「ゆとり世代」と言われて
僕は随分、バカにされてきました
「在日朝鮮人」と言われて
僕は随分バカにされてきました
「ニート」などと言われて
僕は随分バカにされてきました
「所詮、フリーター ....
ママの手は
てんごくのにおいがすると
五つの子が
うっとりとして
わたしの手を離さない

てんごくも
じごくも
絵本のなかに
出てきたね

てんごくに
匂いがあるなんて
知ら ....
手のひらに
つかむと
すこし音がしたが
死骸が
おそろしく
にぎったまま
眠ってしまった

おきると
部屋じゅうに
重たい光が
あふれている
目を覚ますと、とある住宅街の狭い路地、これを抜けた先の、猫の通るような路地に出ました。ここはまるで知らない場所でしたので、道ゆく人々を目配せして捕まえ、わたしはこう .... 家を出る時に
ちらほらと
降り出した雪が
そう時間をおかないうちに
吹雪いてきた

三月もなかばだというのに

フロントガラスに
積もってゆく雪を
ワイパーでどける

ラジオか ....
 
 
ベジタリアンの君が
冷たい手すりにつかまっている
たった一人、チルドレンの僕は
探偵のようにネクタイを直して
今日も玩具の銃で頭を撃ち抜く
 
 



しかし人生はあまりに冗長で
ただ生きているというだけのことすら
難儀に感じられるというのに、
人を愛している余力も余裕も
無い。

それでもなお、
愛せずにおれぬと叫ぶなら ....
一匹のからすが

あおあお鳴いている

小さな子供が歩きながら

あおあお
あおあお

声に出して真似している

雑木林の中から
鈍く光った黒いマントが見え隠れする

前を ....
冬の終わりです
雪です

女を埋もらせています
深さ九十センチ
春ともなると
シャベルがやってきて
雪を掻いたり
女を掻いたり
シャベルも
女も
シャベルも
女も

みんな ....
月のような陽が
雨の奥から見つめ返す
白へ白へ
流れ込む青


冬は冬を巻き
隙間はまたたき
足首の渦 山への径
白く踊る日々


悲しい嘘が
空に咲いて ....
舞台
晴れやか
うなぎ晴れやか
はがねもうららか
研いだしせんに
切断されずに
ひらひら、ひらひら、
だぶるおだやか
みゃーはなごやか
からりとこけるこうせんは
宇宙からも知覚から ....
この眩しい青空と比較してみる
かもめを探す
敢えて口にしない哀しみ

沖に流されては潮/騒
に引き戻され
わたしには縺れあう術がない
風またつよく、 荒い波
そして、
一 ....
烏も死なない平和な日本で脳髄から腐っていくよ


ソラタは無職だった。
もう26になる。夢だったパティシエという職業は、なんだかんだで諦めて、今ジュンコのアパートでひきこもり生活をしている ....
悪魔の森から
ギターがきこえる
お前は
言葉を
やめたほうがいいと
あなたの
骨に
刻む
エピグラフ
かわろうなんて
おもわないほうがいい

ひとはうまれてしぬまで
かわっていくからだ

ゆるやかに
むりのないように

しぜんにかわるように
できているからだ
男どもよ、
おまえたちは、何なのだ。
おまえたちが女の子から
とくべつの親愛の情がこもった微笑みを向けられるのは
男どもよ、
それは、おまえたちが他でも無い
男であるからだ。

男ども ....
空中で笑う骸骨の口から臓物が溢れ出る

宙に浮いた体はその重みで地へ落ちる




立ち上がる頃には

人間になれるだろう





そんな事の繰り返しかもしれない

 ....
一分一秒も休まずに
詩を書いているわけでもあるまいし

詩を書いてる時間なんて
書いてない時間の何分の一
何十分の一
それなのに
詩をやめた
なんてことがあるだろうか
詩を書いて
 ....
小学生から高校途中まで、住んでいた家の庭の思い出です。
果樹や花木が色々植えてありましたが、梅は2本ありました。2月のまだ寒い頃につぼみがふくらみ始め、もうすぐ春が来ることを教えてくれます。黒い木肌 ....
  降り続いた氷雨の残り香と
  幽かな血の臭いがたちこめる
  その日の屠殺小屋は静かだった
  赤い肉がまだ少し残された
  一頭ぶんの、豚の外皮だけが
  壁にだらしなくぶら下 ....
身体を吊るし上げることから始めなければならない。女の足に縄をかけていくとき、彼女
は彼女なりの必死な表情をして、逃れようとする。形作られた表情自体、酷く歪んだもの
だ。嫌気がさして鞭打つ。注射した ....
 
 
栞が見つからなかったので
小さな紙片を代わりに挟んだ
モノクロの海の挿絵がある頁だった
砂浜に栞が一枚うちあげられていた
巻末には幼い字で父の署名があった
 
 
いこう
いこうと
わたりどりがなく

そらたかく
はるのそらをわたる

いこう
いこうと
わたしにきこえる

ひとつしかない
わたりどりのことば
玄関先に
雪が積もってた
足跡をつけないように
外へ出た
銀色の球体を遠巻きにして
心臓のない子供たちが
エネルギーを待ちながら
停止していた
 
 
草原に同じ大きさの椅子が並ぶ
たぶん同じ人が座るのだろう
換気扇を回す
他にも回さなければいけないものが
たくさんあるはずなのに
 
 
草や空気を掻き分け

秋の虫たちが涼を告げる

人間のまとうものも厚さを増して

いつになく曖昧さを好む

陽だまりに転がる生き物

人懐っこいフリしちゃう奴

羨みつつ蹴飛ば ....
雲一つないと言い切れる空

有終の美を飾る紅葉樹に

ただ僕はみとれるばかりだ

全身で思い切りつかんで

高いトコロから降りられないし

足の裏がやたらと心地よい

やわ ....
闇夜の風景の中
自分が生まれて初めて見た月光は
生家の隣の空き地に聳える
土手の上の屋敷の樹々
梢の葉の茂る隙間から
サーチライトのように照らされた
幼い自分の心臓を鷲掴みにす ....
よぞらのなかに
じぶんをさがした

みつけたのは
ひとりたくましくひかる
いっとうせいばかり

まるでわたしみたいに
つよがっている

このよぞらのなかに
すばるとい ....
山人さんのおすすめリスト(5905)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠景の湖- yamadahifumi自由詩212-3-14
てんごく- そらの珊 ...自由詩26*12-3-14
夜光虫- はるな自由詩712-3-14
水ぶくれ- リンネ自由詩212-3-13
春の雪- そらの珊 ...自由詩1612-3-13
age19- たもつ自由詩512-3-12
私の情緒に侵入して欲しい- 青土よし自由詩412-3-12
黒いマントのカラスたち- 灰泥軽茶自由詩12*12-3-12
春近く- オイタル自由詩7*12-3-11
降る日_降る日- 木立 悟自由詩612-3-11
三月- 理来自由詩9*12-3-11
忘日- アラガイ ...自由詩20*12-3-11
烏も死なない平和な日本で脳髄から腐っていくよ- 田園散文(批評 ...212-3-11
deala- mizunomadoka自由詩212-3-11
無銘- 高原漣自由詩3*12-3-11
変わらないために- 小川 葉自由詩812-3-11
男どもよ- 青土よし自由詩712-3-11
駄目人間- 自由詩4*12-3-10
詩人の退職金- オイタル自由詩5*12-3-10
冬の遊び- ふるる散文(批評 ...5*12-3-10
屠殺場- 草野春心自由詩4*12-3-10
憂鬱録より_“火”- kaz.自由詩112-3-9
age16- たもつ自由詩7+12-3-9
渡り鳥- 小川 葉自由詩512-3-8
旧式- mizunomadoka自由詩412-3-8
age15- たもつ自由詩612-3-8
哀愁猫- maricat自由詩112-3-8
愛秋猫- maricat自由詩112-3-8
月光- ……とあ ...自由詩22*12-3-8
すばる- 小川 葉自由詩512-3-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197