絡み合う2匹の軟体動物さながら愛し合う
舌と舌とが唾液を攪拌しながら弾かせる
無声子音の破裂音
こうやってお前を吸い込み食べちゃいたいよと
賞味し合う前菜じみた聖餐の
静かな咀嚼音

そ ....
週末に会いに行く

海辺でおしゃべりする

夜になる

顔が見えなくなって

月明かりの下

今までより君が見えるようになる

言葉が消えていく。
たんぼにたって
まっている

めをとじながら
まっている

いなほをざわめかせて
やってくる

かぜの
れっしゃを
空白にワインを注ぐと
それは好い音がする
高価なものでなくてもかまわない
ワインであることが重要なのだ

瓶の口が空白に触れ
香りが立つと
耳を澄ます
ゆるゆると空白の肌を滑り落ちる
 ....
たかはしは
みょうじである

ひとの
みょうじである

べつに
いぬでもかまわない

もしかしたら
なまこだって
部屋の片隅で彼女が孤独を食んでいるとき
彼は地球に自転の方向について考えていた。
男はいつも遠くのほうばかり見ているし、
女はいつも手の届く範囲のことで忙しい。

部屋の片隅で彼女は孤独を食 ....
何かしら対価を見出したので愛するんだと思う
男のひとなら性欲の捌け口だとか

下心で膨らんだ股間を隠し
君だけを愛しているなんて恥ずかしくないのかな

女のひとだとしたら
無性に巣篭もり ....
家族といっても母とふたり

小さな箱のような部屋を
小さく切り取ったテーブルに
向かい合うことは少ない

たとえば小さい頃は鍵っ子で
学校から帰っても一人
母は生きるために働くことに懸 ....
雨上がりはなつかしい果物の匂いがする。ポケットからひとつ取り出してみる
小さな白い球体は瞬く間に羽ばたきながら何処かに飛んでいった 。

君の胸はまったく空っぽで、 手垢だらけのハンカチ ....
俺の足はでかい
29.5cm
甲高 幅広 5E
アメリカンならぬ
ジャップの身としては
ほとんど
フリーキーなレベル

反面
あそこはとても小さい
最大勃起時でも
7cmしかない ....
細くサラサラとした髪に触れると、長い睫毛に縁取られた瞳がゆっくりと開いてゆく。

涙に潤った瞳がぼんやりと遠くを眺めたあと、確認をするようにこちらを見つめた。

そして擦れた声で寒いと訴え ....
あと二年経てば 世界が終わる
運命の日 十二月二十日
指折り 数え続け
嬉しいな 嬉しいな
2012年 待ち遠しい

対して未練も無いんだから
有限実行してくれよ
崩壊する世界眺め
 ....
今年最後の林檎もぎの日は晴れて
山に建つ我が家では霜が降り冷たかったけど
生まれた家の近くの林檎畑に長靴で行くと
陽気で 草露になっている

十月の葉取りから会社の休みには手伝い
雨の日は ....
水のない
冬のプールの
コンクリートの
水色の底に
紅葉が吹き溜る
夏の間
空気のようにあった水は
そこにはない
見知らぬ三毛猫が
かさかさ
足音を残しながら
横切って行った
 
 
きみとはじめてあったとき
きんちょうのあまりしたおなら

きみはこえとまちがえて
えっとききかえした

ぼくはおならみたいなこえで
なんでもないよといいかえした

そのあ ....
人類は実に
新たな生命の存在を
吐き気でもって知るのだ
吐き気でもって

つわりは悪阻と書く
なるほど悪詛に違いない
ふしだらに股を開き快楽に耽溺した
メスザルへのささやかなる天罰か
 ....
駅前のメインストリートには
すずかけの木を等間隔にはめ込んだ
ビルディングは高さをそろえて
白色と茶色と灰色に塗りわけた

踏切の遮断機は配線が切れているから
決して開くことはないけれ ....
加速していく怒りや悲しみ
あなたと二人のドライブ
飛び火で染まる秋の夕暮れ
がんじからめで得たいの知れないあたしの感情
ラヴに変わる恋心は憎しみ
早まったスピードに
車の窓の隙間から
あ ....
お兄ちゃんは アッキー
妹は あっちゅ

ふたりとも「あ」から はじまる

あっちゅの舌たらずを
利発で達者な女の子にかまわれて
いつのまにか ついていたあだ名
「あっちゅ」

語 ....
空が開かれていた間に
あつまっていた光が
散り散りになろうとすると
向こう側で何かがゆっくりと閉じ始める
地平線の近くで
やわらかく昏いものが
せいいっぱいに手を伸ばそうとしている
その ....
手のひらをひろげてもなにも返ってこない。
わるいことばかりおこる気がするけれど
そんなことはない。
どうしてこんなことばかりおぼえてしまうんだろう、
どうしてたいせつなことをわすれてし ....
水平線に身をゆだねて眠っている
海面は揺りかごのようにゆらゆらと子守唄をうたう
水温はいくらかぬくもりを帯びてわたしを包む
羊水、とは確かにちがう
わたしと海の関係は、母と子という繋が ....
君のために
鶴を折ってたり
するんだけど
ねぇ
君は何色が
好きなんだろうか
わたしは
何も知らないんだ
ごめんね
本当にごめんねと
謝ることしかできない
わたしを
憎いと思う ....
風を浴び

空を見上げ

擦り切れたシャツのほころび


海は凪いで

光の粒

さらさらと歩いてくる


中学の帰り道

君の部屋のカーテンは揺れ

膨らんでは遠 ....
夜空が綺麗でね
吐く息が
ふわぁって白くて

冷たくなってる
洗濯物
取り込んで
指先とこころが
冷たいんだ

わたしは
いつも君を探してる
どこかな
あいたいよ

この ....
さかな色の、光が
夜の道を跳ねる 

記憶にふる 蒼い雨の想い
街灯の光りは、やすらぎの
{ルビ七色=にじ}を生むこともない孤独に満ち
つめたい 明かりを揺らす


力尽き 腐植し始 ....
母は酔って
元恋人に
生まれ変わったら結婚してといった
私の目の前で

かわいそうだから早くしんじゃえ
私はほんとうにそう思った
母の願いを叶えたくなった

母は まるきり弱い女にみ ....
蛙が跳ぶのを見つめながら
小川の脇を歩いていった
トンボが飛んでいて
今日の景色は 神秘的でいて 美しい
私は煙草を吹かして
喫茶店の中で 眠る
古くからある 線路を 子供が通り抜けて ....
カレーうどんを食べるなんて邪道らしく、
うどんはうどんで、
カレーはカレーで食べるべきだと、
グルメのひとはゆうけれど、
ぼくの大好物は、
カレーうどんなのだからしょうがない。


駅 ....
念のため訊いときたいんだけど
お前らって本当に絶望してんの?
お前らって本当に葛藤してんの?
貧乏だったり孤独だったり童貞だったり
なにかしらそういう事情があるんだか
まあ事情があるにしろな ....
山人さんのおすすめリスト(5716)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
《楽典》_粘膜上皮- salco自由詩8*10-11-23
でぇと- 短角牛自由詩510-11-23
風の駅- 小川 葉自由詩510-11-23
空白_Ⅱ- 曲がり屋 ...自由詩210-11-23
高橋- 小川 葉自由詩1*10-11-22
明日はこない- 亜樹自由詩110-11-22
愛するひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*10-11-22
家族の時間- ベンジャ ...自由詩9*10-11-22
ボルカ氏のポケット- アラガイ ...自由詩3*10-11-22
ギソク_三日月の章- ハイドパ ...自由詩4*10-11-22
夕暮れが近づく、藍に溺れる。- ala散文(批評 ...2*10-11-22
2012- SEKAI NO RET ...自由詩1*10-11-21
林檎もぎ- 砂木自由詩14*10-11-21
プールサイドの冬- フクスケ自由詩210-11-21
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箱庭- nonya自由詩9*10-11-20
行き先はグッバイ- ai自由詩110-11-20
あっちゅ(改訂)- 鵜飼千代 ...自由詩14*10-11-20
黄昏- 岡部淳太 ...自由詩210-11-20
まっしろな未来- ゆうと自由詩1*10-11-20
そら耳- かんな自由詩5*10-11-20
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丘の上- 三田九郎自由詩110-11-19
酔っぱらい- こころゆ ...自由詩210-11-19
雨の奢り- 月乃助自由詩11*10-11-19
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100万円くれ- セガール ...自由詩710-11-18

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