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ブランコにのろうとした
そのときだった

いちじんのかぜがふいて
ブランコをゆらした

たくさんのこどもたちが
ひとつのかぜになって
はしりぬけたかのように

わたしに ....
白い月を横切る飛行機雲
塩素の匂い
ブラウン管に映る
よく焼けた高校球児
汗をかいたペットボトルの
清涼飲料水

耳を澄ましながらただよい、沈んでいく
午前0時
整合性の海の中で
 ....
東南アジアの音楽がこころの闇を奏でている

こころの闇なんか信じない

そううそぶいていたシンゴのこころにねっとりと熱い音楽が流れていた

こころの光を信じていたかった

鏡にうつった ....
鯨は賢いから
殺してはいけないのだと
海の向こうでは騒ぎが続いている

賢くないわたしは
きっと殺されてしまうから
その前に沈んでしまおう
深く、深く
肺が潰れてしまうところまで
 ....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ


清潔な距離がくれた
まどろみの ....


うちのトイレにはアインシュタインが住んでいる
排泄する度べろべろと舌を垂らしながら
私を蔑んでいる



私が眠りにつく前に
息子の顔に二、三度キスをするのだけれど
息子の ....
前の街で
俺は淫売宿のいかがわしい玄関口で
夕立に打たれて濡れながら歪んだ
恐ろしいほどの雷は
地上の何物かを鷲掴みにしようと
空から腕を突っ込むが
本当に一握りの無辜の生命を食い物にした ....
ペッシャンコの蝉が
歩道に転がっていた夏の朝
甘臭い生ゴミの袋の横に
カラリと乾いた屍一つ

カラッポの中身で七日間
うるさく喚いた命の遺したモノ
おい おまえそんな空しい姿になるため
 ....
‥ばかやろう‥ と言ったままの或る日
そのひとは入院して帰らぬヒトになってしまった 。
胸のなかに打ち込まれたまま
杭はいつまでも剥かれた棘のように
静脈を突き刺してくるその痛み  ....
大塚のベーカーズは静寂に満ちている。
パン屋とイートインコーナーが隣接するその店は、むかしロッテリアだった。

幼かった私は、子供のいない都会のファーストフード店で心ぼそかった。
ホームレスが ....
カミナリは奇跡だ

カミナリの数だけ奇跡があるんだ

さっきまでの天気がうそみたいになる

カミナリは奇跡だ

カミナリの数だけ奇跡があるんだ
土曜日

新神戸駅に着いたぼくを

おおきな花火大会が迎えてくれた

戦争の音が

山と港にこだましている

降り立ったホームに足をとめるのは

ぼくぐらいだった

ビルの ....
コツコツ堅い青空の上に
力こぶのように積み重なる入道雲
場違いな黒雲が二つ
空の低い位置を漂流する
小さくスキップして踊るピアノの音
きれいに言葉を剥がす車たち
音声もミュートされる歩行者 ....
神宮の花火大会へ行った。
どうして、
人ごみに吐き気ももよおすくせに、
そんなところに、行ったのかというと、
彼女に、浴衣を着せたかったから。
ちょっと黄味がかった、
トンボもふわりと浮か ....

あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
悩んだときは
ブラッドオレンジに染まる
マンションの給水塔の上に立ち

三百六十度 この街の大パノラマを この眼で捉え
瞳を閉じて シャッター音を鳴らす

沢山のネガが出たら 
その上 ....
これ以上泣いたり笑ったりできないくらいに疲れてそれでもお金は味方だと思った。一粒500円のチョコレートを買ったり髪の色を5日ごとに変えたりしてそれでやっと立てている感じがした。洋服より下着にお金をかけ .... アンカーに係留されている大型船
岸壁の縁に並んでいるビット
その上に座り俺をじっと見ている猫は
俺を町中からここまで連れてきた。
俺は猫に話しかけた。
ポケットから取り出した小さな煮干し呉れ ....
言葉はすでに
意味を 捨てた
俺は死にたい
木の 幹として
百合のつぼみが白く垂れている

セミが電気設備のような音をたてている

葉が揺れている

オレンジと黒の蝶が羽根をやすめている

影が揺れている

緑がひかりで黄ばんでいる

 ....
赤子のように

愛したひとがいた

しあわせだった


はじめて知ったひとの乳首を

赤子のようにさがした

姿が見えなくなったり

声が聞こえなくなったりすれば

泣き ....
 安っぽいネオンに浮き上がる壁のシミ、年食った売女のためらい傷にデカダンスすら感じながら、油臭い路地裏につっぷした浮浪者の踵、また、その頬に刻まれた皺、それらの造形美に酔うことだって平気で、若い君は強 .... どんぶり一杯の葉
あなたはそれを
毎日食べているので
肌がうっすら
緑色に変わってくる
緑色のままで
接客も料理もする
時々、糸を吐き出す
さっき捕まえた蛾が
腹をひくひくさせていて
卵を産むのかと思う
葉の上に置いてやると
動きが止まり
腹を破って
なにかの虫がこぼれる
その虫が世界に広がる
緑波立つ
一面田の面
太陽真上に
正午の沈黙

見時葉の月
一よう多様
大気の底で
焦土の地が沸く

あの夏の日々
われを失う
瀕死の乱心

あの夏の日々
割れる脳内 ....
 日本海にしずむ
 落陽は
 おおきくて美しい
 と、ラジオでだれかが言った

      *

 かつて
 五島灘にしずむ
 落陽を
  ―― オレンジ色のおおきな
 ....
遠くを過ぎていく船
雲の波紋
今日も川岸で一人
友達のいない私は
一人なのだと思った


誰もいない
遠い街で
私は喫茶店でエッチな小説を読んでいた
誰かが 私のことを待ってい ....
あそこを
触れば
ビクッと
反応する
さすがディックの
素晴らしさ
「あそこ」
「なあんだい」
パンツ弾ける
あなたは若い

ペロッと
舐めれば
ムクッと
答える
テクニ ....
ちーちゃんの誕生日の朝
いつものように洗濯機のスイッチを入れる
昼前には電話をしよう
生まれてきたことをお祝いする日だ。


  ぽかんと夏空がおおいかぶさり
  蝉は式典に関係なく鳴き ....
着信音
淡いブルーの光
点灯

はい、もしもし。






駅前の大通りで
時差式の交差点で
地下街へと降りる階段で
すれ違う
たくさんの人たちは知らない

私がこ ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5438)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブランコ- 小川 葉自由詩511-8-10
とりあえず生中- ガマパッ ...自由詩111-8-10
音のない洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩111-8-9
24時に自殺する鯨- 士狼(銀)自由詩12*11-8-9
こいびと- 因幡菫子自由詩32*11-8-9
アインシュタインの罠- ゆるこ自由詩311-8-9
履歴_ー野良猫3・5ー- ……とあ ...自由詩10*11-8-9
蝉の泣く- 相差 遠 ...自由詩7*11-8-9
片遍路- アラガイ ...自由詩8*11-8-9
大塚のベーカーズ。- そよ風自由詩6*11-8-9
カミナリの数だけ- 吉岡ペペ ...自由詩211-8-9
花火- 吉岡ペペ ...自由詩111-8-8
入道雲- オイタル自由詩4*11-8-8
頬杖ついて花火を見た- はだいろ自由詩611-8-8
夏と海と雪駄- 真山義一 ...自由詩2911-8-8
ブラッドオレンジに染まるマンションの給水塔の上で- subaru★自由詩16*11-8-8
嘔吐- はるな自由詩811-8-8
ダイアローグ_ー野良猫その3ー- ……とあ ...自由詩911-8-8
死んだ心- 番田 自由詩311-8-8
ある夏- 吉岡ペペ ...自由詩611-8-8
赤子のように- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-7
失われた二十年- ゆえづ自由詩311-8-7
グリーン- 春日線香自由詩311-8-7
拡散- 春日線香自由詩411-8-7
八月- シホ.N自由詩611-8-7
洛陽は落陽の果てにあって- 石川敬大自由詩19*11-8-7
淡い唇の幻- 番田 自由詩211-8-6
あそこはデカイ- 花形新次自由詩2*11-8-6
朝・七時五十三分- たりぽん ...自由詩7*11-8-6
言葉を、ありがとう。- 村上 和自由詩511-8-6

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