生け囲い、小さな
 妻の花壇
 春の花々は
 勢いよく
 そろいて

 青空に、光満ち
 そよ風に
 テント揺らぐ
 茶を呑むひと時
 春はたけなわ

 卯月、二人して
 ....
カーテンの隙間から伸びる
白い光の筋をたどって
窓の外へ出てみたら
青々とした緑の芝生が
朝露に濡れて笑っている

裸足のままでその上を
歩けばきゅっきゅっと足の裏
草の葉と根が撫でて ....
りろんぶそうした
はたらきありが
はたらくことをやめた

りろんぶそうさえすれば
はたらくことから
にげられるのだ

そのきになれば
はたらかなくてもいきられる
そのわ ....
狂気と
正気の
狭間に
狭間に
挟まれた
私は

目を光らせ
まなこを見開き
全てを受け入れ
正気を保たんと

狂気する

信号の赤い
テールランプの赤い
バスのボタン ....
やさしい言葉を聞きたくて

ずっと詩を真似てきたけど

がらんどうのこの胸から

あふれる言葉は今日も軽くて

無残にも残骸をさらしている

なあ 僕の灰

どうせむなしく ....
何十年も会っていない
友達を まだ友達と
呼んで良いか どうか
分からないけれど
年に一度、その友達と
年賀状を交わしている

お互い会おうと言わず
メールはせず
電話もしない仲なの ....
水面を見上げると
ちいさなおんなの子の顔

こちらの様子が気になってしかたないのか

大きくなったり小さくなったり




わたしだけの世界
酒屋さんの軒先に置かれた古い火鉢
 ....
もう
君のいるところは
桜の花が一面に広がって
陽気な君を
さらに陽気にさせているのだろう
はかなさよりも
いまのよろこびを
空いっぱいに舞いあがらせて

まだまだ
遠い桜前線
 ....
海沿いの観光地を歩いていたら
ごうごうと地面がうなって

おおきいおおきい
地震が来たね

浜焼き屋台のおっちゃんが
津波が来るぞと言う声を聞き
あたしたちは一斉に
高台を目指したん ....
碧か、群青か、言いようのない空を背にして
影になった桜の木が現れた
白いはずの満開の花は淡い紫色に霞む
手前の細いガードレールも同様に染まっている

運転手が鼻声のビートルズを披露する
あ ....
これからの僕は 
嫌な上司のみみちい小言を、撥ね返す。 
これからの僕は 
苦手な注射も唇結んで、ぐっと耐える。 

どうやら親父になるらしい 
僕は自分の弱さを抱き締めながら 
日常の ....
青空に大きなマルを書いてみた。
その中心に自分がいて
その周辺に家族がいて
ぽっかりとした雲には願いが乗って
ふわりふわりと流れて行く

野原に寝転び
雲を眺めていたら
悲しいことや
 ....
落合選手は、凄い。 
原選手の引退試合でしっかりと  
糸を引くようなセンター前ヒットを、打った。 
(そのバットは刀の光で、瞬いた) 

王選手は、凄い。 
刀で宙吊りの紙を 
切り裂 ....
  あなたが大きくなったなら
  楽器のできない私のかわりに
  ギターをきかせてちょうだいな
  聴きたい歌なら沢山あるけど
  あなたの好きな歌でいいよ



  あなたと ....
馬鹿みたいだから、
そんな事より自分には重要な事が有ったから、
都知事選挙に行かなかった。

どうせあのバカだろ。

ところで家、今月中に引っ越さなきゃならないんだけど、まだ引っ越す家 ....
ニキビ薬のかおり 通りすがり

名も知らぬ君だけど

成長のにおいは

知っている
ことしもはるがきて
はながさいている

はなはたのまれて
さいたのではなく

はなになりたくて
さいたわけでもない

はなは
はなにしかできない
さくことで

せ ....
 
 
魚屋の片隅にあった目薬を買う
お店の人と角膜や水晶体等について
少しだけ話した
すぐ側で魚介類はそれぞれに
幸せそうな形で整然と並んでいた
それから帰りの駅ではお腹が痛くて
膝 ....
長い鈍痛が
背中に続いていた
ダラダラ脂汗が
額にうかぶ
誰も、妻さえも気づかず
ただ一人
わたしは苦しんでいた
わけがわからない
きっと大病

ちょっと待てよ・・・
この痛み
 ....
おとこはよるに
ねむれぬよるに
ひとつ便器を
みがくのです


まあるいおんなを抱くように
できそこないの陶器を愛でるように
裸電球のよる
おとこは奉仕するのです


そうして ....
>夜がわたしに降り注いだ。

それは思念として漂うわたしを取り巻き、大きな渦になったかと思いきや
急速に血肉をつけ、むくむくと膨らんでいった。
くるり、ころがる。ころがれば、すべてが曖昧に都合 ....
堅い道の上に立っていた

見上げれば星 その天の高さに

あらためて距離を感じた午前零時

二つの足は正しく進み

携帯が照らす夜道を急ぐ

オリオンは見つからなかった

 ....
陸沿いに敷かれた海上の線路をはしる列車はやがて大きく迂回して切り立った崖に囲まれた入江の駅に到着する。この駅の正式名称は「切り立った崖に囲まれた入江の駅」であるがわたしたちは秘かに青い預言者の駅と .... あなたの中では
わたしは未だ幼児の姿を保っている
わたしは最近化粧を覚えた
あなたは来るの
トレンチコートで
前がはだけると
中は全裸
(と思ったら・・・)
あなたは着けてる
ペニスケース
ジャングルでもないのに
ずっと
今年の春忘れない
桜の花咲き乱れて ....
ふるら

ふるり

舞い落ちる
薄紅色の憂鬱に似たもの

らるら

るるり

鼻先で笑う
どちらの岸にも辿りつけないもの

うるら

うるり

降り注ぐ
乳白 ....
  人の怒り
  兎の悲しみ
  牛の痛み
  マンモスの憂い
  ゾウリムシの儚み
  蠍の板ばさみ
  イソギンチャクの絶望
  カワウソの焦燥
  蝮の煩悩
  ウォンバッ ....
雨がシトシトと降る中
僕は旅立つ
南風を受けて
愛に包まれる。

タップダンスを踏んで
楽しみで笑顔になる。
戸棚を開け
ミセスロイドの匂い

香水つけて
タンポポの王冠つけて
 ....
へぇ これがきれいな蝶になるなんてねぇ
いいや違うよ これは一見蝶の幼虫みたいだけどねぇ

えっ? ならいったいこれは何になるというんだい?
そりゃぁ 蝶でないなら蛾になるんだよ

蛾って ....
酔い
記憶が途切れている

グラウンド
前を走る人を抜くとき風になる

走馬灯
覗かなければただのぼんぼり

車輪
一本に見える

山の手線
書斎兼寝室

乳房
小学校 ....
山人さんのおすすめリスト(5716)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の空の下- 生田 稔自由詩611-4-12
ぷらちな- 木屋 亞 ...自由詩6*11-4-12
理論武装- 小川 葉自由詩511-4-12
日常の意味のわからない(未詩・独白)- プル式自由詩411-4-11
Peace_to_my_ashes- syuon自由詩3*11-4-11
年賀状- 佐倉 潮自由詩211-4-11
揺れるひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*11-4-11
桜前線ははるか- 乱太郎自由詩15*11-4-11
つや子が見せてくれた夢- 遠山律子自由詩311-4-11
出郷- モリー自由詩711-4-11
新米親父の詩_ー胎児の合図ー_- 服部 剛自由詩611-4-10
深呼吸- ……とあ ...自由詩9*11-4-10
背番号「8」_- 服部 剛自由詩211-4-10
笑顔- 草野春心自由詩5*11-4-10
綺麗な言葉を。- 菊池ナン ...自由詩311-4-10
こうして大人になる- マフラー ...自由詩2*11-4-10
生きる証- 小川 葉自由詩511-4-10
目薬- たもつ自由詩1011-4-10
泌尿器科かも- 花形新次自由詩3*11-4-10
おとこはよるに- かいぶつ自由詩511-4-10
生まれる。- ゆるこ自由詩411-4-10
Orion- syuon自由詩411-4-10
青い預言者(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩1*11-4-9
進む退化- マフラー ...自由詩3*11-4-9
恋する変態- 花形新次自由詩4*11-4-9
ふるら- nonya自由詩15*11-4-9
考える- 草野春心自由詩5*11-4-9
パトリシア- ペポパン ...自由詩3*11-4-8
「わたしは一匹の蛾になりたい」- ベンジャ ...自由詩2*11-4-8
廻る- 殿岡秀秋自由詩511-4-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191