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雨のふり方だけが
世界を知るすべ
ガード下に目を置き忘れた
哀れな物語をしよう

二日酔いが
ついに胸元であふれて
僕は灰色の吐瀉物を
コンクリの壁にぶちまけた
艶のない葉っぱを ....
想像が体感を越えていく 原子力で混じり気もなく無邪気に

大気を越えて宇宙の隅を突き抜けて

破滅をも乗り越えていく

想像が通ったあとには金の灰が降り、世界は少し様子を変える

見え ....
山を二つ越えた 谷あいに
老婦が ひとり住んでいる

杉森の影をうすくうつす そこに
ばあさまの名前のついた泉がある





涌きでる清水は 億年の/恵み
甘く やさしい

 ....
丘の上で
誰かがずっと待っている

青ざめたハイエナの孤独と
袋に詰められた真実が
擦り切れた陽射しに照らされて
まどろみながらたたずんでいる

夏のように暑く
声のように響く
 ....
街の底の暗がりに
今日もジッと上目遣い
月の光の届かない
煉瓦倉庫の一角で
人を脅す生業(なりわい)の
舌なめずりで誇りもなく
動くことすら億劫で
知性の欠片は今何処
物欲食欲性欲と
 ....
             明滅する赤や緑の光を浴び
             暗闇にしまうまは横たわる
             静けさの中でざわめきだけが
             息 ....
もう、いいよ。

もう、踊らなくていい。もう、話さなくていいよ。もう、考えなくていい。もう、叫ばなくていいよ。
もう、息をしなくていい。もう、端から端まで数えなくていいよ。もう、殺さなくていい。 ....
男たちに
愛していると言うと
とたんにやせ細ってしまい

女たちに
愛していると囁けば
とたんに膨れ上がる

鏡にむかって
愛しているとつぶやいて見たら
鏡は粉々にわれてしまっ ....
春の音がする
表通りを過ぎる車の音
自転車のベル
子どもの笑い声
前景の音が滲んで柔らかく
遠くの音がよく聞こえる
カシャーン、カシャーン
どこかで鉄骨を打つ重機
パタパタパタ…
小 ....
音楽も断ち、ネットも断ち、ひたすら大気を眺め、大気の中を歩いていく。この木も小屋も春の花々も鳥たちも、すべては大気の装飾物。ひたすら大気の動きと色と広がりに滲みこんでいく。私は装飾物になるには若干重す ....                きゅうりに背骨は
               ないけれど
               きみの背骨は
               きゅうりの味が ....
納屋は鉢植えの葉っぱが判別もできないほど、伸び放題の雑草に囲まれていた
やわらかな西日が微かに反射するプリズム
曇った硝子の汚れを異物に浮かび上がらせて、枯れた観葉植物の茎根が足元に絡み付く
 ....
 
 
(dear L,)
 
 
西窓から
こがね色の蜂蜜があふれ
あけわたされた廊下を
遊び風が濯ぐ
木目の数だけ鈍くきしむ床に
罅割れた指を這わせて
(鳴いている?)
や ....
大きな声で叫んでいると
段々、自分がしぼんで遂には消えてしまう
一人、沈黙していると
再び僕が現れて蘇った
世界は大いなる言語に包まれて
それ故、人はどこにもいない
・・・僕は君の素顔が見 ....
一緒に生まれてきたはずなのに
生きていた痕跡が何ひとつ残っていない
私と同じ遺伝子を持つ {ルビ方割れ=かたわ}
誰の脳裏にも浮かぶことのない
母が亡くなった 今は……
私だけが知っている  ....
まるで、舌なめずりのように生きた彼女は
東京の隅の方に好んで住んだ

茶色くて背の高いルームランプと
うぐいす色のカーテンの側で
彼女の歌に返るものは
目の前の壁が、低く唸る声 ....
彼はハトムネを二羽飼っています

以前彼はハトの形をした
クッキーを作る工場で働いていました
或る日彼は眠くてたまらずたまらず
たくさんのハトの形をしたクッキーが流れる
ベルトコンベアーに ....
             

             毛布の中で
             顔をうずめた 
             
             汗と熱のこもっ ....
湿った空気
それはイメージだけのもの
なのかもしれない
けれど好きなんだ

曇り空のもと
太陽を見失ったまま生きている
それでも十分すぎるくらい
明るいのが不思議で

どこから来る ....
地元に帰る電車で
プロポーズの言葉を考えていた
別れた恋人への第一声に
ふさわしくないことは分かってる
でも
一番伝えたいことから話したかった
真実だけを話したかった
やっと会えるのに
 ....
 
 
椅子に座ると
海が見える
水平線の向こうでは
犬が笑っている
知らない異国の言葉で

信号が変わり
スクランブル交差点が
背丈の違う人々で
溢れかえる
皆、舗装を痛めな ....
相変わらず、生きている

でも
それでいいのだ

それが いいのだ

絶望と戯れるには 人生は短すぎる

真実から目をそらすには 人生は貴重すぎる

街人の手で 世話をされたサク ....
電線がそよぎ、枯木[こぼく]が揺らぐ。
片田舎の旧道に、どこからか舞い込んできた桜の花は、
はらほろと。誇張もなく、執念もなく、かといって無残でも無常でもなく。
昼下がりの淡い亜麻色の中、ただ静 ....
昼間の仕事を終え
フローリングに 仰向けに寝転び

換気扇の音を 宇宙船のエンジン音に似せ

 瞳を閉じれば 武陵桃源へ非行する

  夢を実現させる ときめき箱の鍵を 現実に持っていか ....
のほほん紡ぎを 日々していると、
気分の変化に 気付くことも 有ります。

疲れている時は 色がいらないと 思えたり、
音がうるさいと 思えた時期も有ると
ハッと したりね。

♪マーク ....
よくわからないとこでよくわからないことが階段を降りてくる。よくわからないとこは時間でよくわからないことはないがよくわからないことはしなやかだ。焼き魚のにおいがする。母ちゃんが砂場にいる私を呼びにくる。 .... 異星人の女
ぼくより背が高い
コトバをしゃべる
ぼくを見て笑顔を作る
食事にさそう
女はよく食べる
ベッドに行く
ちゃんと乳房がある
触ると反応する
「チキュウジンニ
ニテイルワネ ....
夜勤明けで頭ぐらり
見つけるものは
父母揃いて犬抱く姿
ただいまと声をかけると
二、三度喘いで息絶えた

ただいまと我が声はあぶくになって
さよならと我が犬は小さな吐息を吐いて死ぬ
 ....
アクセルを踏んでスピードをあげる
普段は開けない車の窓を開けると
夕凪の匂いがふわりと香った

あぁ、なんて心地よい

名前は過去に置いてきた
積み上げてきたものは全部
トランクの ....
わたしは
ヘラブナである

めのまえにおちてきた
はりがついたえさをくわえ
つりあげられては
リリースされる

ヘラブナとは
そのような
いきものである

そんなこ ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うばわれにいくんだ- 竜門勇気自由詩212-4-19
想像が体感に巡り合うとき- terada take ...自由詩412-4-19
静という泉- 月乃助自由詩16*12-4-19
ライラック・イーターと数え切れない数の鳥たち- в+в自由詩612-4-19
あんこう鍋/あんこう節- ……とあ ...自由詩14*12-4-19
夜を仰ぐ- 石田とわ自由詩8*12-4-19
世界の理- 黒髪自由詩1*12-4-18
- はるな自由詩612-4-18
感覚記憶- salco自由詩9*12-4-17
twitter- 葉leaf自由詩312-4-17
きゅうりと背骨- 石田とわ自由詩11*12-4-17
棲魚- アラガイ ...自由詩11*12-4-17
白雨- 紅月自由詩7+12-4-16
君の素顔- yamadahifumi自由詩312-4-16
【_ペルソナ_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-4-16
生者の行進- 山中 烏 ...自由詩5*12-4-16
ハトムネの胸騒ぎ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-16
背骨と小犬- 石田とわ自由詩8*12-4-16
曇り空の空気感- kauz ...自由詩7*12-4-15
rails- mizunomadoka自由詩212-4-15
水平線の犬- たもつ自由詩1012-4-15
サクラソウ- まーつん自由詩10*12-4-15
西日差すこの途に、絶えず漂う感傷よ(散文詩)- faik自由詩12*12-4-15
リアル_レッドカーペット- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-4-15
のほほん紡ぎ- 藤鈴呼自由詩2*12-4-15
つぃと- ズー自由詩3*12-4-15
未知の人- 殿岡秀秋自由詩11+12-4-15
五十日後の世界- 竜門勇気自由詩2*12-4-15
アクセルに心酔- 三奈自由詩15*12-4-15
ヘラブナ- 小川 葉自由詩612-4-15

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