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穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる

つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ....
真昼の空、俄に暗くなり
青い青い地球 巨大に浮かんでいる

凝視しながらわたしは
驚きの余り震えている

存在していることのただ異様

青い青い地球 ぽっかり浮かんでいる



 ....
兎に角お金が無かった
手っ取り早く稼ぐのに
趣味と実益を兼ねた商売に
ホストになろうと思い立ち
当時
梅宮辰夫の店で知られていた
「レデースクラブ梅宮」を
面接しようと電話したが
酒は ....
地方巡業にも格付けがあるらしく
歌手とマネージャー二人で
車で移動しながら
キャバレーやクラブを
巡業していた演歌歌手の
付き人をしたことがある

演歌歌手は移動中
のど飴を舐めながら ....
忌々し気にジャングルブーツでガードレールを蹴飛ばした女を横目で見ながら今夜の行く先を探してる、夜は突然に身も凍るほど寒くなり、そしてポケットには僅かな金しかない、一時間でいい、ほんの少し腰を下ろし .... 繁華街の雑踏で背後から呼び止められた
気がして
思わず立ち止まってふり返ると
自分ではなかった
と女は落胆した

知らない誰かが知らない誰かと
そこで偶然再会した様子だった

ただそ ....
光一つない
山の中で
炭をおこした

闇夜をほのやかに
照らす燠を見ていると
忘れたものが
思い出されたものが
くるくると
火花のように
散っていった

刹那!
火が燃え上が ....
表面を撫でるだけの言葉では
伝わらないと思うから
激しい言葉使いも
厭わなかったが
もういい加減枯れるべきだと
いう気がして
どうせ伝わらないなら
何も言わない方を選ぶことにする

 ....
かなしいから
  やさしくしかなれない

かなしいから
 おこることしかできない

かなしいから
 ふてくされる

かなしいから
 いじわるになる

かなしいから
 もってい ....
茄子の古漬けで
茶漬けを流し込む

「もう酸っぱくなってしまったわね」
「ああ、そうだね」

と言いつつ
俺はそれほど
悪くないと思っている
一日の終わりに
地面の端と端を結んで
気球のような空が出来る
飛んでいるみたいで
浮かんだままの時間に
赤く染まってしまう
心も葉っぱも
この瞬間に燃えて
脈だけを感じる
音になるか ....
僕は横たわる
頭は学習机
手は洗面台
お腹はキッチン
お尻はトイレ
太ももは窓から出て
木漏れ陽で
あたたかくなり
つま先で雲の先っぽに触れる
部屋は大地に続いていく
季節があわただしくすぎてゆく
いま、どこにいるのだろう
さっぱり わからない

わからないから歩いている
ながいあいだ歩いてきたような気もするし
ついいましがた歩きはじめたような気もする
 ....
かくこと
かかないことの傷口として

飛躍し過ぎの言葉
人工衛星
時々
ジャングルジムへ墜落

おんがく
巻貝
自己愛の十六分音符

意味は無意味
咽びのタイミングで
スリ ....
あれは忘年会だったか新年会だったか忘れたけど
職場の宴会の夜
俺はまだ若かったんだ

酒を飲んでもしらふでも
俺は他人と打ち解けられない
性格がどうにもならなかった

いつものように俺 ....
雷を髪に飾ることはできる、とあの人は言いました。
プラスチックの黄色い髪留めのことかと思いました
あるいは単なる冗談なのかと

朝食は取らない主義で
それはお腹が弱いから
薄紫の傘が立て掛 ....
西日のざらざらで
描いた影の絵を
なぞる蜜の指
終わろう終わろうと
切っては捨てた
いろいろな物が
日の沈むあたりで
燃え残って鳴っている
世界と水平な心でいて
こまかい こまか ....
毎日ではなかったが
うまい卵焼きをつくって弁当にいれてくれた

君のできる最大限のことをしてくれていて
ぼくもそれは同じだった
お互いずるさはあったけど
ぶつかるとどうしても引けなかった
 ....
この地球もろとも
人間も人間以外も滅びてしまえ
なんてさ
願ったりしたのは
絶望に打ちひしがれたからさ

欲しいものは何も手に入らなくて
いらないものばかり投げつけられてさ
受け止めき ....
生が喉までせり上がって
うるさくなって
苦味とアルコールが手を繋いで踊って馬鹿騒ぎ
ああ
そういうものであれたらなあ
この胃の腑が馬鹿の遣り方を知っていて
薬をアルコールで飲むようなこと
 ....
一人キャンプで火を起こし
網で焼き鳥をする

網目が語りかける

民族という縦割りがあり
男女という横割りがある
能力という密度があって
貧富という奥行がある

目を離すと
焼き ....
飲んだ帰りの電車で漏らしたあなたの吐息が

なにか面白いことないかなとなにげなく呟いたあなたの一言が

ポテトチップスの油にてかる唇から吐いたあなたのゲップが

細くたなびき空に登っていく ....
果樹園農家の娘だった
浅黒くて小さくて
ボーイッシュな可愛い
女の子だった

お似合いのカップルだと
囃されてたけど
そんな学友の言葉を
満更でもなく
聞き流していたっけ

実際 ....
一か月の半分を歌い歩いていた頃
いつも隣町の移動から
「これはっ。」という飲食店に立ち寄り
コーヒーを注文したり
食事を頼んだりして様子を伺い
一息入れてから
「実は、今ツアー中なんですけ ....
時計はいつもいつまでも時間の言いなり
朝からテレビの音声と映像垂れ流しにさせて気にならないのは
その実時間が気になって仕方ないから

水道の垂れ流しは放っておかないし、血の吹き出しに至っては救 ....
子供の頃から夢だった
階段のある家に棲んでいる。

夫婦の寝室は二階にあった。
ある日
娘に言われた、
 お父さんとお母さん夜中にウルサイよ
 二人共いい年してさキモいよ
最初、何の事 ....
末娘が10歳の誕生日を迎えた日
7歳上の長女と妻は
誕生日のプレゼントを
用意していた

ボクはと言えば
実は
すっかり誕生日だったことを
忘れていたのだ

ねぇ。お父さんは
何 ....
胸のいちばん平らな場所に
風が吹いていた
髪の毛を斜めに分けるような優しさで
朝を迎えたのに
格好つけて整えるから
人はそれぞれの姿になる
過ぎていく時の中で
忘れないでと願っても
僕 ....
時給900円
一日八時間
週五日
一日当たり150円のガソリン代
その他に何もなし
あるのは

半年ごとの契約更新

以上から年金健康保険等など引かれる

私の年収は幾ら何だろう ....
神は死んだ
もうとっくに
世界は空っぽ
空っぽのまま
秋は進んで
やがて冬が
寒い冬がやって来る

世界が私が在ることの
謎は謎のまま浮き上がり
時は静かに過ぎ去って
でろんとあ ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
川辺- はるな自由詩1720-11-6
在ること- ひだかた ...自由詩620-11-5
ホストクラブで働こうと思った時- 板谷みき ...自由詩3*20-11-5
夜の銀狐- 板谷みき ...自由詩3*20-11-5
ほんの、少しだけ濡れた- ホロウ・ ...自由詩2*20-11-4
止めどなく零れ落ちる- こたきひ ...自由詩320-11-4
晩秋- Giovanni自由詩5*20-11-3
夕飯- 花形新次自由詩320-11-3
かなしいんだ- うめバア自由詩620-11-3
一口- 花形新次自由詩220-11-2
夕方の空- ミナト ...自由詩4*20-11-1
部屋- フリーダ ...自由詩4*20-11-1
記憶- 草野大悟 ...自由詩820-10-31
燐の火- 道草次郎自由詩4*20-10-31
無性にしたくなって- こたきひ ...自由詩220-10-31
雷を髪に飾ることはできる- ふるる自由詩14*20-10-28
西日- はるな自由詩620-10-26
卵焼きの思い出- 道草次郎自由詩3*20-10-26
欲しいものを欲しいだけ- こたきひ ...自由詩420-10-26
火星の動脈- 鳴神夭花自由詩520-10-25
焼き鳥網- イオン自由詩3*20-10-24
気分はもう- 六九郎自由詩2*20-10-23
吉川クン- 板谷みき ...自由詩3*20-10-23
わらしべツアー- 板谷みき ...自由詩2*20-10-23
晴れ曇り雨そして嵐- こたきひ ...自由詩320-10-23
その内全て- こたきひ ...自由詩320-10-22
東苗穂にあるケーキショップあかね- 板谷みき ...自由詩9*20-10-21
エデン- ミナト ...自由詩320-10-20
キスも抱擁もない歴史- こたきひ ...自由詩620-10-20
空っぽ- ひだかた ...自由詩520-10-19

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