すべてのおすすめ
嘘をついた少女の
大きな大きな麦藁帽
忍びよる
祈りの歴史
この一撃の
あなたの形容
(かかわり、受胎、伸びやかな意思)
(あなたのオリエントが、運河を手繰りよせる)
鞭をつれ
あくなき質を崇める欲求の
黒いヒステリックが
あなたに覆いかぶさる
....
できるなら
現場(そこ)でも祝福の気持ちでいたかった
たとえば
生涯一度の自分の家なら
これに関わるすべての人に
笑顔で労してほしいじゃないか
+ + +
行きの渋滞を避 ....
街で
首を竦めてぼくはひとり歩いていたのですが。
日暮れ色で賑わう通りでは
うっかりしていると
さっさと擦れ違ってしまいます
だぶだぶな外套(オーバー)に身をつつみ
壁のような背中 ....
じぶんのなかの書きたいことが霞んできたらそれこそ終わり
バランスとってんじゃねえよ
1
耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの
2
めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
礼を尽くして
空き缶をいただく
あなたの日々は
わたしの知らないところで
正々堂々
みずからの命と向き合っている
早朝
髪をかき乱し
欠伸をしながら外に出る
籠にあふれるビールの ....
夜のドックから走り出す多機能な女
関節を裏側にまわしてステンレスのホイッパーを固定する
ふるえる卵黄と小麦粉がはねつく
すべりだしたパーツからコルク抜きが選択されると
シールドはしぶく
....
転がり
笑いにおよぐ手は
あなたの汀(みぎわ)に触れただろうか
いつしか愛は 大きく迂回する
あなたの的は
わたしたちの的であり
なのに欲しがるわたしの瞳はもろく
瑞々しい
....
指関節をなんど曲げても
言葉がどこにあるか
わからない
人類の要素のひとつ わたくしも
紙とペンで書いた言葉を 今は ....
きみが覆いつくした 世紀は輝く
きみは高らかに筆を降ろし 画布から水面につたう
きみは光と水を 調合する
きみは招待で
振向くきみは侵食のようだ
きみは廃棄物マニフェスト ....
朝ひとつ
文鳥を買う
老朽の小鳥店で囀るけたたましさに呆然として
毱のような歪んだ標(まと)を見上げた
アクリルを
内側を
痛めつけながら悲鳴(いのち)は
雛たちから剥 ....
七千八〇〇万年前の先史時代の海で、プレシオサウルス(Plesiosaurus)は、赤子を産んで育てていたらしい、胎児の化石の写真でやっと記事になる、現代で
風に吹かれて なずんでいくから
....
好き?、きらい
(だからタイトルだけ/以下「ソレ」という)
いみもそうだし、鼻にかけたインテリ
考えた人もきらい
自然発祥させた風土ニッポンの言語体系もきらい
和訳なら誰だそんな勝手なことを ....
朝
つめたい交わり 踏切だけで三十の詩が書けるという人は
亡霊のような突き指をする
昼
エール飛び交うマウンドで少年たちの夢を食べる獏は
消化不良で怒り目になる
夜
お菓子をどう ....
友へ
こころを寄せて
手紙をしたためています
わたしのうしろで書かれないものたちが
茶化して耳をくすぐります
フェルメールの筆は光の代用
ずっと見ていたかったのに
わたしは弁明しなけ ....
武器の形をした島
地球上で最も凶暴な住民、ただしあくまで、潜在的に
ありふれてはいるが、空から見下ろせばその島は太平洋に浮かぶ拳銃にみえる、シリンダーのあたりから山となって人工の針葉樹林が ....
まんたもん
もう まんたもん やん ゆうたもん
みやてと まに もに たむいやな
よのやも やのまい ねをめたもん
たんなんね やんとんよ
( ねねねねね 笑 ねねねねね )
....
世界の食虫植物展
てのひらはそそと、ほたるのあかり
贓物をてらすと
くびれた腰の民族思想
わたしも生きものよ、
かずらを隠す種の保存が餌をうかがうふしだらな生足
挫いた関与が助けを求 ....
あ、義父さん
ハンカチを一枚お借りします
+ + +
初めて会うひとはわたしのすべてを見透かしたあとに
無学なバイトの若造が生活(いちにんまえ)を語るのかと息巻きながらも
そ ....
箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
わたしたちより古株で
わたしたちより広い範囲に
(未知種)として一括りされる
名もない虫がいまもずいぶんと生き抜いている
らしい
Gという
まことに理論的な空間で
アドレス武 ....
臍ではない
あなたの中心
にむかって
水平なのに
ピアノに載せた
しゃぼんが滑りおちるのは
ふぞろいな黒鍵のせい
です、
が
です、を手焼きせんべいのようにぱちぱち ....
昔に植えた
自慢の椰子を倒してくれという
七メートルほどあるトックリヤシモドキが四本
これから台風がくれば
隣の駐車場の人様の車の上にいつ倒れるかも知れないのが心配で
風の日はよく眠れないの ....
陶芸家の身(うつわ)はどうだい
いく筋も、寄せてはかえす指のとおりをつくってやった、朽ちるろくろのうえで、あたたかな心拍はいちどだけ濡れる、断層つづきの、ぬめる泥の顔で、柄でもないおかえり、兵馬 ....
高校生活のころ
湿気高い、と書く癖で
わたしの詩だと読みあてた人は
乾というキザなネームが合わなくておかしいと笑う
貴方には才能があります
がんばってください
一晩中ふるえてか ....
底ふかい
ながれる霧の
亡失のよあけに
サインのかげりがうかびあがると
ゑづは
狂いはじめ
つよくあしでまといの舌苔
怪訝と
したたりで
烏合を吐きだすつぶてに
そまる
....
岡ちゃんはフラれた昨日をネタにしてジョークジョークと高笑う
ねじり鉢巻キマってんのにモテねぇじゃんか
あらよっ もいっちょ
ソビエト連邦崩壊しても
コンベアの冷凍サーモン高々と積みあげ
平和 ....
だれのものでもない
できた橋を
わたる
生き物には足があるようだ
二本あればわたれるようだ
いままでどおりなら
唄い酒場のような居場所があり
(どこか)わたってきたところ ....
いきる
燃えさし
あがってくると
( こころは バイパス
爛れた
くちびる
あてがいながら
眼窩(すかいらいと)
から
入水
....
subaru★さんの乾 加津也さんおすすめリスト
(30)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
曙
-
乾 加津 ...
自由詩
13*
13-12-13
プリザーブドフラワー_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
14*
13-1-27
基礎に埋めたぜんまい
-
乾 加津 ...
自由詩
19*
12-12-11
秋を見つめてみませんか_三篇_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
18*
12-11-6
創作者たるもの独り善がりであれ
-
乾 加津 ...
自由詩
18+*
12-10-16
耳なし芳一
-
乾 加津 ...
自由詩
23*
12-10-6
むきあう人
-
乾 加津 ...
自由詩
24*
12-9-15
多機能な女
-
乾 加津 ...
自由詩
17*
12-1-28
隻影
-
乾 加津 ...
自由詩
27*
11-12-15
痴呆の季節
-
乾 加津 ...
自由詩
17*
11-11-29
アイビー_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
13*
11-11-14
白文鳥
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
11-11-12
卵が転がっている
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
11-10-31
詭弁
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
11-10-23
いち/にち
-
乾 加津 ...
自由詩
8*
11-9-27
つくせぬ手紙
-
乾 加津 ...
自由詩
16*
11-9-17
メロンアイランド
-
乾 加津 ...
自由詩
8*
11-9-13
まんたもん
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
11-9-10
まほろばとえし
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
11-9-6
ハンカチ
-
乾 加津 ...
自由詩
20*
11-7-9
モニュメント・エックス_(生体反応の設計)
-
乾 加津 ...
自由詩
22*
11-6-11
、(むし)
-
乾 加津 ...
自由詩
15*
11-5-30
、_(ご利用は計画的に)
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
11-5-21
椰子
-
乾 加津 ...
自由詩
11*
11-5-13
ぞうけい_(ご利用は計画的に)
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
11-5-7
乾く
-
乾 加津 ...
自由詩
21*
11-4-27
ゆめのゑづ_(幻肢の砦たち)
-
乾 加津 ...
自由詩
14*
11-4-18
ボクらのバラエティーブック
-
乾 加津 ...
自由詩
12*
11-3-23
わたる
-
乾 加津 ...
自由詩
10*
11-3-19
とうえい_(幻肢の砦たち)
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
11-2-21
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