すべてのおすすめ
枕元に外した
メガネの瞼を
そっと下ろしてやり

眠るときも
髪を七三に分けておく

深夜
明かりが消せない部屋の
無影灯に浮かび上がる
手術台のような
蒼白のベッドの上で

 ....
いつものように散歩道を歩いていた
散歩道の上を どこまでも 一人だったけれど
2つ目の駅を過ぎていく時に傾斜を少し越え
そして 角のコンビニの雑誌に触れ 
また 私は行くのだろうと思う そ ....
止まない雨はない という嘘
明けない夜はない という嘘
努力は嘘をつかない という嘘

それらを嘘だと疑いもせず
気づくことすらもないとても幸福な人々と
地を這い嘘だと見抜き生きたまま死ん ....
猥雑な今日が
冬に凍りつき
床に転がされている
意味など
求めなくなった
そのほかの
どんなものにも
そんな気づきが
人を
どこかへ連れて行ってくれるなんて
寝言も
いい ....
地下鉄で知らない場所へ
私は向かう スイカを取り出し
今日も 電車に乗って 私は
何をするのか 今日は 覚えていない


この寒い日の道のりを越えて
友達は来るのだろうか 私の中で
そ ....
  しろいつららが
  落ちてきそうで 落ちてこない午後


  まぬけな顔で 口をあけて
  なんの涙か 涙さえうかべて
  あなたがその 錆びた屋根をみている


  ぼ ....
星を一つ手に取って
少年は覚悟を決める
全ての記憶を受け止めようと
銀河に向けて瞳孔を開いた

少女にとって少年はもう
包み込むための形をしている
殻を失した少年の息を
溶け合える ....
重たいドアを押して外に出ると
階段を数段上ったところで
思わず立ち止まる

百貨店の屋上は
すっかり様変わりしていた

複雑な段差を組み合わせた
明るい色調のウッドデッキ
オリー ....
ねこが塀の上を歩いている
変わった声で鳴くから
三丁目の佐藤さんちでは
「みゅー」って名前で呼ばれてて
ピカピカ赤いランドセル
かなこちゃんの朝を毎日ほぐしてる
ねこが塀の上を歩いてい ....
夏に
その場所に貼りついて
そのまま
息絶えた
ひとりの蛾が


いつしか淡い影となって
冬には、なくなった


それはありふれた風景だったし
毎年のように
繰り返さ ....
呼ぶことのない 
部屋のテーブルには
ざくろの 割れた実が ひとつ
むくれている ざくろには
いくつものやみがあって
そのうつろに 
赤黒い眼がおさまっている
ざくろの実に
穿かれた口 ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
はじめに くらやみがあって
(ここまでくるのにながい夜をくぐってきた
一枚いちまい重ねられていく
生まれるまえは
まったくの やみだったと
うすぼんやりとした 
陽だまりの まえにすわって ....
空気は、視界の端の方でぎらぎらと尖っていました。
時間はぐにゃぐにゃと、伸びたり縮んだりしながら、通り過ぎていきました。
私は必死に仕事をしていました。
腰が痛いのに、たまに雑談して、にこやかに ....
沸騰する憂鬱を、
跳ね返すことばが、
さかなになって脳裏を横切っていく。
それを掴もうと、
手を握ったり開いたりしてみても、
私は海底に沈む難破船になって
視線を落とす。

*

 ....
梅雨明けの少し前、雨粒が入る家と入らない家の違いが分からなくて、屋根をじっと見ていたら失明した。雷の音だけが聞こえて、白かった。

人間が(つまりあなたのことが)見えなくなってしまったから百日紅の ....
それがなにやら
話し合いをしている

ぼくは海のはじまりで
耳を傾けていた


た、ろ、う、


それは
確かに
そう言った


後はしずかな
 ....
寒い冬の夜に
赤い提灯と屋台の車
そこにおじさんひとり。
マンションに囲まれた
住宅地に赤い光と屋台と煙
香ばしい甘い焼き鳥の匂いと
屋台から流れるラジオの音

"いらっ ....
ヤモリの張り付いた電信柱が
オレンジ色の灯りをともし
夜の歌を静かに歌っている
夜の秒針を刻んでゆく
ぼくは落ち着けないでいた

あの中華そば屋までの果てしない
道のりは
とても遠くて ....
鋼鉄の鎧が
にぶく光るのを見たか

青く濁った
異次元が
ゆがんで
その先に
銀色が
にぶく光るのを見たか

かっと開いた
漆黒に
あっという間に
呑みこまれ
あっという間 ....
きれいな人が 大きな昆布の束を抱えて
ピアスの石が イルミネーションに煌く
街のざわめきの中で 抱えなおした昆布の音が
雪が舞っている 北の海の潮騒に重なる


あたしは帰りに寄ったス ....
来るわけもない電話を待って
呼ばれていない場所へ出かける
いつものやり方くりかえし
たぶんわたしは終わるのだろう

降る里のない想いのことば
白い袋に詰め込んで
イブの夜にはサンタになっ ....
いつもなんか握ってる
石とか棒とか拳とか
それって子どものくせみたいで
一度風俗に勤めてみたが
最終的に
寿司屋に就職した
自動車には神が宿っている。そう確信したのは、運転を始めて一年ぐらい経った頃だろうか。自動車が人間とは独立した別の人格を備えていることは、乗り始めてすぐにわかった。自動車は人間の命令通りに動いているよう .... 酸性ガスと
アルカリガスの
満ちた路を彼らは
サイレンの響きに誘われながら
長い行列をなして
飽くこともなく歩き続ける

彼らに与えられるのは
社員食堂の定食の喜びだった
昨日はデミ ....
冬の紅い薔薇をみてみたい
いままでの悲哀を忘れるために

仕事の辛さ
部下の辛さを忘れるために

止めどなく時計が秒針を進め
ぼくらはついてゆけない
どうしたら良いのか
蝙蝠に聴 ....
あなたの ご要望には

何時 いかなる瞬間にも
何時 いかなる醜態でも
何時 いかなる形態でも 

お応えします なんて
お答え しかねます

ワタクシは 空飛ぶカエル
空 ....
アフリカ鍋には
キリンさんの首と頭がまるごと入っている
そういうと、
動物愛護協会から
クレームが来るかもしれない

キリンさんも可哀そうだが、
それならなんで戦争がなくならないんだ
 ....
何かを本気で伝えたいのは
感情がどうしようも
なくなるからだろ

好きだぁああああーーー

とか

腹立つぅうううううう

とか

さみしぃいいいーーーっ

とかね
 ....
すきなひとに気軽に
すきと言えないように

きらいなひとにきらいと
言えるはずもない

一緒の鍋をつついても
心にふれないよう気をくばる

湯気があたりをぼやかして
ほんとのことが ....
山人さんの自由詩おすすめリスト(5422)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
入眠- ryou自由詩416-2-26
いつもの道を- 番田 自由詩316-2-21
- HAL自由詩4*16-2-6
不眠の内訳- ホロウ・ ...自由詩4*16-1-27
ダウンジャケットのフリーター- 番田 自由詩216-1-24
tsurara- 草野春心自由詩3*16-1-23
浮遊- 自由詩316-1-16
煙突と月見うどん- nonya自由詩21*16-1-7
将来の夢、ねこになる- もり自由詩6*15-12-27
- ホロウ・ ...自由詩3*15-12-24
ざくろ- 光冨郁埜自由詩11*15-12-23
中村くん- たけし自由詩6*15-12-23
夜の子- 光冨郁埜自由詩22*15-12-20
年の瀬- 藤山 誠自由詩215-12-9
- あおい満 ...自由詩9*15-12-9
沐浴- マチネ自由詩415-12-9
なまえ- 溶融自由詩215-12-9
焼き鳥屋さんの詩- 自由詩7*15-12-6
闇路- レタス自由詩10*15-12-6
アカメ- 北村 守 ...自由詩615-12-3
グルタミン酸- 藤原絵理 ...自由詩13*15-12-2
ふゆのおさいふ- もっぷ自由詩7*15-12-2
寿司屋- はるな自由詩315-11-27
自動車- 葉leaf自由詩115-11-22
化学工場- レタス自由詩315-11-18
明日- レタス自由詩2*15-11-16
アスファルトガエル- 藤鈴呼自由詩6*15-11-12
アフリカ鍋- atsuchan69自由詩15*15-11-10
オブラート- もり自由詩2*15-11-3
土鍋のこころ- 朧月自由詩1115-10-31

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