灯は滴 光る針先は行先
目蓋を濡らせば 感じれる

涙が鋭く凍るけど
唇が渇いて切れるけど
歯車は廻る ただ空転して
それでも 先へと空廻る いつもどおり 正確に  ....
キョウもなお いきてゆくのか
イジキタナクも いきてゆくのか
外では ゴオゴオと風がなり
それをあびることなく
ポツねんと 部屋のなかに おる

はかなくも 厭世などというものは
セイネ ....
{引用=
かくかくしかじかで
魚の骨が喉に刺さっているからどうにかならないかなって食卓を挟んで彼が言う。
かくかくしかじかで
多分どうにもならないんじゃないかなって私は箸を口に運びながら、そん ....
いろいろ伝えたいのに

この言葉しか書けない

それが悲しくて泣いた
斜め上から見ている
少女の視線を背中から感じている
浴槽の中で
生温いお湯をかき回しながら
親指の形を何度も憎んでしまう

わたしの輪郭が歪んで
写る
混ざっていく
確証のないものな ....
うちの隣に住むおじいちゃんが
サッカーボールを蹴っています。

知識と静寂が横溢する図書館の
それはそれは白い壁に向かって
夢を思いっきり横溢させながら
サッカーボールを蹴っています。
 ....
軽やかなリズムで、口ずさむ。
彼女はHush HAPPY!
草原から伝えられた、世界の中心で叫ぶ声、ブレーメンの音楽隊。
驢馬、犬、猫、鶏達は、スイッチバック方式。
ブレーメンなんて夢は見なか ....
あいあむじょんれのんずふぁんとむ



あいあむじむもりそんずあんぐりー



あいあむきーすむーんずですとろい



あいあむじみへん ....
瞳と瞳を
合わせたら

汗とにおい
まぜて
かき回して

一緒に踊ろう

2人のリズムで

何度でもいいよ

来て
山人さんのおすすめリスト(5716)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みかん- 小川 葉自由詩110-11-12
最終電車の窓の向こうに- 番田 自由詩410-11-12
そんなに長い眠りじゃなくてもいい- ホロウ・ ...自由詩2*10-11-12
星々の唄_- 服部 剛自由詩210-11-12
スピンアウト- 砂木自由詩4+*10-11-11
みかん- 小川 葉自由詩8*10-11-11
曇天の空に- 一 二自由詩310-11-11
届けられた心- 朧月自由詩310-11-11
わたしたちの鴻溝- アオゾラ ...自由詩1110-11-11
夜の始まり- トキハ  ...自由詩5*10-11-11
名前を呼んでよ- 森の猫自由詩5*10-11-11
四季- 石瀬琳々自由詩9*10-11-11
そこらへんにいくらでもいる人- 豊島ケイ ...散文(批評 ...15+*10-11-11
晩秋の日の夕暮れ- 番田 自由詩210-11-11
舞い散る落ち葉の中- ポー自由詩2*10-11-10
こっくさん- 花形新次自由詩2*10-11-10
大内峠から- ……とあ ...自由詩10*10-11-10
ディスプレイの裏側で- 番田 自由詩310-11-10
深夜_真昼- 木立 悟自由詩610-11-10
転々- salco自由詩7*10-11-9
瞬瞳_/_****'03- 小野 一 ...自由詩3*10-11-9
降り立つ_/_****'03- 小野 一 ...自由詩4*10-11-9
ヒカリサス- 月音自由詩810-11-9
割愛- 佐藤真夏自由詩7*10-11-9
ごめんね- 吉岡ペペ ...自由詩410-11-9
浴槽- 遠藤杏自由詩6*10-11-9
おじいちゃんの夢- ブルース ...自由詩4*10-11-9
HAPPY_LIFE_STYLE- ブライア ...自由詩110-11-9
あいあむ_あ_うっどすとっく- TAT自由詩3*10-11-9
踊ろう踊ろう- こころゆ ...自由詩210-11-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191