嘘つきが居るの

貴方かわたしの
どちらかなんだけど…
はだかんぼうな大銀杏の木
それでも寒々しさは微塵にもなくて

なんだか凛々しい

思わずさわりたくなって
てのひらで逞しい幹にふれてみれば

生きているんだ

木なんだから動きもし ....
碧い海に円く赤い太陽が輝き
青い空には白い波頭が遠望できる
赤い雲のたなびく先には
山の端が曖昧な稜線を見せて消えて行く
樹木は影しか形成せず
息づく季節はすでに過ぎてていた


闇 ....
頷くことに数千の
首ふることに数千の
意味があること知っている

あなたへ触れた私の手のひら
たくさんつまった気持ちの手

ぜんぶ わかる
ことに意味はない

お互いが
ここにい ....
きのう抱いた夜がいない! (シーツだけ黒い) なにものかがとびちった痕跡があるが,密室に潜む死臭は嘘をつくから証拠にはならない. 壁の傷をふやして 床に足をつける もう ひざしたまで浸水している. し .... なんにもない
なんにもないと思うから

ひとつひとつ確かめる
自分の中を
もしこれがなかったらと
あるうちに考える

おおげさにしなさんな
お年寄りは言う
年輪ってすごいな
耐え ....
寂しかった日のように
ひと晩で降り積もった雪が
きれいな景色だけを水銀灯に貼り付ける
夜明けすら凍らせようと
港では恐ろしいものが渦巻いている
(賀露の蟹漁船は眠りにつくころ)
わたしを捕 ....
あの子が
シャボン玉を抱えて
わたしがみちみちと
はえている歩道に
立っている
唇の薄皮を摘み取って
よいことばを
鈴に詰めてしまった
火曜日の光景です

あの子は
三週間おきの ....
{引用=
両の手で耳を塞いで
押し寄せる血潮の波の
遥か遠くの音を聴いている

真夜中に

わたしはわたしの体が
排除しようとするものを
いつまできつく
抱き締めているのだろう
 ....
お葬式よりも
静かな洗濯機を買いました。
しめやかに洗濯工程が行われ
私はにぎやかだった母を
懐かしむ。
言葉もない一日を過ごした
私の思いが時の中を流れ
別れた恋人のことを思い
その人のことを忘れ
ため息をつきながら歩いていた
すれ違う人に関係を求め
求めていない人はいないと
そんな思いを ....
時が流れだした 私の血のにおいと共に
イチイガシの葉は青空を食いやぶり
風が立つたび 多くの空は
形を変えてたゆたっている

葉は葉たちでスクラムを組んで
幹は枝たちからの合図を待つ
長 ....
魂がばらばらになりそうで



神経がぐしゃぐしゃになりそうだ







精神が病みそうで




肉体が朽ちそうだ





 ....
雨が降るのでもない
 風が吹くのでもない
  雷が鳴るのでもない
ただ 黒い雲が垂れこめている
         だけである
   地軸が息を殺している
         だけである
  ....
ジャスコで恵みの郷っていう
合成酒買ってきて今飲んでる
1.8リットルで498円で
安いからいいと思って買った
あと最近オナホール買ったよ
ボクのオナペット2ってやつ
ローションも新しく買 ....
御岳百草丸を20錠飲んで
俺は今日も健康に生きる
黒い革のジャケットを着て
黒い革のブーツを履いて
咥え煙草でバイクに跨り
人間ドックを受けに行く
バリウム剤をしこたま飲んで
真っ白な糞 ....
みんな宇宙からもらった炭素でできている

みんな炭素の波動にすぎない

わたしは胃をこわしている

わたしは肝臓をこわしている

炭素がなにかの身代わりをしてくれている

炭素はた ....
はく息がしろいので
いきているのがよくわかる
ベランダ
コーヒーに
満月を浸したら
夜のあじがした
排気ダクトから零れる風が
冬のうたを口ずさんでいる気がする
カラのジンのボトルみたいな太陽
アクロバティックな性格のクラウド
川の流れはゆっくりで
救急車は先を急いでいる
 ....
発しない言葉で
君に贈る気持ち
君が君の場所でがんばるのみてるよ

私の居場所で
私が疲れた時には
君が君の居場所で
汗してるの想うよ

ひとりの
歩幅は足りないこと示すけど
つ ....
ほんとうに美しい音楽は 
自らを主張せずに 
日常を漂う 

作曲家が世を去って久しい 
遠い異国のカフェで 
頬杖をつき 
もの思う私の胸に
ふっと、灯はともる 

瞳を閉じれば ....
「おつかれさま」
数日前は、ぎすぎすしていた人に 
ひとこと言って、お茶を置いた 

「あら、はじめてねぇ」 
その人は大事そうに 
両手で湯呑みを包んだ 

一日、隣で働けば 
自 ....
横断歩道が続いている 長い前髪と 左眼を覆う眼帯が 踏切 ビル 標識 バス停 薄青い街の線を靡かせている 白いワンピースを纏った少女が呼吸器を外して歌い始めた 信号が変わった 包帯の端をくわえたカラス .... カシオペアってどれだろう
懐かしい北斗七星は何処だろう
オリオンの一角も捉え得ぬ眼球は
地面に転がって冷えている
でも、宇宙はもっと寒いんだよ

?昭和の音?という玩具がある
夕景のフィ ....
土のにおいの月がいくつか
夜から朝へと転がってゆく
鏡を造る鏡
暗い水と溝の道


星と星のあいだのむらさき
へだたりと境の腕
羽と羽のあいだに起ち
剣のように
 ....
死を想う時
生があることに気づき
死は
詩を誘う

命は
だれから授かった?
両親のその先は
また命

かんがえろ
眠っているすべての
からだの
わたしのなかを起こせ

 ....
黒の夜が消えて
白い朝が届いてる
私の窓辺にはいつも
だれかの贈り物がある

太陽がまぶしい
冷えた空気はだれの心も
同じよに入れ替える
悲しみさえも

希望かもしれない
星をわ ....
雪だ
雪だ
窓いっぱいに
あふれるように
こなゆきは舞う

一心不乱だ
目的もなく
それが
私の恋だったのに

誰かのことばを気にしている
失う事実に揺らいでいる

雪だ
 ....
解けない誤解なら
いっそのこと
編んでしまえばよかった

美しい
セーターにして
きみに贈ればよかった

ありがとうと言ってくれた
その嘘も
本当のことも
真っ赤なトマトよ
君はてのひらの上でけだるそうにもたれている
その重さといったら
自分の重力をすべて投げ出しているようだ

冷たい肌をくちびるでなぞるとき
あふれんばかりの水分を湛えた君が ....
山人さんのおすすめリスト(5784)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あのね…- 國朗自由詩411-1-24
ふれるひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*11-1-24
ひかりのや- ……とあ ...自由詩14*11-1-24
冬の今日- 朧月自由詩211-1-24
シリンジをもつ自画像- 魚屋スイ ...自由詩511-1-24
緑の魂- 朧月自由詩311-1-23
冬の眷属- たりぽん ...自由詩711-1-23
あの子- ズー自由詩8*11-1-23
泡の花- 高梁サト ...自由詩8*11-1-23
式日- かいぶつ自由詩411-1-23
レガリテート- 番田 自由詩311-1-23
大寒の空- kawauso自由詩211-1-23
今日は鬱モードです。TATです。- TAT自由詩3*11-1-22
血の死相(八)- 信天翁自由詩211-1-22
メリークリスマス- セガール ...自由詩311-1-22
触診- セガール ...自由詩311-1-22
暗黒のうた- 吉岡ペペ ...自由詩1011-1-22
ベランダ- はるな自由詩411-1-21
ダイアグラム- ホロウ・ ...自由詩4*11-1-21
ありがとう- 朧月自由詩311-1-21
無題_- 服部 剛自由詩611-1-21
お茶の効用_- 服部 剛自由詩311-1-20
破瓜トランス- 魚屋スイ ...自由詩511-1-20
懐古する自動人形- salco自由詩30*11-1-19
ひとつ_約束- 木立 悟自由詩1511-1-19
- 朧月自由詩611-1-19
優しさのキャンディ- 朧月自由詩411-1-19
ゆきしるべ- umineko自由詩8*11-1-19
美しい誤解- 小川 葉自由詩6*11-1-19
トマト- kawauso自由詩411-1-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193