すべてのおすすめ
久しぶりのお酒で
酔っぱらって
森の墓地にある
友人の墓に
寄ってみたり
ビンゴで当たった
3DSを供えてきたり
して
それを
今から取りに戻ろうと
してる
....
鳥の形の窓の向こうに
冷たい雨を含んだ雲が
垂れ籠める空
とおくに
黒点のように
鳥が数羽舞っている
ねじが壊れたオルゴールの
メロディーを忘れた曲が鳴っている
顔がない写真の ....
孤独になりたいという
私の第六の人格
バーコードと
樹木と
宇宙を映し出す目
∞
泣き出しそうな
青灰色の空に
不在の鳥の
鳴き声の残響
黒いセロファン
カミソリ ....
淋しいのかい
みんなそうさ
だからあなたはこの世を創った
あなたが作り出した夢だから
必要な時は話し相手が自然に出てくるさ
だから安心して待っててね
夢のような風景を見た。地下深く眠る道に漂う匂いを思い出した。日曜日の夕暮れを見ているみたいで寂しい。今、社員と名がつけば馬車馬並に働かされる存在だ。定時で帰れていた頃が、懐かしい。時間だけは、人の ....
はぐれてしまった宇宙飛行士は
地球を見つめながら死んでゆくのだろうか
ぼくは誰とはぐれてしまったのだろう
かなたに何を見つめながら死んでゆくのだろう
下唇をすこし噛んだら
....
愛してくれるなら
誰でもよかった
私は誰かを愛したり
しなかった
だから
式が近付いて
思うことは
本当のものなどない
という
諦めの感覚と
口から
C4をとりだして
壁に穴を ....
河の流れはだんだん速くなって
海が近いことを知らせていた
私たちはクロコダイルの肉を
焚き火にかざしながら
今後のことを相談し話し合った
火に砂をかけ辺りを闇に返すと
星たちがそれを奪い合 ....
開けないドアの向こうに
なにがあるのだろう
開けないからこそ
それはそこにあると思う
そんな風に私は
期待をいつももっている
夜を少し
手のひらであたためながら
そっと朝にかえ ....
その伸びる影は
何度道路を横切っても
腕時計の代わりにはなれないでいる
そこを曲がれば彼女の家、なのに
まっすぐビルとビルの隙間を
繁華街の方へと抜けてゆく
ダン ....
旅の時間に身を置くと
宿で食べる朝食の
目玉焼きの黄味や
納豆の一粒までも
電球の日に照らされて
嬉しそうに皿に盛られているのです
小皿には仲良く並んだらっきょうの間に
も ....
ねえ、どうして
すごくすごく体重が
ただ重いだけなのに
デブブブブ
みんなに嫌われるのだろう
ねえ、せめて
夢で痩せたいと願う
夜に限って
寝る前に
デブブブブ
ラーメン食べち ....
いのちはあの一本の樹と
わたしの間にあります
やわらかく俯くようにあります
夏の庭の青い花が
ゆらゆらと何かを祈っています
太古のことではないこと
だけが確かなことです
大切なの ....
かなしみはとても
饒舌で
惹かれてやまないこの
不思議
かなしみはいつも
隣人で
芝生はあおく
灯はあかく
そっと見上げる夜の月
語る話は
夢しずく
なんのツキすら無 ....
夕方の台所で
君を抱きしめた
つらいことが沢山あったし
他にどうしようも無くて
火にかけたアルミ鍋から
醤油の優しい匂いがただよい
嗅ぎなれ ....
{画像=120519182939.jpg}
こんな記事を新聞で読んだ
アフリカ・ギニアの森で
野生のチンパンジー11頭に
普通の餌「アブラヤシ」と
普段は手に入らない旨い餌「クーラ」 ....
市街地の道路の隅に
転がる猫の死体
それに群がる鴉たち
餌に有りつけたとばかりに
黒い嘴でひき裂き
死体をむさぼり喰らう
死肉は鴉の胃の腑で
甘美な果実に変わる
狡猾 ....
ねぇ、
聴こえてる?
ソコから
ココまで
どのくらい?
ねぇ、
聴いてくれる?
アノ日も
今日も
同じイチニチで
コチコチ
こちこち
す ....
たわい無い事を考えながら
月を見てた
綺麗でね
泣きたい気がしたけど
すぐに乾いてしまうから
うーん・・
....
特殊なことは何一つできない。
でも、出来ることはやろう。
当たり前にやろう。
呼吸して吐いて、太陽の光浴びて、雨に濡れて、
あまり不摂生しないで、親に尊厳を感じて、
....
詩を 書いていた
本当だった
目の前に 広がっていた
ちぐはぐな思いが
とぎれとぎれの
草むらの向こうに見えた それは
私自身の 感覚なのだった
近頃だせーダッフルコートを
ファミレスで脱いだ娘は今どき見上げたショートボブ
カラーリングもメイクも知らない
つぶらな瞳を見開いたまま
発育を15で停めた18歳のレジスタンスは北風の中
孤立 ....
すべての仕事を終えてしまうと
ぼくは無職同然かのようになる
次に仕事の依頼が来る当てもないのに
電話かメールが明日は来ると想い込む
ついこの前もレギュラーの仕事が打ち切られた
何故か ....
消毒薬で洗った
白い部屋は
どこまでも
清潔で よそよそしい
菌という菌は
すべて
死滅し
有機体は私ひとり
お見舞いにもらった
ガーベラが
いつのまにか
造花に変わる
( ....
楽しいゲロゲ〜ロなら
何でもゲロゲ〜ロ
笑えるゲロゲ〜ロなら
どこでもゲロゲ〜ロ
悲しいゲロゲ〜ロとは
ゲロゲ〜ロしたくない
涙のゲロゲ〜ロで
ゲロゲ〜ロしたくはない
青空、あの日の青 ....
太古の海に突き出す
断崖絶壁に
男立ち
煙草の振りをして
エクトプラズムを
鼻から出し入れした
蓄膿症で爛れた
俺の鼻粘膜は
とても過敏
やむを得ず
大きな
くしゃみ ....
しかし、啓示を受けたのだ。山の彼方へ行くように。地平線へ。
俺という人嫌いは
背中にうっすらとした毛が生え
頭部には後光が輝くよう
髪が一部欠落している。
歩き出し ....
虫たちの羽音やおしゃべりが
ゆっくりと化石になりました
枝分かれした菌糸の先端に偏西風が吹いて
地球は卵のまま午後をむかえています
今日はあまり口を開けないでくださいね
体の ....
枯れた陽の射すベンチ、
折れたハンドル、青い柄のミリタリーナイフ
革靴の底には外れ籤がついて
誕生日の烏はポエムの生る樹で鳴いてた
白目を剥いたまま
着せ替え人形は土にまみれ
誰かがそのは ....
学校は独り、
雨の匂いがする・・・
校庭を裸足で
走ろう・・・
世界はまるで
雨の降る時の土の匂いがする・・・
世界を渡り廊下にして
走ろう・・・
....
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