明るすぎる崖
やけに落ち着いた たたずまいで立つ
青すぎる空が 海の照り返しで
光が私に立ち上ってくる


憎悪 わたしの憎悪
おもいだせない
憎悪から ここまで ....
 
 
街はコップの中にあった
人々は皆
銀色の言葉で話をしていた
消しゴムの形をした像が
中央広場に置かれていた
教訓めいたことが刻まれていた
僕は草色の列車に乗った
寒天の匂いが ....
僕の肉体は (フィーバー)
脂に覆われている (フィーバー)
どんな時だって (フィーバー)
冷房がないと
挫けちゃう男
フィーバーそうさ

僕らのヒーローさ
エアコン工事のおっちゃん ....
ほんとうは日曜日が好きなのに
いざ日曜日になってしまうと
日曜日なんてあっという間に過ぎてしまうから
日曜ほど悲しい日はないと思う

それでみんなとりあえず土曜日が好きなんだけど
待ち ....
私が見ている風景は
きっとここには無いのかもしれない
そして ぼんやりと時の中を流れていく 
流れる風景を 私は見た 


鳥が鳴いている
遥か彼方に見えてきた 風景の中で
私 ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue


女の子の、悩みを聞いて!
好きなひとが モテモテモテキ
あいつは野球部 気持ちはパフューム
汗か ....
22時に、
体験入店のメルマガが届いていたので、
電話する。
2時半くらいになりますと言われる。
交通費をごまかされようとするのを、
きちんと値切り、予約する。
明日は、月曜日なのに。
 ....
                110627




化け物といわれた男
おとこなのに乙子と呼ばれるのは大嫌い
蒲柳の質で
ウィルス感染を恐れ
人混みを忌避した
老いて
関節リュ ....
サラは低所得者用の公営住宅に住んでいる
ある日、軒下にコガタスズメバチの巣ができていた
トックリ状の形をしていて
入口が長く下に向かって伸びている
サラには就学前の二人の娘がいた
年 ....
小さな電子機器から流れ来る森
かちり、何度でも再生する、
それは永遠を手に入れた場所
奥へと、駆けていって

・・・緑のグラデーションが倒れる

数字の中で生まれた鳥と水の声
 ....
歩いている。
あてもなく歩いている。
すっからかんの着のみ着のままで
歩いている。

足下には星屑が輝き
頭上には異様に大きな月が
幾つものクレーターを見せて
垂れ下がっている。

 ....
 .... 式もひととおり終わり
厳粛な空気も抜けて
片付け始められた斎場の一隅では
親戚連中がくつろいでおしゃべりしているところで
ちょうど叔母さんが
   うちのおじいさんがガンで死ん ....
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる

雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
マイケルシェンカー
ジミーペイジ
デニスデヤング
ボンジョビ

ゲーリームーア
リッチーブラックモア
コージーパウエル
エディバンヘイレン

デビットカバーデル
サミー・ヘイガー ....
試験に
うかるためだといって
あごを
のばしている
おとこがいて
そいつは
あごに
栄養をためると
脳の
切れが
よくなると
しんじて
あごを

のばして
いたり
ちょ ....
もう1回だけちゃんと生きてみよう

ちゃんともくそもあるもんか

雨浴びる白いあじさい

追い抜く黒いスクーター

誰かが今日も死んでいく

そのうち僕が死んでも

生きてても ....
「ショート」の意味も分からずに
スポンジとクリームに
苺のしっかりとした感触と
ジュっと感じる酸味も一緒に
一回に二個は味わうショートケーキ。
チョコケーキのほんのりした苦味も
少しば ....
歩き疲れ…
家に帰り…

小さな…
バスタブに
少しだけ…
水をはる…

バスタブの縁に
二人で腰をかけ

ジンジンする…
足を浸ける

パチャパチャ♪
パチャパチャ♪
 ....
お面屋さんを通り過ぎた

額の左側にドラえもんをつけた真っ赤な頬のアンパンマンは

ひょっとこみたいな顔で

指をくわえて林檎飴に見とれている


 +


浴衣については一言 ....
いつもの安くて多い
路地裏の高架下にある定食屋に入る

食券を買って
店員さんに渡す
1分も経たぬうちに飯が出てくる
店に入るときも出るときも
店員さんとの会話は無い

電車が走る騒 ....
 さあ みんなで、殺すぞコノヤロ
 てめえらまとめて、踊りましょ


 みんなで歌えば、死ね糞バカ
 アホ過ぎワロタw、笑顔の花が咲きほこる


 ランララ あなた ....
あなたの詩に抱かれていたい
僕は乾燥し切ったせんべいです

あなたの詩を抱いていたい
僕は受信感度の悪いラジオです

あなたの言葉の調べで眠りに就きたい
僕は炭酸の抜けたコーラ

 ....
眠くなって
土の毛布を被り
静かに横たわるきみの
物言わぬ墓石の前で
祈りを捧げる
すっかり春が過ぎてしまって
もう暑いくらいで
着ていたシャツの袖を捲り上げて
それでも額にに ....
1.社会


  職場に社会があり
  学校に社会がある
  家庭に
  託児所に
  公園に社会がある

{引用= 夕餉の時間
 うつろなサイレンとともに
 社会の ....
森までの距離を
歩幅で数えていくうちに





迷う





湖水に漂う
伏した息

生きて
曲がる枝




崩れそうで
救われそうで


手 ....
 赤い少女よ
 君はいまでも
 雲ひとつない
 空を見ているの

 赤い少女よ
 いつになったら
 君はそこから
 駈け出して行くの

 君の赤い靴は
 雨も知らずに
 綺麗な ....
たいらかな午後に
芽吹くひとつの種
照りつける日差しの中
渇いた土から首をもたげる
開きたての二葉は
まだしっとりと濡れている

いつぞやの種が
気がつけばすくすくと育ち
次の種を生 ....
ホッと笑う 暇もなく
次の花がやってきて
ここはどうか? と問いかける
いいんじゃない? と応えながら
透明感を出すために花弁をすこし削りましょう
 
 
蛇口をひねると
シャワーから
大切な恋人が出てきた
大切だから
名前をつけた
お互いの名を呼びながら
シャンプーとリンスの前で
永遠の愛を誓った
そして二人で
排水溝に流 ....
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