頬杖をつく
頬杖をついたところに魚が生まれる
机の地図をそよがす尾びれ
三秒とたたず
世界を跳ねまわっている
少し寒い(少しでなくとも寒い)冬の日は
暖房のスイッチへ泳ぎ着く
小銭がたま ....
{引用=あなたが絶望をくだっていく
だから私がここで受け止める
そうして少しでも闇夜が静まりますように
ひらいた窓辺にも太陽がもどりますように}
{画像=120219045735.jpg}


最近不思議な夢を見る。
ぼくが眠ると夢の中のぼくが目を覚ます。
夢の中のぼくが眠ると現実のぼくが目を覚ます。
会社の会議中に居眠りをしている ....
明日は 今日よりも軽やかに
    と我々は{ルビ希=のぞ}んで
今日は 昨日よりは{ルビ厳=おごそ}かに
    と我々は慎む

平穏になればなるほど
勝手にもがいて 考えこんで 苦しが ....
取るに足らない枯木に
カシミア混の古いコートを着せて
目抜き通りのほとりで
タクシーを拾おうとしていた

通り過ぎていくのは
回送の名札を得意気につけた
ハイブリッドな北風ばかり
 ....
人さし指を 探しています

誰かを指さして
不幸を笑う人さし指ではなくて
指と指の先を
そっと合わせれば
心のバッテリーが静かに充電されていくような
そんな
人さし指を探しています
 ....
ひとには


負け戦と分かっていても


戦わなければならない


時がある
  事が終わると君は
  床に落ちた下着を拾い
  なまぬるい脚をとおした
  ブラジャーをつける前に時計を巻き
  白いシャツを着る前に
  メンソの煙草に火をつけて
  事が終 ....
なにかをかけば
なにかが変わるか

雪はふるふる窓のそと
さらりしゃりしゃり
きこえるような
窓をやさしくなでていく
いつかきえる
きえることなど思わぬ雪が
人生に期待せず、卑屈に生きる事は、悪い事でしょうか

果報を得ずとも、結果がなくとも、決して成功とは呼べない何かを掴もうと生きる事は、悪い事でしょうか

僕が僕の為に死に物狂いで走った事が、結 ....
そして真白な夜が明けて
霜、サフランの開く音は
夜中積もった雪に吸い込まれて
窓の中まで届かない

光は反射しながら落ちてくる
雲、菫色の雲をわって
シナモンを焚くけむりが部屋に満ちて
 ....
おめしあがりの
ちょくごにいれてくださいと

いっぽうのふくろが
のこっている

なにがはいってるのかと
あけてみたら
なにもなかった

ははにきくと
そういうものだ ....
デリカのハイル−フが僕の儚い夢を載せて走っていたあのころ

僕は孤独だった

家族に見捨てられて行き場のない猫のように彷徨っていた


はしごをはずされた愛という幻想を必死で ....
オリヅルランの
白い筋を滑り落ちて
ぽたり
光が膨張する

鉛筆の先の消しゴムが
手のひらに当たるまで短く
執拗に書き続ける
うしろめたさ

黄色い空の雨
水たまりに流れ着く爪
 ....
あまり頭が
よくないほうが
かわいい気もしたが
ある程度
素養のある方が
かわいい気もした
だが
どっちでも
どうせ
手に入らないから無駄

かわいくても手に入らなくて
そこら ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
 仕事が遅くなった。金曜日の夜の電車は酒臭かった。渋谷始発の電車に乗り、席に座った。いつもならすぐに眠りに落ちるのだが、あまりに瞼が重くて眠れなかった。目をこすっても瞼の重みは消えない。隣に座った大柄 .... 地上で使った資料の多くを海の藻屑にする



書斎は浅い海の底
侵食された岩の本棚に
小さな貝が貼りつく
整理された書斎には
イソギンチャクや
蛸や珊瑚が棲みつく
海面 ....
夢に過ぎない明日の中へ 
ひかりの者として、入りなさい 

世の道に、躓く石のある時は 
低い目線で地にしゃがみ 
丸い掌でなでなさい 

やがて吹く不思議な風は 
人々の暗い心を吹き ....
赤いメトロノームが死んで
青い空に溶けた
灯がともり
薄明かりの朝は目覚めた

地中深くからの冷えた手
固い岩盤の協奏曲
大地は緑に染まり
花は変わらずにまた咲いた


寒さに凍 ....
きのう、電話で、
彼女とけんかした
ぼくがなににいらついているのか
彼女にはまったくわからなかった

クリスマスに
彼女がなにもいらないと言うから
買ってあげた長靴のなかの
ビスケ ....
蛇水愛
それは
愛の けはいに 水をさすこと

プリーズ
という声が聞えた気がして
ヘルプ
だったかもしれない


ありがとうを
ありがとうの意味のままに ありが ....
半身麻痺のお婆さんの
両手を引いて後ろ向きで歩く 
介護青年だった、10年前の僕 

いつも面会中にさりげなくにこやかに 
見守っていた初老の娘さんと 
古都鎌倉の喫茶「扉」で 
偶然顔 ....
うたは
くちびるからうまれる
のではなく
こぼれるだけ

うたは
じぶんが
出でるべきくちびるを
じぶんでえらんでいる

うたをうたっていると
思い込んでいるひとの
なんと ....
ことばなんて
ちっぽけだ

かさねても
いいわけにしか
ならない

いまならいえる
ことばがないから

だきしめたい
からだがないから
こんなニュースがあるよ

小さい銀河を食べる銀河

http://dailynews.yahoo.co.jp/m/science/astronomy/?1329135697


人間だっ ....
  真夜中
  あなたは赤い花弁に
  最後の口づけを済ませ
  ぼくの背中に取り付けられた
  古い扉を抜けてゆく



  そこから先が
  本物の冬
  煙草を吸 ....
子供の頃
ぼくは信じていた
何処か遠いところに
黒い湖があって
そこには首長竜が棲んでいる

(お父さん
 黒い湖はどこにあるの?)

ぼくが尋ねても
お父さんは何も答えずに
 ....
新しいマンションに引っ越すため、
なにしろ、
家具はぜんぶ揃えなければならないのだから、
ひとつひとつ、
嫁と探しに行くのだけれど、
ぼくは内心では、
夢もあるのだ。
ひとつの部屋は書斎 ....
不幸の似合う女優さんって
近頃みかけないよね

それだけおんなが幸せになった訳ではなさそうだけど

ひたすら運命と向き合う生き方って
求められていないのかな




冬の日差し ....
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