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海峡の上から荒れ狂う山を見つめていたのは私だ
また 料金所を出入りしている車たちが そこに いくつもある
この街を象徴するかのような 彩り 赤や青に塗られた
ああ 黒い鯨が 波に乗り この街へと ....
道を白くさせるていどの雪が
ちいさくすうっと落ちてゆく
あれから16年
あの竹の切り口にも落ちてゆく
それはろうそくの火で瞬くまに乾いた
混乱はやんだ
喪失だけはい ....
俺がどんな言葉で話をするか君に判ってもらえるだろうか
俺の大脳皮質からウミガメの卵のようにぽろぽろとこぼれてくるものの形状が
君の感覚野にまで届くことがあるだろうか
凍えるカーテンの向こ ....
今日
この町に
初めての雪が降る
昨日
君が初めて見た
その雪と同じだったらいいのに
そんなことを思いながら
一人
夜の空を見上げる
小さな雪が風に踊るよ
君
....
{引用=
人間ではないアイロンは
居心地が悪かった
風景の中に
うまくなじむことができず
いつも悩んでいた
口がないので
硬く言葉を閉ざして
じぶんのくるしみを
表現することが
で ....
風がつんざいて
熱量をうつして
新しい季節がやってくる
しがみつく指を
切り落としながら
方角をなくして
こごえる鳥
さみしがりの
喉いっぱいに悼む
星をめざして進む歌が
....
こんなに小さな一錠に
安堵が保障されている
自分でありながら
自分でないような
身を削られるような痛みを
耐えたり逃したりしながら
暮らす毎日もあれば
全てを受け入れ ....
ぼくは大卒(夜学だけど)
身長は高いし
年収は、よくわからないけれど、700万円くらい
いい男だし
会社は傾いてきてるけれど
貯金も少しははじめたし
長男だけれど
実家は持ち家だ
....
オーストラリアに遊びに行っていた恋人に会いに大阪にいった。
そこは他人事のように寒かった。紫色の夜だった。
ストックホルム?大連?どこかでこんないろの夜を見た。冬だった?夏?春か?
店は料亭どく ....
夕食のとき赤ワインを
ボトル1本飲むと
夜中に必ずお腹が痛くなって
トイレに3回は行くことになる
するとエリカ様が起きてきて
「またゲリピーなの!」
そして私がトイレの中から
かす ....
ホオジロザメが泳ぐ町で みんなの夢は干涸らびてゆく
魚は漁師を釣らず 熊はハンターを撃たない
鋼板が打ち込まれた日 月は仕掛けを放棄し 干潟は干潟であることをやめた
よく晴れた青が どこまで ....
雲は
おおいそぎで手をつないでゆく
下では子供が
ゆっくりと転がしている/雪を
だるまになるまでそばにいたいよ
雲の塊
待っておくれよ
冬は
想いをカタチにできる季節
二段重 ....
世の中に流れる金を
集金することに長けた金持ちたちに
伊達直人たちはいま精神の下剋上をしている
伊達直人たちのなかに
金持ちなんかいる訳はなかった
ささやかな楽しみやみら ....
路地は暗くなることはないが
電線に
からすの姿はない
石畳を虫が
あくまでも余所者として駆ける
ねじを巻くように
大挙して風が吹くが
無音のまま
中空はモノクロームに染
色さ ....
言葉は骨のようだ
格好は大変しっかりしているが
肉付きはぼやけている
というよりも、空虚だ
言葉を尽くせば何かを
伝えられると限らない
あたかも鳥の骨をいくら
寄せ集めても、鳥は
....
確かなものなど何一つない
自我の拠り所も、頼るべきものや力もなく
浮き草のように水にゆれ動く精神のまま
ぼくらは愛し合っているふりをしていた
冬の日に雪となり、ひとつの場所に留まり続けても ....
首すじに張りつくものが本音さ
俺はいつでもそのことを知ってるさ
首すじに張りつくものが本音さ
うわべでどんな言葉をもっともらしく並べていたって
絶望の塊のような ....
さびしく光をめくる
冬の公園の夜
うろうろと
街を進んだ
車のバンパーに
暗い電球を乗せて
叫んだ
雪に埋もれた公園の池で
闇の飛沫が激しく踊り
死ね
街灯は
小道の向 ....
深夜の暴風雨が堤防にまた 吹き寄せる
海風が路面を崩壊させる
漁師たちの現れた時
船が また横波にそこで耐えている
灯台が絶望のような光を押し留め
ラジオが そして空に電波を静か ....
吹けば飛ぶような
餃子の皮に
餡を包んで
喰らわば喰らえ
生まれ京都市四条大宮(wiki調べ)
嫁は知ってる
おいらの食い意地
「今日は
夕飯作らないからね!」
何が何でも
行 ....
こころの病と言われ続けて
去年の入院
レントゲンとったら
脳の血流が半分滞っていた
こころとは脳にあるのか
と思った
しかしこの頃思う
私のこころは正常だと
昨 ....
鳥は二足歩行です
足跡てんてん
小さくて
羽ある君の小さな跡に
視線だけでついてくいつまでも
てんてんの跡は
命を知らせ
自分のたってる場所にふいに
鼓動が響く
しわくちゃなので静かな紙面に舟を浮かべると
宙の上で均衡がとれるように
その点において
静置する
対になるその
たゆたう舟の影も
水底でしわをつくって静置する ....
天上からもち帰った
大切な荷物のように
わが身に替えてもと
あんなふうに胸ふかく抱いていた
母がいた
から、きみがいた
母がたったひとつの宝物と
わが ....
ぼくは四角
ころころ
ころころ
いろいろなひとに
ころがされる
だけど
ぼくは四角いから
簡単には
ころがらない
だから
みんな
ちからをいれて
ころがすけれど
やっぱり ....
伊達直人がホテルをでて朝の商店街を歩いていた
四方に広がるせまい空
雲ひとつない水色をながしていた
まだ冷たい商店街
異国の山麓に広がるバザールのようだ
路地には猫がにら ....
魚(とと)屋の裏の
軒先伝い
いつもの三毛が
銀渋屋根から
三軒向かいの
土蔵の屋根まで
尻尾引きずり
のそりのそり
土蔵の屋根は
少し高くて
いつもはそこ ....
渋めのジーンズ一張羅
安物のタバコすっぱすっぱ吸っちまって
自分の臭さを消している
アタシはもうやり直しも効かない
アタマを無くしちまったんだ
五体満足なんだが
脳みそだけ ....
今は昔、夢の物語
彼女と共に照らされた
瑠璃色に輝く朝焼け
世界の区切りを見た
彼女と共に感じた
大きな大きな空の青
果て無き青の光
そのとき、とても幸せになった
彼女と手 ....
ほしがちりちりと鳴っている
あたしたちの心臓の中で
平面駐車場の
これでもか
というほど深いアスファルトに沈みながら
あるいていた
いくつもの足首が
水たまりからつきだして ....
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