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 また

 本当に
 こんなおばさんでいいの

 なんて

 一体どう言ったらいいのかな

 そうだ
 おばさんは
 家で作ったプリンみたいだ

 プッチンプリンみたいじゃな ....
俺の言うとおりに言うんやで

お墓参りに行ってたんやって

雪が降って電車乗り遅れたんやって

そいつのご先祖さんとおまえのご先祖さん

大親友やったかも知れへんやろ

世の中見え ....
 
朝起きたら、外に出よう

白い息を吐きながら

此畜生と吐きながら



 
眠れない夜に思い出すのは
幼い頃
父や母から聴かされたお話
大人になる度に
お話は大きく ....
頭がズレてしまうのだよ頭の中が傾いた拍子にズルリと脳が
そんで目が見えなくなったり蠅が飛び回ったり鶏肉に
欲情したりしてしまうのだよ僕の2本腕はべたんべたんと
床を這って収まる箱を探している ....
その日記のタイトルは
タイトルなし。
彼はふざけていたし、
彼の日記は辿られる
ことを待っていたように
少しめくれている
空の東を飛んでいる
鳩の、羽ばたきが
止まって見える窓 ....
腕をつくフォルム
眼球と二重瞼のバランス
背中に手を添えて
差し伸べるように
手のひらを奥へ傾ける
黒髪がしなり散らばる感触
床へ促す一連の流れを素描しながら
降りそそぐ熱い雨を
 ....
気合入れて目覚めても
去年となんら変わることの無い朝だった

それでも
いつもの年とは変えよう
変えてみよう

初春は一途な決意が大切なんだと自らを奮い立たせ

買いだめしておいた菓 ....
そこにあるのは悲しい沈黙

誰も触れない


君に話したものは希望

君にはわからない真実


僕たちは誤解という小さな罪を積み重ねてきたね

ジョン レノンを貫いた銃弾はいま ....
あなたみたいに なりたいの

細胞を一つひとつ撫でるような声と
人の心の奥を見つめるような視線

あなたみたいに なりたいの
ぼくのこのつらさを

わかってくれる人は少ない

けれども人は集う

お互いを影で嘲笑い、羨みながら

それはどうしてなのか

それは

孤独に耐えられないからだろう
 ....
朝露が縁どる窓
うるおう昨晩の夢
きっかけは眠ったこと
あなたの肌に近づけたこと

白桃の海、
ゼリーの河
いっそ沈んでしまおう
べたべたに絡むくせっ毛
あなたの肩に擦り寄せて

 ....
去年
義母が急逝した

晩年
持病で苦しんでいて
会えば
病気の苦しさばかりで
死にたいけど死ねないのよね、と言われると
そんなこと言わないでと
答えながら
鬱屈した気持ちになった ....
ほんとはね

全部ほしい

その笑顔も

その涙も

その優しさも

全部 全部

「私のもの」にしたい

でも

私は

君が生きてる

それだけで幸 ....
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青春 / 矛盾する感情に流されるままに


青春って何だ

捨てられるものさ
だから忘れられるもの

もっともっともっと、感じてく ....
流れていく方向を見失って
濁り始めた水と空気

「仕方がない」のお題目の下で
済し崩しにされる許容限度

時間をかけて築き上げた壁を
やすやすとすり抜けて
目の前に現れる他人

 ....
  古い五線譜からきみは
  しゅるしゅると一本を抜き取り
  四角い枠を作ると
  そのなかに月面の色を塗った
  それは正しいことだ
  それは、正しいことだ
  ぼくたちの耳 ....
年の終わりの最後の日

赤褐色の大地に立ち
遠く約束された地に行くことを阻む
北の山の連峰をのぞむ
彼の地の地平線を目指していたはずだが
あまりにも遠方にあることに気づき
今立ち竦んでい ....
年が改まり 今日から新年なんだ
モソモソと布団から這いずり出して 袢纏を引っ掛け 
いつものように 新聞をポストに取りに行ったら
電話帳みたいな ぶっとい紙が捻じ込まれていた

こんなもん、 ....
窓硝子から流れ込む 午後の陽光に
植木鉢の スパティフィラムが
静かに 溺れていく

凍えた足首を燃やす 電気ストーブ
郵便ポストに忘れられた 年賀状
西向きの食器棚から 背伸びして外を見 ....
紫色に染まった指では帰れない

道草をした通学道路 道沿いにある桑の実
よその家の前にある 小さな紫の甘い実
小学一年の私達は つぶつぶをぱくりと楽しんで
親にばれないように 反対側にある川 ....
 あけましておめでとうございます。   たま




 オロチ

箸は一本でいいと言う。
ふたりの子は箸を一本ずつ持った。
狐の権太はうどん屋に化けて
村の二本松の辻に店を出してい ....
空から降ってくるものたちは
悲しみをたずさえてそっとやってくる

それはアリューシャン列島の凍った針葉樹を融かし
地に降り立つとそれぞれに色を変えて南下してくるのだ

柱時計をぼんと鳴らし ....
去年からやってきた水で
シャワーをあびました
私の皮膚がはじいた水は
いったいいつへゆくのでしょうか
容赦なくすぎる日は
わたしたちのあらゆるものを
減らしていきます
私たちもまた
食 ....
あなたは親戚やお母さんといると

やわらかい顔になる

とろんとした夢見がちな笑顔になる

オレの出る幕などなくなるくらい

でもたぶんそれは

オレが親戚やお母さんに溶け込んでい ....
歩いている夜の住宅街を
妻とふたりでゆっくりと

曇りがちな夜空
薄墨色の雲

ポツリポツリと
一言二言言葉を交わしながら

ただそれだけのことなのに

このごろすれ違っていた心 ....
夜の森を照らす川
影が放る光 光
光の轍を曳かれゆく


指の宙
黒い溝
風の下の風
洞を描く


迷いの羽
背中の寒さ
惑いの数だけ
灯はつづきゆく

 ....
長年やってきた
自分というものを
衣服のようにスルスルっと
脱ぎ捨てられるなら
別の物語の主人公にも
なれるかもしれないが

すべてを新しくしたつもりでも
自分という本質は変わらない
 ....
食う

みかんを食う

さっき歯を磨いたばっかりなのに

なぜ食うんだ
(しかもこんな時間に!)

みかんを食っているうちに気がついた

えびせんも食いたいと

みかんと ....
自転車の ペダルを漕ぐ
すると世界も 一緒に回りだす

夕暮れの街並みは
河川敷の 向こう側
なだらかに傾いた 地平線に震えて
ゆっくりと 夜に向かって 滑り落ちていく

泉を横目に  ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5270)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プリン食べ較べ- 藪木二郎自由詩3*12-1-5
悲しまんといて- 吉岡ペペ ...自由詩712-1-4
此畜生- 殿上 童自由詩26+*12-1-4
『眠れぬ夜の昔話』- あおい満 ...自由詩5*12-1-4
パール- キリギリ自由詩212-1-4
- ズー自由詩3*12-1-4
新しさを知ってゆく月を美しいと詠む國で- たちばな ...自由詩26*12-1-2
It's_a_beautiful_day(変わらないひと)- 恋月 ぴ ...自由詩28*12-1-2
愛の章- 梅昆布茶自由詩512-1-2
憧れ- YuLia自由詩312-1-2
宇宙人- ジュリエ ...自由詩312-1-2
言霊の夢- Akari Chika自由詩6*12-1-1
薄墨の絆- そらの珊 ...自由詩24*12-1-1
ほんとの「幸せ」- ジュリエ ...自由詩112-1-1
青春_/_矛盾する感情に流されるままに- beebee自由詩19*12-1-1
re-born- nonya自由詩21*12-1-1
月面- 草野春心自由詩7*12-1-1
始まりの物語ー終わらない話- ……とあ ...自由詩14*12-1-1
【_お正月は嫌いです_】- 泡沫恋歌自由詩27*12-1-1
スパティフィラム- まーつん自由詩12*12-1-1
無情- 砂木自由詩10*12-1-1
新春お年玉セット- たま自由詩23*12-1-1
風の章- 梅昆布茶自由詩1112-1-1
流れる希望- 朧月自由詩712-1-1
- 吉岡ペペ ...自由詩5+12-1-1
ウォーキング- kauz ...自由詩6*11-12-31
原わける指- 木立 悟自由詩411-12-31
新しい年も続きを生きる- ただのみ ...自由詩10*11-12-31
食う- みどり自由詩311-12-31
枝先- まーつん自由詩11*11-12-31

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