すべてのおすすめ
気づけば部屋のすみに重なっていく紙のくさぐさ
服用薬品名カード、やら
保険調剤明細書、やら
ほおっておけば粉雪のような埃をかぶって
畳にみじめに融けていきそうな顔をする

教科書サイズのお ....
足を切った
家族を飢えさせないため
自分が餓死するのを防ぐため
あのときは仕方なかった

もう一本、足を切った
自分の不甲斐なさに呆れながら
まだ幼かった子どもは
なにも知らず ....
1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + 1/32 + 1/64 + …… = 1
1 = 1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + 1/32 + 1/64 + ……

 ....
 霧が匂う
 隠された風景の先を見ている
 霧はたえず
 その気配でただようしかなく
 歩み出れば崖っぷちに咲く野の花の細い茎を
 つかむような愛ならば

 もはや私に 
 緑なき ....
今日の朝は、静かな眠りの中で、1時間、2時間と、時間が経つのが分かるようでした。
身体の外側から、僕自身が、いつまで眠っているのかを見ているようでした。

ベッドから起きると、母が、明太子にシラ ....
とても土のにおいがする花壇で
先生は苦しそうな顔できれいごとを並べていた
お母さんは泣いてた
僕はまだ小学生で
マリーゴールドを眺めながら
図鑑で見た
花の構造を思い出していた
茎、がく ....
{引用=
いつの日か、還る頃合いを待っていた
 ひとけのない停留所に 雨が、降っていた

行き先のないバスに、
いつもの場所で、ブザーを押さずに、

しらない土地へ、行ってみようと
  ....
日暮れとともに出港し
太平洋を南下する航路
フェリーの舷側が
海面を撫で
闇の中に小さな白波を立てる

夜半に目が覚め
風にあたろうと
デッキに出る扉を開き
手すりにもたれた
夜空 ....
自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段でもありうる。
                  (ニーチェ『善悪の彼岸』竹山道雄訳)

 人は、気のきいたことをいおうとすると、なんとな ....
歴史教育にこそ、決して枯れることのない泉がある。それはとりわけ
忘却の時代において、無言の警告者として刹那的な栄華を超越し、つね
に過去を思いだすことによって、新しい未来をささやくのである。    ....
ハンカチをほどくと、
(ル・クレジオ『モンド』豊崎光一・佐藤領時訳)

そのたびに
(パヴェーゼ『ヌーディズム』河島英昭訳)

生まれかわる。
(ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』 ....
浴室の/白いタイルが                                         (来住野恵子『脱衣』)

窓という窓に                             ....
もぐら掘る掘る
命みじかい始原菌に鎧われて掘る
太陽を感じる見えなくったって
もうすぐ夕暮れ土の中が一番熱くなる時刻

頂点は一瞬だけど
その前後の緩やかな丘に沿って掘る
青いトンネルい ....
 Opus Primum

鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。
(三好達治『Enfance finie』)

Ⅰ 初めに鳥籠があった。

Ⅱ 鳥籠は「鳥あれ」と言った。すると、鳥があった ....
街の通り花壇周りの草むしりするおばさん達、
ぽつぽつと明かり橙に灯る小さな美容室、
青いバット握り締め素振り繰り返す少年、
サイレース貰いに早朝のバスに乗り込む私、

この街の営みの傍らに殺 ....
たまごの中に、朝がある。
たまごの中に、昼がある。
たまごの中に、夜がある。

たまごが死んで、個体から、液体と、気体になった。
空間が生まれ、日の光が生まれ、温度が生まれ
海が生まれると ....
時間がとてもながい、冷や麦を食べすぎた。虫捕りはさして珍しい虫が見つかるわけでもなく、数本しかないファミコンのゲームカセットももうとっくにやり飽きた。昼間の茶の間でコップに入った冷えた麦茶を飲みながら .... どす黒い
この罪
私のこころにあるこれを
あの人はゆるしてくれた
にこにこと



闇と共にある
このこころは時に
冴え返る
闇は
光の故郷
かいわれ大根
小さいけれど
わたしの収穫
何もないことが
朝だと知った

寄り添う、だなんて
なんだか軽い言葉
そんなものにも
救われたかった

窓を開けると
蝉しぐれ ....
そんな記号の縺れや絡まりを休日に解いている
きみは雨音に聞き入って 雨などとっくに止んだのに
トンボの翅を咥えたことがあるかって
森をさまよった少年が手入れもしないナイフを持って
復讐に来るよ ....
真夏の日中に上空を塞いでいた、ひとつの低い層がなくなって、青春の夏はより遠くまで反射して、よりいっそう真夏の夜の夢に届きやすくなる。より受信しやすいように部屋のなかの灯りをすべて消す。多分に雨の吹き荒 .... {引用=柔らかな地で少女が寝そべっている静かな自然の優しさに包まれ透明なオーラを放つ少女

まるで私たちここに住んでるかのよう悦びの極地、そこにある安らぎ

まだ目を瞑っている老人誰かの影がそ ....
大きく膨らんだ乳房と
細く括れた腰と、
窪んで華奢な股間がある
女の人っていいな、素敵だな

髭も剃らなくていいし、
空しい自慰の後の罪悪感もない
夜な夜なエロ動画を観たり、
裸体を崇 ....
蜩の
愛を歌う
いのちは
果てしない
星の光

 ※蜩=ひぐらし。別名、かなかな。



もう
いいよ

放てば満ちる
こころ



人を
思って
五行歌 ....
 ひそやかに
 風 渡りすぐ音のする
 竹の飾りは夏をむかえて

 ショッピングモールで
 友人に勧められて買ったマーメイドスカート
 そのレモンイエローに、つい気持ちがはしゃいで
 揃 ....
白い紙の上にこぼれてにじんだ
わたしのかなしみ、
あなたのりんかく

揺れながら
つめたく細い流木のような腕を
にぎりしめたときを
かみしめる
揺れながら
幼子が ヒーローの名前 ....
 いつか、詩人は、わたしに、森 鴎外の『舞姫』のパスティーシュを書きたいと言っていた。


 愛がわたしを知るとき、わたしははじめて、愛が何たるものかを、知ることになるのであろう。言葉の指し示す ....
夜を歩く
雨の匂いを嗅ぎながら

時々苦しくなるこの胸の
内側と闇を重ねて

街灯や家の灯に助けられ
地に着く足が見える

暗がりのロードムービー
果てはある

明日が来るのが ....
彼には、入れ墨があった。
革ジャンの下に無地の白いTシャツ。
ぼくを見るな。
ぼくじゃだめだと思った。
若いコなら、ほかにもいる。
ぼくはブサイクだから。
でも、彼は、ぼくを選んだ。 ....
{引用=
日々の蓄積された労働によって、もうすっかりとひび割れて、枯れきってしまった。そんな心の大地の奥底から少しずつ滲みでてくる、君という存在を知っている、ボクの中から生じられた、補おうとする水な ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5297)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
反故の里帰り- 46U自由詩9*24-9-30
「自己犠牲」- 足立らど ...自由詩11*24-9-26
悲しみ。- 田中宏輔自由詩13*24-9-25
Reason- リリー自由詩16*24-9-20
一昨日の生活記録- 陽向(2 ...自由詩10*24-9-16
不登校- 九十九空 ...自由詩1224-9-10
緑の町- ryinx自由詩12*24-9-1
青と碧- ヒロセマ ...自由詩12*24-8-31
聖なる館─A_Porno_Theater_Frequente ...- 田中宏輔自由詩11*24-8-29
東條英機。- 田中宏輔自由詩10*24-8-25
Interlude。- 田中宏輔自由詩12*24-8-19
WHY_SHOULD_I_CRY_FOR_THE_BOY_I ...- 田中宏輔自由詩13*24-8-11
もぐら- soft_machine自由詩824-8-10
Pastiche。- 田中宏輔自由詩10*24-8-7
熱の同心居- ひだかた ...自由詩10*24-8-6
たまご- 鏡文志自由詩6*24-7-31
出不精の夏- 本田憲嵩自由詩7*24-7-30
※五行歌_二首「闇は_光の故郷」- こしごえ自由詩4*24-7-30
蝉しぐれ- たもつ自由詩624-7-29
白黒テレビ- ただのみ ...自由詩6*24-7-28
夏夜のラジオ- 本田憲嵩自由詩1324-7-22
カスミソウ- 陽向(2 ...自由詩10*24-7-14
女の人っていいな- atsuchan69自由詩9+*24-7-14
※五行歌_三首「蜩も歌うよ」- こしごえ自由詩9*24-7-11
たなばた- リリー自由詩10*24-7-7
空白- 唐草フウ自由詩9*24-7-7
Sweet_Thing。- 田中宏輔自由詩7*24-7-4
夜を歩く- 自由詩624-7-1
マールボロ。__- 田中宏輔自由詩13*24-6-16
水精Ⅱ- 本田憲嵩自由詩1524-6-16

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177