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まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
君の季節
君の季節
君の季節がやってきた
君色に吹く風は
あの頃のいさかいとはまったく違って
とても優しくて
だから余計に寂しい

君と一緒にいた頃より
君と別れてからの方が
君を ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....

あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節

ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君 ....
起きると二時
ああ、夜中に目が覚めてしもうた
と、思いきや、昼の二時である
よく寝たな
と、テレビをつけるとサスペンスドラマの再放送
うむ。
面白いではないか
と、それから寝転がってテレ ....
港町を
女の子と歩いていた
正直、
まったく楽しくない
第一、話がまったく噛み合わない
彼女は体育大学出の
ばりばりの体育会系で
本などほとんど読んだことがないという
その点、俺ときた ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって

涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう


あの夜
寒い ....
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
もう二度と行かないし
もう二度と帰って来ない
フェリーの二等客室に籠りっきりで
俺はずっとノートに言葉を書きつけていた

海の色はクリーム色
世界は脅威だ
俺の知っていることは
世界の ....
張り裂けそうな胸を抱えたままで
整然とした街を歩いていく
君を失ったからではなく
単に空っぽな未来を想って
痛むこの胸がつらくて
知らないうちに奥歯を噛みしめている

若者たちが集まって ....
subaru★さんの真山義一郎さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒い海- 真山義一 ...自由詩40*12-2-17
君の季節- 真山義一 ...自由詩2111-10-20
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
夏と海と雪駄- 真山義一 ...自由詩2911-8-8
夏って- 真山義一 ...自由詩2211-7-21
安宿ごろごろ- 真山義一 ...自由詩2111-7-2
女の子と歩く- 真山義一 ...自由詩2211-6-17
永遠- 真山義一 ...自由詩1611-6-10
不滅- 真山義一 ...自由詩2511-6-4
世界を共有する密林- 真山義一 ...自由詩25+11-5-26
暴動、そしてヒグマの影- 真山義一 ...自由詩2811-5-10

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