雨はとっくに 止んでいるのに
畳めない傘の中で
君は静かに濡れている

君だけしか聞こえない雨音は
周りの朗らかな声も上書きしてしまう

あなたには聞こえない この叫びは
通りすぎるビ ....
でも
生きている
それでも
息して生きている

でも
考えている
それでも
感じて考えている

廃人が
灰になるまで
苦楽と暮らす

呟きを
つぶさにとらえて
書く ....
意地になって
石になって
一になる

意地になった
一の
石である


布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ....
僕はいつもわからなかった
きっと 自分を失うことから 逃げてきたのだ   
僕は そうして いつも 立っている
今日も この ぼんやりとした地の上に
雨上がりの静寂に
何かを期待して
息を潜めた僕らを

逆上がりした後の街
何かが変化して
醜くなっていた僕らを

隠すように差した傘


右手に持つ君は
居心地悪そうに笑 ....
 
たまにしか感じられない
出逢った時の ときめき
 
きれいな詩
 
心にすうっと入ってきては
萌えて 僕にときめきをくれる
 
そんなときめきを求めて
本屋さんや図書館で
詩 ....
人生は手紙
読み進むごとに
春夏秋冬喜怒哀楽
答えは最後のお楽しみ

人生はビリヤード
当たり当たられ飛んで行く
誰が誰を動かして
こいつがどいつに影響されたか
白玉だって分かりはし ....
おきぬけに
大事なことを思いだし
顔をあらって
みつめようとするけれども
それはもうそこにはなく
かわりに
まずい水を
飲み干さなければならない
遮断された屋根の下の世界で
ぽつりと暗めの灯りの下
空想する突き抜ける雲

あなたは知っているだろうか
あの深い山々の向こう側を

固いビル郡の谷間はひしめき合いキンコンカン
風が吹い ....
檻の向こう
キリンが草を食んでる
睫毛は揺れず
咀嚼の震えもない
食んでいる一瞬の向こう
悲しげな目が合う
指先が悴むのは
怯えの躊躇
爪先をなぞって
伸ばした指先が
ぴたりと光沢 ....
あれから一年が経つ

ニュージーランドでの地震から

一年が経つのだ

その17日後が東日本大震災

そのあいだに

京大カンニング事件なんてものもあった


東日本大震災の ....
行く行く梅は今日も行く

桜ほどにも騒がれず

梅は行くのだ今日も行く


雲がくらあく光ってる

灰色の

冬にちかあい春の匂い


行く行く梅は今日も行く

桜ほど ....
ぼくはそのエレベーターにひとりで乗り込む

高度3万6000キロあたりで

ぼくは人類一小さな男になるのだ

ひとりでならなれる

あなたのクリトリスぐらいの大きさに

ひとりでな ....
ぼくはいつも
あおい国を探している

仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る

草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
 ....
何度かした笑い話であるが、子供がアップル社のノートブックに、アップルジュースをこぼしてしまって、アップルストアにその旨を話したら、そのユーモアをたいへん評価されたのであるが、修理する金額で .... ふと、目をやる

視線の先には 木蓮

ここ数日
一けた数字の寒さの日

もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた

ベージュに近い2センチほどのつぼみ

 ....
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし 
 ....
 
 
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で

ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから

産まれてくる、ということに
ここにいる、ということ ....
7年前の皐月の深夜だった
寝返りが打てないと眼が醒めた
左半身がまったく動かない

何かがおかしいと
右半身で左半身を転がし
ベッドから転げ落ちる

電話まで這っていきながら
救急車 ....
何をためらっているの
細胞が覚えているでしょう
心が脈打つ度に感じないの
いのちを抱きたいのでしょう
肌が泣くほどに抱き合えばいいよ
後付けの科学は興味深いけれど
あなたはあなたをもっと
 ....
フランスパンの上を滑るジャムが

すごく輝いて見えた朝だった。



泣いていたからではない。

太陽が特別キラキラしていたからだ。



未完成で中途半端な私を

 ....
台所の流しの前に突っ立ってひとり
母が黙々と八朔を食べている 
手際よくむかれては口に運ばれる寸前を
遠慮なく横取りした 娘だった頃

母の顔はおいしそうでもうれしそうでもなかった
自 ....
いけんをいえと
あなたはいう

いけんはないと
わたしはいう

それでもいえと
あなたはいう

いわなければ
ころすとせまられる

わたしはあなたに
いけんととも ....
全身麻酔の胸がメスで開かれ
肋間がスペーサーで広げられる
心臓に手が差し入れられる
教授クラスの執刀の下に
横たわるのは天皇であれ
一人の小さな老人の体だ
陛下も年を取った
平成になって ....
古く錆びれた配管の中で
ライトを咥えて屈みこんでいる
作業服に目出し帽、ジーンズの尻は破れ
左手で右手を押さえている
くそったれな血め・・
鍋つかみだってなんだっていいからしておくべきだった ....
空は短く
銀の上に立ち
冬は冬をめがけ来る
次々と次々と突き刺さる
次々と次々と遠去かる


夕陽に押され
倒れる鉄骨
北の北を向いている
冬の指の
影だけが動く ....
食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が みみなので
工房の全ての音が ....
顔見知りの男が死んだ

いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた

そんな一人の男が死んだ




よくある話しだけど
おんなが二人いた

別れた奥さ ....
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
 ....
こんな朝に
カラスのカの字もありゃしない
太陽はふやけた面の木偶の坊だ
白い国道の上
黒いおまえは完全に死んでいる

暗がりのおまえは
いつも何かを舐めていた
おまえが前を横切る時には ....
山人さんのおすすめリスト(5784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
傘の中で降る雨- subaru★自由詩12+*12-2-23
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_- 番田 自由詩512-2-23
雨の日- こういっ ...自由詩1+12-2-23
ときめき- 次元☆★自由詩2*12-2-23
人の数だけいろいろあるけど- ただのみ ...自由詩20+*12-2-23
まずい水- はるな自由詩612-2-23
遮断された屋根の下で- たけしい ...自由詩112-2-22
静物園- ブルーベ ...自由詩3*12-2-22
あれから- 吉岡ペペ ...自由詩312-2-22
梅は行くのだ今日も行く- 吉岡ペペ ...自由詩312-2-22
ひとりでならなれる- 吉岡ペペ ...自由詩212-2-22
あおい国- 壮佑自由詩23+*12-2-22
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もうふ- 凛々椿自由詩10+12-2-22
ブルゾン- たもつ自由詩9+12-2-22
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ためらい- たちばな ...自由詩15*12-2-22
いちごジャム- 自由詩312-2-22
八朔- とろりす自由詩812-2-22
意見- 小川 葉自由詩512-2-21
経過- salco自由詩7*12-2-21
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みみ- そらの珊 ...自由詩26*12-2-21
奈落のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*12-2-20
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