血管まみれのアパートに愛は血はあるのかい

囁けば、

コンクリが軋む



今日は蝉の死骸を三個みっけた
昨日は四個
おとついはニ個
夏が終わるよ、
蝉がなく

羽をむ ....
私に見えるのは青い空です
むかしむかしのお話で真っ白な山神の鹿が
かわそうな猟師に撃たれて死ぬ時に
倒れながら片目で仰いだその空です
そうしてさいごには
真っ白な鹿も猟師も病気の娘も
帰っ ....
ソーダ水の温度に惑わされて
汗ばむ景色をよじのぼる

お元気ですか、夏

遠い背中に
あなたと名付けた
ひとのかたちを追って

「おはよう」を
言いそびれると
教科書の中で殺され ....
真昼の太陽が照りつける小さな公園で炭酸がすっかり抜けてあまいだけになったぬるいコーラを地雷処理班の様な真剣な表情で飲みほしたきみはぼくの伸びすぎた不精髭に眉をしかめて公衆トイレに走って行った、きみ .... アフリカの大地に曙光がおとずれた朝

遥かなるネグロイドの神が大地にいのちをあたえ

僕たちの元初の曾祖母がおごそかに懐胎して

DNAの長いながい旅が始まった

ユーラシアに流れ出た ....
夏休みを、なんとか、
2日取って、
土日とくっつけて、
4連休の、二泊三日で、
軽井沢へ行った。
彼女と行った。
新幹線で行ったの。
たった1時間でつくのさ。


なんだかわか ....
どこにでもあるようなタイトルを拾ってきた
長い暑さが続いた後だから
とても新鮮に思えた

四方に耳が広がって
飛び散る地面から音を拾い集めてくると
単調さに紛れて
複雑な雑念が洗い流 ....
あっ
   風の軋む音がします




母となれなかった女の子供が母となる

子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて

幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
 
 
どこかで小型犬が吠えている
真夏なのに帽子を被った女性の人が
オレンジ色の自動車を運転している
ガソリンは昨日より一リットルあたり二円安い
空は曇っている、天気予報士がしゃべったと ....
膝の上の猫
まるで愛おしい生き物でも見るような目で
わたしを見てにゃーと鳴くの

通り雨降る、夏の午後

その視線を
すり寄ってくる体温を
振り払いたくてそっぽを向いた

うっとう ....
光に生まれ変わって
ほしになるの
熱に生まれ変わって
よるをつくるの

爪に生まれ変わって
そらをひっかいて
虫に生まれ変わって
つちをたべるの

rinnne

あなたに ....
台所に珍しいカボチャの種がある
ひょっとして奇形が生まれるかも知れないと
そっとかばんに隠して、畑に撒いてやる
その畑はあまりにも荒れていた。
このままでは芽が出ない
「芽が ....
小さな人は
蛇口を見上げてみている
透き通った水を
それよりもきらきらした瞳で

私は
流れる水を下がる視線でみていた

キット違う
その世界を知りたいけれど

なぜか小さな人の ....
夕陽のみえる小さな丘には草が生い茂り
一日の終わりは黙ったままで座ってた
さっちゃんはスカートを抱えて後ろ向き
太郎は三つ葉をひとつ、ふたつとちぎりながら
ぼくは寝そべったまま消えか ....
「美しい日本の私」
とでも空にコピーを一本書き込みたくなる
山村の清流でせせらぎに
耳を澄ませながら
いじったタバコを一服
僕はぼんやりと山並みを眺めながら
隣から立ち上る
まるい煙 ....
雨にぬられて
寒くて凍えて
目隠しをする
行く先は何処

お腹は減り
眠くなり
寂しくて
暗くなり

マッチをすり
暖を取る
身の破滅を感じる時
誰も味方してくれない。

 ....
バカは場数を踏まないと直らない
本当のバカはずっと踏み続ける
バカには二つあるんだと
バカなことをしていたオレに
父は言っていた

オレは仕事バカの父に
バカは三つある
三つ目はバカを ....
コンビニで二つあるレジの一つで順番を待っていた
丁度私が並んでいた方じゃない方が空いた時
オヤジが割り込んできた
「先並んでたんで」
そう言って私はレジに商品を置いた

そしたら
「ちっ ....
俺はコーヒー嫌いなんだ
特に空腹時に飲むと
気持ち悪くなるんだ
そんな俺は
コーヒーショップに行っても
抹茶フロートを飲んでるんだぜ
笑ってんじゃねえよ
大体コーヒーってタイの女性に
 ....
そのことばをぼくは
騒ぎ立てる人々のただ中で聞いた
underworldは時間を小刻みに
おしころした感情の無感情
そんな音で刻んで
一拍一拍に
いわゆる時間は切り分けられ ....
山の上に雲が

道の先に雲がかかっている

僕はそれを追い求めて走ってみる 全力で!

みんなに顰蹙を買わないように ひとりで!

そこで誰もいない空き地まで来て僕は思うのだ

あ ....
薄暗いガード下を

みかん色の
悲しい色の
人肌色の街灯が

ぼんやり照らしているんです

ここでぼんやり 飲んでる連中は
頭のネジがゆるんでいるようで
じつは案外 切羽詰まってい ....
山を動かし
風を吹かせ
嵐を呼んで
地を揺らす

もう誰もいない
人は離れ
都会の無人島
暗黒の雨雲

ナナフシのように
擬態をする
誰にも気づかれず
この世知辛い世の中で
 ....
腕の足りない分に
被せたシャツのボタンホール
くるぶしをすりむいてわらうあなたの
小指をほどけば
青梅のかたさを思い出すような八月


どこまでも
だらんとのびていく足の白 ....
井戸の底の月は孤独に光っています

街では若さを脅かす暑い夜が
続きます

金子みすずは
鰯のとむらいを
きれいに
うたいます

館山の女友達は
連絡が
とれなく
なりました ....
青い空には

無数の

名前を与えられなかった存在が

ひしめいています

私の僻みや

貴方の哀愁

なんとも都合の悪い

ものばかりです

便箋を一通

送らせ ....
  嬉しいときは
  笑うことしかできない
  わたしは凡才なので
  トイレットペーパーがきれたとき
  からからという音がしても
  それ以上なにも感じない



  悲 ....
それは 透明な砂だった
すこし おおきな石は ふたつあわせて叩くと 火花が散った
そんな 透明な砂の上に
あなたの フィンがあった

瑠璃の穴を飛ぶ鳥のように
泳いだ証の あなた ....
海を埋め尽くす無数の海獣
その移動に海はおののき
激しく毛羽立つ

逆巻く海鳥の交尾
海獣の胴震いに振り落とされもせず
雌鳥は厚い皮膚の皺の狭間に産卵する
そして独身ものは空中を埋め尽く ....
秋の言葉を山盛りにした籠には
色とりどりの付箋が貼ってある
坂道の先の赤トンボが群れている辺りに
配達する家があって
どんな挨拶を交わして
玄関を入るべきかを考えている

素肌に纏っ ....
山人さんのおすすめリスト(5905)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
血管まみれのアパートに愛はあるのかい- ゆるこ自由詩411-8-25
- マチムラ自由詩3*11-8-24
どうしようもなく夏- りこ自由詩6*11-8-24
はちがつ- ホロウ・ ...自由詩2*11-8-24
モンゴロイドの旅- 梅昆布茶自由詩311-8-23
軽井沢へ行ったの- はだいろ自由詩611-8-23
- 花キリン自由詩2*11-8-22
祝祭のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-8-22
手を繋いでいる- たもつ自由詩511-8-22
愛猫- 三奈自由詩2511-8-22
rinnne- 竜門勇気自由詩311-8-22
マルクスのかばん- アラガイ ...自由詩7*11-8-22
少女は水にとける- 朧月自由詩411-8-22
とれもろ- アラガイ ...自由詩5*11-8-22
○△□×○- 水町綜助自由詩411-8-22
アイソレーション(孤独)- ペポパン ...自由詩7*11-8-21
バカずを踏む- イオン自由詩3*11-8-21
割り込んできたオヤジ- れもん自由詩6*11-8-21
クリープ- 花形新次自由詩3*11-8-21
Luci- 水町綜助自由詩311-8-21
始まり- yamadahifumi自由詩111-8-21
縁があったら_また寄っとくれ- いねむり ...自由詩1*11-8-21
無人島- ペポパン ...自由詩4+*11-8-20
夏の日- あぐり自由詩411-8-20
残酷な夏- 梅昆布茶自由詩3+11-8-20
薫風- 雪路自由詩6*11-8-20
凡才- 草野春心自由詩4+*11-8-20
瑪瑙の島- るるりら自由詩18+*11-8-20
- 非在の虹自由詩2+*11-8-20
晩秋- 花キリン自由詩5*11-8-20

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