あなたのために心を込めました
とあったので
いったいどこに心があるのかしらん
と包装紙を乱暴にはがしながら
じろじろとみてみました

まさか包装紙の裏に
心と印刷されているなんて
おも ....
わたし
というのは
ようするに泡だったようにおもいます


電波塔を模した指先には
噛まれた跡があって
手紙を書くたびにそれを思い出すけど
……だって、きずがあるのです

信号は青 ....
くたびれ、ふと気付く。
眼下に電車。

此所は歩道橋。
西を眺める。

あぁ、太陽が沈んで行く。

オレンジ、黄色。
微かな緑の入った青のグラデーション。

目線を上げる。
も ....
ねぇ
名前を呼んでよ
いつも いつだって

思えばこの30年近く
名前で呼ばれたのは
数えられるくらいだ

  もったいぶっているんだ

そう 貴方はいう

婚約時代も
 
 ....
春はあなたの名前を呼ぶ
小鳥のように 何度も何度も
春はひとつの真昼の花になって
光に咲きみだれ 狂おしく唇に口づける


    *


夏は星を探して指をのばす
遠くからあなた ....
 ゆで加減に失敗した海鮮パスタを食べていると玄関のチャイムが鳴って、ますます気分が滅入った。お届け物でーす。ドアを開けるなり、男性宅配員の間延びした声とともに――これはなんだろうか――賞状などをしまっ .... 魚体の見えた気がした
部屋の片隅で
過去の私であることを思い浮かべた
朝である湖畔で


一つの思いの並べられた水面に
真っ白な釣り糸を垂れると、
真っ白の何が釣れるのかと、
巨 ....
気がついたら 公園にいる

公園猫モロはいない


数年ぶりに温泉に行った帰りだ

ゆったりと満悦したかわりに

大事な指輪をなくした


ボウリングの師匠からの ....
こっくさん
こっくさん

私の好みのタイプを
お教え下さい

び・・、そんで
に・・、ほう
ゆ・・、なるほど
う・・、終わり?終わりね

えーっと
びにゆう?
ああ!美乳か! ....
大内峠から徒歩で
大内宿の街道往還に出たとき

秋とは言え、紅葉も落ちかけの季節は
旅人の心も体も
芯から萎えさせ冷たくさせる。
街道沿いの落ち葉を踏み締め
漸く視界が開けたところは大内 ....
時の隙間に迷い込んだ男は私なのか。私はもう定時だから帰りたかった。回りは上がろうとはしない。売り上げの上がらない会社にいてもしょうがない。もう辞めるべきだな。電話が鳴る。誰か取れよ。俺は疲れたんだ .... 人のようにも
穴のようにも見える影が
石の壁に沈んでいる


黒を造る
三本の樹
黒より黒く
黒より低く


雨の日と揺れ
辺りの音と
異なる震え
わずかな ....
ヨドバシカメラ大ガード店向かいの雑居ビル
六階にはやはり怪しげな不動産屋が入っている
階下の換気扇が焼き鳥の煙を噴き上げる
ドンキの店頭商品じみた事務の娘は
毎度同じ罵り言葉を吐きながら窓を閉 ....
湿った目蓋
その表面には空気の原子流域が干渉している
ガラスに滲むノイズのような きみの画像


輝く グラス
揺れる グラス 
いつもの グラス
いくつもの グラス
いつまでの  ....
黒い夜は翼で
濡れた街灯は滴 光る針先は行先
目蓋を濡らせば 感じれる

涙が鋭く凍るけど
唇が渇いて切れるけど
歯車は廻る ただ空転して
それでも 先へと空廻る いつもどおり 正確に  ....
キョウもなお いきてゆくのか
イジキタナクも いきてゆくのか
外では ゴオゴオと風がなり
それをあびることなく
ポツねんと 部屋のなかに おる

はかなくも 厭世などというものは
セイネ ....
{引用=
かくかくしかじかで
魚の骨が喉に刺さっているからどうにかならないかなって食卓を挟んで彼が言う。
かくかくしかじかで
多分どうにもならないんじゃないかなって私は箸を口に運びながら、そん ....
いろいろ伝えたいのに

この言葉しか書けない

それが悲しくて泣いた
斜め上から見ている
少女の視線を背中から感じている
浴槽の中で
生温いお湯をかき回しながら
親指の形を何度も憎んでしまう

わたしの輪郭が歪んで
写る
混ざっていく
確証のないものな ....
うちの隣に住むおじいちゃんが
サッカーボールを蹴っています。

知識と静寂が横溢する図書館の
それはそれは白い壁に向かって
夢を思いっきり横溢させながら
サッカーボールを蹴っています。
 ....
軽やかなリズムで、口ずさむ。
彼女はHush HAPPY!
草原から伝えられた、世界の中心で叫ぶ声、ブレーメンの音楽隊。
驢馬、犬、猫、鶏達は、スイッチバック方式。
ブレーメンなんて夢は見なか ....
あいあむじょんれのんずふぁんとむ



あいあむじむもりそんずあんぐりー



あいあむきーすむーんずですとろい



あいあむじみへん ....
瞳と瞳を
合わせたら

汗とにおい
まぜて
かき回して

一緒に踊ろう

2人のリズムで

何度でもいいよ

来て
言葉には
そのおしりに
しっぽがついておりまして
それをひっぱるとどこからか
あたりとハズレがくるのです

とたんに怒り出されたり
突然抱きしめられたり
それは全部あなたがひっぱった
 ....
{引用=
図書館へ向かう碧いスロープの
脇に咲く珊瑚の合間を縫いながら
ゆらゆらとスカートの尾ひれを漂わせて
記憶の深海へと迷い込む

見たこともない
七色の藻屑を拾い集め
繰り返し剥 ....
うつろな視界の外側で小鳥の囀る気配
ひとしきり肩の上を行ったり来たり
動こうとせぬ私の様子をいぶかしく感じたのか
右の頬を軽く啄み樹海の奥へと飛び去った

時の感覚を失う
それがこんなにも ....
坂道で
暗い街灯の暗い
坂道の中腹で
小さな子ども
がいる

座っている
あの子ども
知っている
知っている子ども

お母さんの
帰りが遅いので
坂道に
座りにくそうに
 ....
はれわたるそら
とじているぼく
いまだけは しんとして
とりのなきごえをきいていたい

たいよう どこからきたんだい
ぼくのことをしっているのかい
てらすかおは おだやかにめをほ ....
こんな夜やあんな夜には一人でポエミーな詩をしこしこと書くのが楽しい。もちろん、バックグラウンドミュージックは最近流行りのあのバンドのあの曲。そんな自分に酔いしれながら、さらにホワイトホースのコーラフィ .... らいおんは、負けない。

どんなに危機的な状況でも、どんなに絶望的な状況でも、らいおんは負ける訳にはいかない。

だって負けてしまえば、らいおんはらいおんではなくなってしまうのだから。
 ....
山人さんのおすすめリスト(5829)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
届けられた心- 朧月自由詩310-11-11
わたしたちの鴻溝- アオゾラ ...自由詩1110-11-11
夜の始まり- トキハ  ...自由詩5*10-11-11
名前を呼んでよ- 森の猫自由詩5*10-11-11
四季- 石瀬琳々自由詩9*10-11-11
そこらへんにいくらでもいる人- 豊島ケイ ...散文(批評 ...15+*10-11-11
晩秋の日の夕暮れ- 番田 自由詩210-11-11
舞い散る落ち葉の中- ポー自由詩2*10-11-10
こっくさん- 花形新次自由詩2*10-11-10
大内峠から- ……とあ ...自由詩10*10-11-10
ディスプレイの裏側で- 番田 自由詩310-11-10
深夜_真昼- 木立 悟自由詩610-11-10
転々- salco自由詩7*10-11-9
瞬瞳_/_****'03- 小野 一 ...自由詩3*10-11-9
降り立つ_/_****'03- 小野 一 ...自由詩4*10-11-9
ヒカリサス- 月音自由詩810-11-9
割愛- 佐藤真夏自由詩7*10-11-9
ごめんね- 吉岡ペペ ...自由詩410-11-9
浴槽- 遠藤杏自由詩6*10-11-9
おじいちゃんの夢- ブルース ...自由詩4*10-11-9
HAPPY_LIFE_STYLE- ブライア ...自由詩110-11-9
あいあむ_あ_うっどすとっく- TAT自由詩3*10-11-9
踊ろう踊ろう- こころゆ ...自由詩210-11-8
言葉のしっぽ- 朧月自由詩410-11-8
人魚の名残- 高梁サト ...自由詩14*10-11-8
安らぐひと- 恋月 ぴ ...自由詩22+*10-11-8
子どもの気持ち- 塩崎みあ ...自由詩4*10-11-8
- ゆうと自由詩110-11-8
こんな夜もあんな夜も- がん自由詩110-11-8
らいおんは、負けない。- 敬語自由詩210-11-8

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