すべてのおすすめ
線路は明日へ、延びてゆく
明日の線路は、過去へ至り
過去はまた道の続きへ

二度とない今日の日を経て
旅の列車は走り始める

恋に傷んだ、町を過ぎ
日々の重さに憂う、町を過ぎ
 ....
みんなが笑っている
みんなが怒っている
みんなが泣いている

朝に 昼に 夜に

やるせなくて
どうしようもなくやるせなくて

夢は終わっていく
人生は続いていく

地球が廻り ....
 浜よ
 あなたは
 これほどまでに
 ごつごつとして
 来るものを
 こばみつづけていたのか
 
 浜よ
 あなたは
 これほどまでに
 えぐれて
 どん深で
 とらえたもの ....
「他者の存在を
心の中から消すことが出来れば
こんなに楽なことはない」
とヨシオさんに話したら
「他者や世界がなくなってしまった
ように感じたらそれは狂った証拠だ
狂人はその孤独に耐えられ ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
ネット詩投稿サイトで
イイねを連発することで
投稿者に忍び寄り
私信で連絡先を入手すると
自称詩の同人誌を作ると持ち掛け
自宅に呼び寄せ
自称詩の朗読をさせている背後から
首を絞め殺害し ....
水曜日は定時退社日だから
もう煮詰まってどうにもならない一日
失敗ばかり
雨も降り出し
帰りにレコード屋さんに寄るんだ
そうだ毎週水曜日は
1枚のレコードを買って帰ろう
(水曜日じゃ ....
海が哭いている
どうしようもないまま
化石になってしまった硝子の靴を
くじらに食べさせたくなくて
哭いている
幾億の涙を
取りこぼしてきたくせに
哭いている
走り出す間もなく
珊瑚は ....
四トントラックの背に鉄屑ばかり積んでいた
製鉄会社を回って非鉄金属ばかりを探して
使い物にならないモノたちを再利用しようと
かき集めていた、父の会社

工場の垣根になるほどの拉げたタイヤの群 ....
最もよき者は攫われてしまった*
よき者の言葉は封じられ
足並みをそろえる、その旋律だけは大切にされた
皆、同じ顔をして右を向き前に倣う

             *

── 唄は、
 ....
飲食店の経営者が

「店をたたもうかな。」

と呟いている

時短営業で苦しいんだとという姿が

ニュースの画面から流れている

何度も同じ店主の顔を見た

取材まで手抜きをし ....
私の詩もまた
消費される一方なのか
思い出しては心に響く
悲しみや苦しみも
消費される一方なのか

それでもいいのです
永遠の中の一瞬のように
あなたの一念に収まれば
それでいいので ....
誰にともなく
プレゼントを贈りたい

できればシロツメクサの首飾りと
夏の朝の匂いを添えて

箱の中には
あなたの希望に一番近い
停車駅を入れておく

中が空っぽなら
それもまた ....
子供の頃
法事の時
お経の中
数珠を握り
経本を開き
目を閉じ
丸まって
念仏を唱える
年寄りたちの
小さな背が
今になって
美しい
麻の半袖ワンピースを
さっぱりと洗い
捨てる時を伸ばし伸ばしにしていた
サンダルに永遠の別れを一方的に告げる

風鈴は日曜日の新聞紙でくるみ
青いペディキュアを消す

扇風機の薄い羽根 ....
それは
あずき色の革張りで
しっかりと綴じられており
少し重い

一ページ目の
なめらかな白い砂浜には
控えめな海藻が
いくつか打ち上げられている

完璧な塩のフォントと
滲まな ....
「また銀河ポットを買う」

町外れの
ディスカウントショップで
銀河ポットを買った
星や生命で
また遊んだみたくなったのだ
少し萎れてたので
肥料をやって水もくれた
新しい生命が芽吹 ....
年賀状を作る時期なのに、
プリンターが壊れた
ビックカメラに行った
親切なお兄さんに説明してもらって、
納期は1か月先ということだった
外でご飯は食べるなと妻に言われていたが、
いつものカ ....
晩秋の古道を上り
辿り着いたのは
兵火で埋もれた廃寺近く
青い池がひっそりと
木立に囲まれて

残された伝説は
池の竜神さまから
祝いの膳椀を借りた者が
ある時 規範を怠り
きちん ....
20アールほどある畑に散らばった
枯草やら枯れ木やらを一輪車で集めて焚いた
すごい勢いで燃え上がり気付くと眉毛が焦げていた
全身の水分がみんな抜けてしまい
時々期外収縮をおぼえすごくくたびれた ....
柿の木には柿の実がなる
栗の木には栗の実が
畑には麦や蕎麦が
田んぼには稲が米を実らした

貧困を絵にしたような暮らしの家は
藁葺きの古くて粗末な佇まい
それでも庭はそれなりにあった
 ....
月が死ぬ

日暮れから宵に沈む僅かな間

やがて消えていく

虫たちの声を聴いて

夜で夜を愛し

黒で黒を染めて

綺麗な歯を晒した後の

肌を覆う闇に浸る

冷たく ....
血を捨てる人もいれば血を拾う人がいる。
否定された/言葉は宝物
どちらにせよいったん保留してしまえば人間であることに違いはない。

休憩時間になれば袋からピーナッツを取り出してポリポリと囓 ....
旅の人は足を止める
道は遥か地平迄伸びていく

旅の人は休息を必要とする
身も心もつかれ果てて埃にまみれていた

旅の人は道端の叢に倒れ込む
仰向けにねて見上げた空を鳥の群れが飛んでいく ....
昨日の雨が水たまりのまま凍りついた海沿いの二車線は
曇り空の下で果てしなく寒々しく
わたしはブーツの滑り止めの具合を確かめてから
葬列の最後尾に着くみたいに歩いた
水平線は薄明りと虚無に飲 ....

早朝
辺りはまだ暗い
耳たぶが凍りついてしまうくらい寒い

ホームで電車を待っていた
十九歳
半年振りに帰郷する

一人だった
彼は落ち着かない
気分が高揚している

昨 ....
久々に浅草の
{ルビ老舗=しにせ}の喫茶店「アンジェラス」に行ったら
すでに閉店していた 

「アンジェラスの鐘」は「お告げの鐘」

もう鳴らない、その鐘は
やがて記憶の風景に響くでしょ ....
真っ直ぐなんて歩けやしない
平らなところで つまずいて

ぬかるみで ぐっちゃりなんて いつものことだし
おいしくない水だって 飲んでしまうし
 ....
あしおとをきいてみよう

どすどす おこってるのか
ばたばた あわててるのか
とたとた かわいいあしか

ちりとてちん らくごかさんかな
ちどりあしの よっぱらい 
ずんずんずん つま ....
何千回、何万回
「死にたい、死にたい」
と私はずっと想い続けた

初めて母に「死にたい」と言った小二の春
「じゃあ、一緒に死のうか」
あまりに簡単な返答だった
人の命は鳥の羽よりも軽いの ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5404)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「車窓」- 服部 剛自由詩220-12-5
このまぁるい地球の上で- ひだかた ...自由詩920-12-3
種崎海水浴場- 北村 守 ...自由詩320-12-3
ヨシオさん- 花形新次自由詩320-12-2
白い部屋にて(改訂)- ひだかた ...自由詩420-12-2
自称詩人連続殺人事件- 花形新次自由詩220-12-2
水曜日のレコード1- はだいろ自由詩320-12-2
浜辺の椅子- 鳴神夭花自由詩220-12-2
四トントラック- 為平 澪自由詩520-12-1
- 為平 澪自由詩5*20-12-1
日本のマスコミ- ジム・プ ...自由詩4*20-11-30
断片- 渡辺亘自由詩220-11-28
- 道草次郎自由詩4*20-11-28
when_I_lock_eyes_with_you- mizunomadoka自由詩620-11-28
夏をしまえば- そらの珊 ...自由詩10*20-11-26
本を、泳ぐ。- 道草次郎自由詩7*20-11-25
また銀河ポットを買う___他- 道草次郎自由詩320-11-23
三連休の中日、その昼間- はだいろ自由詩120-11-22
椀貸し伝説- もちはる自由詩5*20-11-22
ぼろぼろの身体と心の独白- 道草次郎自由詩420-11-22
無花果の木に無花果の実がなる頃に- こたきひ ...自由詩1220-11-22
黒について- おろはげ ...自由詩3*20-11-20
かきもち- アラガイ ...自由詩5*20-11-20
旅の人は- こたきひ ...自由詩520-11-20
過去の歌、散らばる道- ホロウ・ ...自由詩5*20-11-19
人混みのざわめき- こたきひ ...自由詩320-11-19
お告げの鐘- 服部 剛自由詩420-11-18
わらしべ長者- 鵜飼千代 ...自由詩14*20-11-18
足音のひとつひとつ- 帆場蔵人自由詩320-11-18
私だけじゃなくて- 月夜乃海 ...自由詩420-11-17

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