ある日突然死
あなた黙るの
こんだけ食って飲んでいるから
きっとそんな時が来ると
私は確信しているけれど
保険金のこともあるし
知らん顔しているのよ

ある日じっと見られていたのよ
 ....
古い元美容室の
丸い鏡に
そとのビルが霞んでいる
部屋の角には
埃っぽい暗がり
苦いひとの記憶

「なるべく水分を沢山摂って下さい」
と書かれた貼り紙が
なぜか
人の声のような気配 ....
参列者たちの白菊が

たどたどしく棺のなかに置かれてゆく

係の女がさいご

華やかいろの献花で棺をあふれさせる

そしてそこにふたを載せた


いちばん気掛かりだったのは

 ....
地上に出た途端、甘い香りに頬を撫でられて泣きそうになった。

もう金木犀の季節も終わりだろうかと思っていたから、不意打ちで嬉しかった。
夏の、花火のような空気から、秋の涼しく透き通った風になるま ....
風のなかを
風になれない音がすぎる
到かない光が
夜を見ている


凍った川のむこう
動かない夜
音のいちばん熱いところ
炎の奥に鳴り響くもの


姿のうし ....
ずっと昔、夜、天から水が…… 


……記の底に溢れている 憶
地名を襲う大洪水
聖穢なく
隆起しながら鼻筋を形成していく
雨の島
渇きながら灼熱を求めていた
亜種、獣
めくら ....
灰だらけの朝のじめんから
つるつると生えてくる腕たちに
片っぱしから色をつけるその間に

目隠しをして手足を縛って猿轡を噛ませて、
炙って捩じってばらばらに千切って、
砕いて溶かして混 ....
雨に流された街は、
洗礼を受け
軽妙なステップを踏む猫が
聞き覚えのある昔の歌を
口ずさんでいる
 

秋はもう病んでしまっていたのです
倒れたショウカセンは、
( どんな英語の綴り ....
 
 
洗濯機がうるさいので
蓋をあけると
見知らぬ人が泳いでいた
はげしい渦潮に飲まれぬよう
必死に波を越え泳いでいた
息継ぎをしながら
何か言っているけれど
よく聞こえない
耳 ....
女子トイレ
いつもと違う時間に電話が鳴った

笑いに生きる人が泣いている
辛い辛いと泣いている

わたしは慌てて便座に座り聞く姿勢を作ると変な匂いが入ってきた

嫌いな女の匂い

 ....
砂鯨はありふれている
都市の外周壁は、理性を囲う
その外で、私は妄想を追う
天体の運行が、おもむろに歪む
歩みに夜が混じる

廃棄された夜景を拾う
触れた先から崩れていく
風景は一刻を ....
本音で言えばでんぐり返しだろ
聖徳太子の背中に跨り
いつか
そんな人生を狙ってるんだろ
石ころも拾えないくせに
ちゃんちゃらちゃんちゃん だ
御輿担ぐのも 担がされるのも ....
繁殖期を過ぎた蝉が松の林に転がっていた。

繁華街の馴染みのライブバーで本当はテレキャスが欲しいんだけどなんてことを言いながら見た目は派手だけれども実は安物のアコギを抱えた若者が今夜のライブに精一 ....
いつもと変わらない 朝

静かな 朝

迎えられる 喜び

コーヒー片手に 豊かな朝

ゆったりと円やかな 朝

素敵な ひとときの 空間

こんな朝には…
 ....
 朝、日差しが差し込んで、私は目覚めました。いつもと同じように、なかば夢見心地でトイレへ向かうと、ドアの隙間から明かりが漏れています。私は一人暮らしでしたので、これはおかしいと思いまし .... 私は何も持っていない
私は何でもできる。
私は自由だ
私は孤独だ

トリモモも
ショートケーキも
シャンパンも
飲んだことがない。
いつも納豆玉子ご飯。

コタツに入り
みかん ....
なじみの中華屋さんへ行き
日替わりを頼み
こころを込めて作るので
時間がかかる場合があります
という貼り紙を見つめ
ぼんやり
この世のはかなさについて考える


ふととなりを見ると
 ....
 響き

(響き)
朧夜が鳴いている
  乳白の温もり
 掌の母の心音


   (迷い)
  蝶に吸われて
    ひらり
   闇夜に零れる


 (嘆き)
 蓮の華 ....
「仕事に貴賎なし」で渡りあるく


暗証とID
待機室はいくつものセキュリティチェックをくぐった先にある
「夢のバイト。ジャンボ機ですよね」
マニアは聞けばいろいろ教えてくれるが
夜の羽 ....
新聞を眺める
有名女優の妊娠報道が
紙面を大きく占拠してた
女優は独身でシングルマザー
彼女は前向きにコメントしたが
新聞の論調は
概ね彼女に批判的


その記事を読んでいる ....
 
 
海に
休日が浮かんでいる
動物園に行けなかった
象の親子にかたちが似ている
わたしたちはなぜ
檻に入りたがるのだろう
スターバックスの窓の向こう
本を読み
ノートに文字を記 ....
 
 
みあげると
よぞらである

ほしひとつない
わたしのひふの
うちがわである

こえがとどく

あなたのよぞらから
わたしのよぞらへ

ろっこつを
ひからせるのは
 ....
―高架線の脇を潜れば/車道 。 昼間 蒸発したはずの微熱が沈殿する 。 (朦朧と)宵 ( 吐き出される触媒の黒い誘惑 )らぁ げ ( そして 深く蒼く/ 夜を待つ )倦怠 。
肌 ....
鋼鉄の固形燃料は
鋼鉄の中の頑丈さを粉砕した 酸化ガスである
固形燃料を車の内部から粉砕し
ぶったぎった 外装を 私は睨みつけた
私の意図した形態の現在として 照らし合わせた


アメリ ....
私は死んだ浮浪者だ
街の中の地獄を見させられた 私は
私の体を時代の中から探させられた 
与えられた 自分を私は捨てた
私の望んだ夢の 現実を 否定させられた


心の幸せのかけらなどひ ....
{引用=
具体的な何かを求めすぎだ、と
その男がしゃべった
だが具体的な何かとは、本当は、何だろうか
彼の頭の上を空気が流れていた、雲も、
その雲は、
我々の吐き出した煙だったかもしれ ....
真っ直ぐな道は歩きづらい
かと言って迷路みたいでも困るのだけど
適度に曲がりくねっていて
ちょうど昔ながらの畦道のように
赤い帽子によだれかけしたお地蔵さんが祀られているとか
時には肥だめみ ....
いつかカンちゃんと行った
映画がまた来るでごじゃるよ
壺から抜け出して
アクビとふたりで出かけたでごじゃるよ
(カンちゃんはどこへ行ったでごじゃるか?)

悲しい場面
(例)人質になった ....
そのバルコニーにあなたが現れ
優しい瞳を投げかける
夕映えよりも美しく
遠い神よりも崇高だ
頭のしびれが限界に達する時
私の魂に忍び込み
そっと静かにさすってくれる
坂のある町
ノスタルジー
暗い戸口であなたは待つ
幼い私の影法師
ランプのともしび心に刻まれ
手の温もりは記憶に刻まれ
山人さんのおすすめリスト(5905)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ある日突然死〜永遠に萌え〜- 花形新次自由詩2*10-10-14
- フクスケ自由詩210-10-14
花のゆくえ- 吉岡ペペ ...自由詩210-10-14
流れ- さつき自由詩210-10-14
ひとつ_ほとり- 木立 悟自由詩710-10-14
蛇は死ぬ直前に皮を脱ぎ捨て生き返る- 楽恵自由詩610-10-14
- はるな自由詩110-10-14
Cloudy,14℃- 月乃助自由詩20*10-10-14
選択記- 小川 葉自由詩210-10-14
笑いに生きる人- カチキ自由詩110-10-14
妄想都市- しゅう自由詩310-10-13
でんぐり返し- アラガイ ...自由詩3*10-10-13
夏には蝉_秋には蟋蟀- 板谷みき ...自由詩3*10-10-13
静かな_朝- ポー自由詩1*10-10-13
私たちの食卓- リンネ自由詩310-10-12
シングル・クリスマス- ペポパン ...自由詩6*10-10-12
なじみの中華屋さん- はだいろ自由詩5+10-10-12
響き- 乱太郎自由詩11*10-10-12
そこに笑顔はあるか- 乾 加津 ...自由詩14*10-10-12
1グラムの差- 寒雪自由詩310-10-12
休日- 小川 葉自由詩510-10-12
夜空- 小川 葉自由詩610-10-12
_SO__WHAT__?- アラガイ ...自由詩2+*10-10-12
ある工場で- 番田 自由詩410-10-12
どこかの高架下で- 番田 自由詩310-10-12
共有- 真島正人自由詩3+*10-10-11
木漏れ日のひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*10-10-11
いちごハクション大魔王- 花形新次自由詩5*10-10-11
バルコニー- ヒヤシン ...自由詩3*10-10-11
幼い記憶- ヒヤシン ...自由詩5*10-10-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197