冬の張りつめた空気に響く
G線上のアリアの荘厳な旋律
魂の内と外の境界に意識を合わせて
六番目のシプナスが繋がるのを
さっきから待ち続けている
天球と地球から伝わる波動は ....
(この家はとても寒いね
大きな口を開けて
ぼくたちを飲み込んだこの家はとても
あの子は帰ってきてからずっと泣きっぱなしだけど
きみが忙しいってのもわかってる
指をせわしなく動かしては眼を ....
2022.01.10.(月) 祝日
十日、元旦からの魔法も消えて、語弊があるかも知れないが、平凡な日々にかえって、自己の力をもってして、日々のよろこびをつくっていくべき、となる。
ま ....
よく晴れた朝です。けさは不思議な夢をみて、寒さに目覚めると妻がもう起きていて、厨で沢山のペットボトルを洗っていました。感心しました。
妻に毎朝の定番のアイスコーヒーを淹れていただき、ノート・パソ ....
ブラジル産の鳥もも肉のパテの皮に三か所、身の方に七か所くらい切り目を入れて、醤油を振りかけて皿に乗せて、身の方を上にして電子レンジで七分、焼いて、ひっくり返して、皮を上にして電子レンジで二分半、焼い ....
珈琲を一口啜って誤魔化す
そんなあなたがもう許せない
こうして向き合って座るのは
何度目のことだろう
カップを離した口元が
なんとも愛惜しく映る
この一瞬のときめきが
永遠に続くことはな ....
間食なんてほとんどしないのに
今夜は無性にチョコレートが食べたい
なにがあったわけでもないのに
ただただ板チョコを貪りたい
こんな気持ちなったのは初めてで
どうしたらいいのかも分からないほど ....
ここがどこかわからないのだけど
おやすみという
(左腕がいたいので)
雑然と立ち止まる地
夜には目覚め
朝には忘れてしまう
記録したはずの/瞬間
径路/不覚
寒さに囚われて
思いだすこともない言葉たち
....
─まいにちうまれるものたちが
─まいにちしんでゆく
眠り、浅い夢からさめたような春の予感のする少しつめたい風が、名付けられているはずなのに誰も名前を知らない雑草の頭を、さあー、と撫でてゆく放課 ....
明日
空は雪と一緒に
枝は小さな蕾と一緒に
冬の指は
いつかの冬の指と一緒に
夜明けを待っている
ピアノ
女の子が帰ったあとは必ず
ピアノの蓋が開いて ....
一年の計は元旦にあり、といわれるが、不精なじぶんは今年の目標を七つにしぼった。
これについて、筆をすすめながら、子細に検討して、まとめたいと考えた。
〇仕事を欠勤しない
私は肉体労働 ....
青空が広がり
底無しの彼方が口を開く
眩暈する、
シンギュラリティが地平に
(ああ、右手の老婆と左手の子供
ハンドルをどちらかに切らなければならないとしたら?)
海百合が揺れ
....
時折
君の身体から星が発生した
君はいつもそれを
無造作に僕にくれた
――君は星が好きだから
そう云って微笑っていた
何故身体から星が発生するのか
君自身も知らなかった
――何故だ ....
今日は後払い通販で買ったコーラがあるので
砂糖入りのインスタントコーヒーと
氷入りのコーラを交互に飲んでいる
昨日、買った紙巻タバコのシケモクに
火をつけて紫の煙を吸い込む
荒れ果てた部屋は ....
嘘が本当を含んでいた
感情論に任せた自らを責めても
雪は降り積もる
白い世界に
雑言ぽつり
(この雪が根雪になればいいのに)
嘘に蓋をして
忘れた頃に芽吹く
泥にまみれ ....
日本のデフレ不況について書いてみようと思う。今、日本ではピンハネのごとき消費税増税で国民の所得を過度に国が奪ってしまい、国民の手元に現金が無いために、個人消費が落ち込み、市場にも金がまわらなくなって ....
行き止まりを前にして
希望に意味がないけれど
別に変わらず日が昇る
味気ない空白な毎日
今日も罵詈雑言が空から降っている
昼間だから見えない
皆僕に死んでほしいのだ ....
凪の果ての
遠浅のアデンに垂れていた
ことばの鈎をゆわえた
誰かの想いの糸
深海の流れはつめたく速い
願望がのびきって
次つぎ崩れる
砂浜にうち上がることばたち
鮫の群れがねむるまで
....
慌ただしくも慌ただしく
やることが多すぎると
なにから手をつけてよいやら
まったくわからなくなります
{ルビ=よんそう}四層フライヤーの前の
ボクってば
とりあえず竜田揚 ....
僕達は此処にいる
この川に隔てられ
君と僕、大空の下
絶え間なく落ち続ける
洋上で過ごすように日がな一日
此処で待ち続け絶えず思い出し損ねる
なぜ僕達はやって来たのか
なぜ僕達は此処 ....
壁を叩いて何でも喋れ
と耳を当ててみたが
押入の二段目に上がって
寝そべってみたが
時計を裏返しにして
息を吹きかけてみたが
鍵括弧の付いている
ここだけの話だらけが
....
今日はスーパーで分けてもらった氷を入れて
砂糖の入ったインスタントコーヒーを飲んでいる
相変わらずシケモクに火をつけて吸っている
そうしてジリ貧の生活は続いてゆく
今年のクリスマス・イブは贅沢 ....
熱気と水分を大いに含んだ空気に覆われた六月のあの日はすでにもう遠い昔
○「あと三日」
今年もあと三日
どうやって過ごそうかな
ほんとに正月が来るの?という感じ
オミクロンでめでたさも万分の一というところかな
○「クリスマス」
孫たちは
「メリークリスマ ....
僕の子どもの頃と比べて大きく変わったことが
たくさんある
スマホ
ノートパソコン
自家用車
コンビニ
スーパー
コインランドリー
不登校
いじめ
虐待
引きこもり
非正規雇用
....
夜 とか書くと負けた気持ちになる
ただの名詞のくせに
まあいいや 朝起きて新鮮な暴力のニュースを
(朝 はいいのかよ)
飴でも呑むようにざらざらと摂取し
正気を保っている
ひとりだけ
瓢 ....
冬晴れの
青空を臨む
まったく異質の感性を持ち
私たちは向かい合う
やがて
岸辺で合流し
出帆する
誰もいない
未知の地平へ向け
巨大な富士の赤銅が
漆黒の地平に浮き上がる
....
物はかたちに応じてもちうべし人も同様なり
魂魄は困難を内包している
詩人は血を吐かない程度の筆圧で
如才のない道化師は盛り上がりの
緩急などばかり考えているが
誰にも優しくなれな ....
「独り言」
独り言を書くと
なぜかほっとする
僕はボケ防止と生きている証しに
独り言を書く
○「物事」
物事は大きな視野で見なければいけない
地球温暖化などはいい例である
○「 ....
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